カップ焼きそばは危険な食べ物です
家紋 武範さんの『カップ焼きそば』は焼いてない というエッセイを読んで何かが降りてきた結果生まれたエッセイとなります。
皆さんはカップ焼きそばを食べるでしょうか?
お湯を入れて3分。湯切りをしてからソースなどを絡めて食べるあれですが実は危険な食べ物なんです。
という前振りをしておいて申し訳ないのですが食品添加物がどうのとかカロリーが高いとかそういった高尚な事を語るわけではありません。
ですが、カップ焼きそばは危険なのです。
まずはカップ焼きそばの作り方自体が非常に危険なのです。
皆さん、カップ焼きそばを作る工程を考えてみてください。
蓋を開けて中の袋を取り出します。
大抵はソースとかやく、後はマヨネーズとかがついていたりしますよね?
ここで非常に注意しなければならないのは『何を先に入れて何を後に入れるか』を把握する必要がある事です。
そんなのカップ麺でも同じことが言えるだろうと思われるでしょう。
確かに最近のカップ麺にはほぼ確実に後入れ袋がついています。
ですが、一部を除けば仮に間違えて先入れをしてしまってもそこまで『致命的』では無いのです。
味は明らかに落ちますがどうにかなります。
ですが!カップ焼きそばのソースを間違えて先入れしてしまうとどうなるでしょうか?
はい、完全に『致命的』ですよね?
湯切りの時にソースが流れてしまいます。味がしません。
特に普通のカップ麺をよく食べていてそこからカップ焼きそばデビューを考えている方は要注意です。
子どもの頃の私です。作り方説明をよく読んでいないのが悪いのですがあの時の悲しさは恐らく『ロミオとジュリエット』の結末並みに泣けます。
シェイクスピア大先生、ごめんなさい。説明はよく読みましょう。
さて、ソーストラップを回避してもまだ危険はあります。
それが『湯切り』です。最近の方はご存じないでしょうが昔のカップ焼きそばは事故が多発する食べ物でした。
湯切りの途中でちょっと失敗してシンクに麵がぼとり。
正直、あれは世界が止まります。そうです、カップ焼きそばは時間停止系の特殊効果があるアイテムなのです。
最近はぼとりとなりにくい様改良されているようですが昔はぼとり事故が頻発していました。
まさしく『マニュアルは血で出来ている』状態で。数多くの犠牲を出しながら改良されていっているのですね。
後、少しだけまじめな話をすると熱々の熱湯をシンクに捨てるとボコッと音がしますよね。あれで排水管なんかが破損して水漏れとかが起きたりする危険もあったりします。はい、真面目モード終了です。
そんな数多くの困難を乗り越えてようやく食べることが出来るのがカップ焼きそばです。
ひとつ間違えれば取り返しのつかない事態を引き起こし食べられなくなってしまう危険物ですね。
ちなみに私はシンクにぼとりもやった事があるのですがウチの父親は他人の失敗を許さない人間なので普通に拾わされ食べさせられていました。ソースを先入れしてしまった時も同様です。
はい、そういうわけで美味しいけど嫌な思い出も多いのでカップ焼きそばが大嫌いです。
この様にカップ焼きそばは場合によってはその人に大きなトラウマを生みつける危険も持っているので恐らくその内、調理には免許が必要になるかもしれませんね。
という風にたまには真面目な顔でちょっと頭のおかしい事を書いてみました。
もしかしたら疲れが溜まっているのかもしれません。