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夢は世界を映さない 作者:禎一楼
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夢が私を殺さないなら

オチが弱い

――雑音、どうやら微睡んでいたようで私の意識は一瞬で音の発信源へと向く。目に入ったのは携帯の発光と振動であった。

「誰だ?…ああそうか、そうだった」

 この状況を耐えきる自信が無く、私が呼んだのであった。もう着いたのか。いや、もしかすると来れなくなったのか?それは困る。自分勝手なのは承知しているが今、1人にされれば確実に気が狂ってしまうだろう。到着の報せであってくれと願いながら彼からの着信を受け取る。

「もしもし?」

「あーもしもし?今お前んチの近くまで来たんだけどさ、要るもんとかある?」

 良かった、来ない訳ではないみたいだ。この独りという空間から解放される、と思うと少し気が軽くなる。

「いや、いいよ。とにかく気を付けて来て」

「んー了解。じゃあすぐ着くからしっかりと出迎えろよ」

「分かった分かった。じゃあまた後で」

 今はこの軽口も私を救ってくれる行為だ。言われた通りに出迎えてやるか、と辺りを片付け始めるとまた着信が入る。

「もしもし?どうかした?」

「警察!警察呼べ!」

 さっきまでとは違う怒号、どうかしたのかと聞きながら玄関まで走り扉を開ける。それがいけなかった。

「っ!?」

 赤。足下に広がる赤色。目の前には私の友人が悶えながら蹲っている。

「っはあ…!ざっけんなよ…手前ェ…!」

 その声の先に目を向けると1人、フードを被り顔はわからないが友人に危害を加えたであろう人物が立っている。こいつを取り押さえる、違う、まずは救急処置、じゃなく通報しなければ、いや家に連れ帰って安全を確保か、いやでもこいつが、ああ頭が回らない。一秒も無駄にしてはいけないのに、体は固まり頭も思考が纏まらない。

「っ…」

 サイレンの音が聞こえる。誰かが通報していたようだ。私がただ立ち尽くしている間に彼は運ばれ奴は確保される。夢の通りどころか無関係な人間を巻き込み、自分だけが無傷なままでその様を見せつけられる。なんという屈辱だろうか、彼を呼ばなければ私が犠牲になって終わっていただろうに――


「そっちはどうだ?こっちは駄目だ。自分のせいで殺したやら夢のせいとしか話しゃしねえ」

「こっちもまったくだよ。一言も喋らねえ。」

 私が殺した。夢に抗おうとして殺した。

「片方はだんまり、片方は頭がいっちまってて被害者はまだ意識が戻らん。正に手詰まりってか」

 1人で居れば良かったのに。救けを求めなければ良かったのに。

「まあ今人を呼びましたからゆっくり話しを聞いていきましょうや」

 夢は犠牲者を選ばない。夢は世界を映さない。人は夢には逆らえない。人は世界を変えられない。ああ、そうか。そもそもこれは勝負じゃない、最初から私の負けだったのだ。それを身代わりにしてしまっただけであり私はまだ解放されていないのだろう。ならば―

「…あー面倒な事しやがって。掃除しようとしてもこびりつくのによ」


 逃げるが勝ちだ。追いかけてみろ

お疲れ様でした。まあこっちのほうがしっくりくるかなとは思います。

できればご意見ご感想罵倒を頂けましたら恐縮です_(:3」∠)_


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