第1話 変わり始めた日々
今年最後の作品です
私の名前三木さくら。
今日から光道高校に入学した15歳の女子高校生です。
「よし!準備完了!」
私はそう言って光道高校に向かった。
ーーー光道高校ーーー
私は今日から転校して校舎の中に入ると1人の男子が立っていた。
「あの、今日から転校して来ました!三木さくらって言います」
私はそう男子生徒に頭を下げた。
男子生徒は黒髪に短い髪に赤に近い黒い瞳の男子が片手に持っているキーホルダーを見た。
「ああ、よろしくな」
男子生徒はそう言って片手に持つキーホルダーをポケットに入れて歩き始めた。
彼の背中はとても怖い感じがした。
ーーー1年D組ーーー
私はクラスメイトの人達と話をしたりしていた。
その中で1人だけ外をじっと見ている人が居た。
「ねぇ、あの人は?」
私はその人物を指さした。
「ああ、黒鉄龍我か?あいつかなりやばい奴だぞ!夜の学校で何かと闘ってるって噂があるぜ」
そう1人の男子生徒が私に言った。
私はそれを聞いてじっと黒鉄くんを見ていた。
黒鉄くんはじっと空を見ながら眠そうな顔をしていた。
ーーー放課後ーーー
私は放課後に学校に忘れ物をして取りに向かった。
暗闇の学校はすごく不気味で嫌な感じがした。
その時何かが後ろから近づいてくる感じがした。
後ろを振り向くとそれはだんだんと近づいてきた。
それは黒い大きな百足の体に頭には一つの目の怪物が居た。
「何これ?」
私はそう言って怪物を見た。
怪物は私に襲い掛かって来た。
ガキィン!
何か金属音がした。
目を開けるとそこには黒髪の男性が片手に刀を持ち怪物の攻撃を防いでいた。
その姿に私は何か違和感を感じていた。
それは黒鉄龍我くんだった。
「やれやれ、てめぇ!俺が人を守るのは理由は無いが夜遅くにこんな場所に来てんじゃねぇよ!」
そう言って片手に持つ刀で黒鉄くんは一振りで怪物を真っ二つにした。
刀を鞘に戻して私を見た。
「てめぇ!少しは考えるんだな!てめぇ等の日常はぬるすぎるってよ」
そう言って黒鉄くんは刀を鞘に戻して歩き始めた。
「あ、あの!」
私は黒鉄くんに声を掛けた。
「なんだ?」
黒鉄くんは面倒くさいという顔をして私を見た。
「あ、あの黒鉄くんさっきのは何?」
私はそう黒鉄くんに聞いた。
「ああ?あれか?まぁ、鬼だよ!」
黒鉄くんはそう言って刀を持ちながら私に話した。
「オニ?」
私はそう言って黒鉄くんを見た。
「ああ、それから鬼の亡骸には魔力があるからな俺の愛刀はそれを喰らう」
がギィギィ。
黒鉄くんの持つ刀から細い糸の様な物が鬼の亡骸を包み込み吸収した。
「やれやれ、ハ之弐か」
そう言って黒鉄くんは刀を持ちながら少し残念そうな顔をしていた。
「あの、黒鉄くん」
私は黒鉄くんに声を掛けた。
「お前は早くこの場所から離れろ!長生きしたかったからな」
そう言って黒鉄くんは刀を持って歩き始めた。
これが私の日常が変わり始めた瞬間だった。
次回はまたいつか