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白髪の少女(1)

―――――――――――逃げ出た先、階段の踊り場に一人の少女がいた。


白い髪にマントを着ている赤い目の少女


それでいてどこか儚さがある少女は俺ではなく俺の後ろの空間をじっと見つめていた。


いつからいたのだろうか・・・?


赤い目でちらりと俺を見つめると視線をやつに向ける。


おそらく彼女が1階に感じた気配の正体だろう。


彼女の正体については分からないだがこちらを攻撃してこないという事は俺の敵ではなさそうだ。


やつは俺にとどめを刺すために魔術を繰り出す。


ナイフの混じった魔術―――。

光の光線が放たれ

空間を通しながら一直線にこちらに向かって行き

やがて分裂しどす黒い光から鋭利な刃物やナイフへと変わる。


それと同時にふいに彼女が手をうえに伸ばす。


次の瞬間


少女と俺の周りにあるすべての空間の色が変わった。

少女の目と同じ色の赤色に。

その空間にやつの魔術が当たる。


衝撃音が響き風がつんざく。

ドライアイスが膨張したかの音が響く。



そして

――――やつの放った魔術が消える。

まるでその魔術そのものが放たれなかったかのように

空間ごとあとかたもなく消え去った。


これがこの白髪の少女の能力なのだろうか?


「大丈夫・・?」

白髪の少女は言葉少なく俺に語り掛ける。

「ああ、ありがと助かったよ。」

やつの一撃をくらったがなんとか体が動いてくれる。


そんな会話もつかの間やつは異世界の住民らしく空間を移動し

少女の背後についた。


「はははあはっ、君のほうからのこのこやってきてくれるとはね・・」

男は高く笑い少女を睨みつける。

「善人づらしている君のために餌を用意してやったのに無駄に終わった。

そこの男には餌としての価値もない・・・・が先ほどのナイフを落としたワザは気になる。

確実に息の根をしとめなくてはな・・。

欄川しずか・・そいつをかばいながらどこまでやれるかな?」


と言い終わると同時に

やつの腕があがると同時に

無数の刃物が俺たちを囲んでいた―――――


「我々は君という最高の依代を確保し最強の転生者を作り出すんだよ

そのために君は贄になる定めなのだよ。

きっといい素材になる。

さあ、さあ、さあ」


転生者・・?

それを作り出すことが男の目的なのだろうか・・?


男が狂ったように叫ぶと無数の刃物は俺たち目掛けて直進



―――――してはこない。


どうやら最初に仕掛けたのは少女のほうだったらしい。


またするどい破裂音がして刃物が消える。


俺たちの周りには赤い空間。


「わたしから離れないで」


ここからは本当に空間の戦いになりそうだ。

がしかし白髪の少女は俺とというハンデを背負ってる。


どうにか俺だけでも移動したいがさっきの負傷がでかい。

一撃で致命傷に近い攻撃をくらった俺はすぐに能力を使えるまではできない。

俺の頼みの3つ目の能力も少女にとってリスクになるかもしれない。


少女が動く

それと同時に赤い空間も動き出す。


と同時にやつも動きだし空間に消えた


「あなた機構の人間?」





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