おにぎり大好き目黒くん
小説投稿は初めてです!
初心者ですが、どうか生温かい目で見守ってください!
2月、受験シーズン。
世の中の受験生は全力で勉強し、志望校の試験へ臨む。
そんな中で、呑気に過ごしている高校2年生がいた。
「いやまだ2年だし。ゲームくらいしたっていいっしょ」
彼は、目黒 海。
高校2年でありながら、未だ体たらくな日々を送っている。
最近発売された大人気オープンワールドRPGをプレイしながら、たまたま同い年のネット友達のレンとチャットを送り合っている。
『カイ、そろそろマルチやめるか』
「え?やめる?なんで?」
ピコン、と音が鳴って返信が来る。
『受験勉強しなきゃだし』
「でも、俺らまだ2年だろ?」
『そろそろ勉強しなきゃやばいし、じゃあね』
「えっ、ちょっと待って」
3分待っても返事は返って来なかった。
1人虚しくゲームを続けるわけにもいかなく、ゲームの電源を落とす。
「俺も、勉強しなきゃ、だよな...」
勉強机に向かって座ってみるも、ペンは進まない。
ずっとダラダラとした生活を送ってきたので、なかなか集中できない。
「だぁっ、気分転換っと」
2分勉強したかも怪しいほど直ぐに勉強をやめて、机から離れる。
外に出てコンビニのおにぎりを買いに行くつもりだ。
階段を降りて玄関に着いた時、片付けをしていた母が話しかけてきた。
「海、勉強したの?」
母親が優しい声で尋ねた。
「したした(大嘘)、コンビニ行ってくる」
いつもの緑のスニーカーを履きながら、平然と嘘をつく。
「何買うの?」
「おにぎりだよ、行ってきまーす」
「は、はーい」
親にこれ以上質問されたくなくて、急いで家を出た。
外はもう既に真っ暗で、2月なだけあって夜は寒かった。
隣人もちょうど家を出たところらしく、歩道でばったり出会った。
何も言わずに会釈をしながら通り過ぎる。
(やっぱ菜乃花は綺麗だな)
隣人の北野 菜乃花は同じく高校2年生で、学校も一緒だ。
その容姿は一般的に綺麗と言われる部類に入る。
海の幼馴染で、昔は勉強を一緒にしたり、ゲームをしたりしていた。
(いつからこんなに喋らなくなったんだろ...)
高校に入ってから2人には新しい友達ができ、2人の距離は離れてしまった。
こんな時間に外へ出かけているということは、恐らく菜乃花はこれから塾に行くのだろう。
そんな事を考えている内に、コンビニの目の前に来ていた。
聞き慣れたコンビニの入店音には耳を向けず、お弁当コーナーへ向かう。
「おにぎりおにぎり...っと」
おにぎりの具材は6つ。
鮭、おかか、梅干し、ツナマヨ、明太子、昆布。
今日はツナマヨの日だ。
オレンジジュースも一緒に買う。
「220円です。レジ袋はご入用ですか?」
「いえ、いらないです」
代金を支払い、外へ出る。
時間はもう既に夜10時になっていた。
寒くて鳥肌が立った。早く帰りたくて若干小走りになる。
途中、猫と戯れたりしたが、特に事故無く帰宅した。
家の窓を見上げるも、特に異変もなかった。
この時間は絶対に妹の部屋の電気が消えているはずだが、何故か電気がついていることを除いては...
海くんのプロフィール。
髪型:ちょっとぼさっとしたマッシュルームヘア
体格:やせ体質で、ちょっと細マッチョ。
誕生日:10月9日
身長:172cm
体重:54kg
好きなもの:おにぎり、テレビゲーム、異世界系の漫画や小説。
嫌いなもの:きのこ
口癖:「なんちゃって...」
等々です。
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