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私のような私たち。


 希望を持たなければ、絶望だってしなくて済む。

 高望みさえしなければ、傷付かなくて済む。

 それなら、そうしていれば間違えない。求めるからいけないのだと、自分自身に言い聞かせる。


 そうしていれば、そう思えれば、楽なんだろうけれど、そんなに開き直れるなら最初から悩んでない。

 そんなのは無理に決まってる。

 私には無理に決まっていた。

 だけど、そのフリだけならできる。


 自分のキャラにストレスを感じていることを、否定できない。

 日々、後悔しているのだってそう。

 でも、精一杯の自己保全だったから、私にはそうする必要があった。


 一言多くて、無神経で、無口で、クールな人であり続けた。

 本当に私がそう思っているとおり、周りも思ってくれているかはわからない。

 にしても、自分の中でもそうあることは救いだった。


 それらの要素を全て合わせて、私ができているのだとしたら、ストレッサーは私を見捨てたことだろう。

 それらは私にあるに違いないのに、むしろ反対だったんだ。

 それらを全て引いたところに私はいた。


 情けないよね。こんなことしか言えない。

 怖がっているの、それはもうおかしくなりそうなくらい、何かが怖いの。

 駄目だよね、こんな私。


 後悔ばかり。その中には反省もよく含まれていて、過去ばかり、過去をばかり見ているの。

 所詮、私はそんな女なの。

 そんな女が私なの。


 どれだけポジティブな心を求めても、ネガティブな私が邪魔をして、どうせ無理だと私の努力をも責める。

 それもまた、私の臆病さを言い表しているようで、怖い。


 こんな私に話し掛けてくれる人が、たった一人だけいる。

 他の友達のことも、仲が良いとは思っているけれど、そういうことではないのだ。その人だけは、彼だけは、何かが違った感じられる。

 親近感とも何かが違うけれど、そういう思いがどこか湧くのだ。


 過去を振り返る内容しか、考えることのできない後ろ向きな私に、そんな感情を抱かれても腹立たしいだろう。

 そうだとしても、勝手に、私は感じてしまっていた。

 なぜだかはわからないにしても、私と同じ気がした。私をわかってくれる気がした。

 それもきっと迷惑な話。


 自信なんて、持てるわけがなかった。

 そうしていつも、後悔することを後悔してしまう。

 後ろ向きになることを、前向きになれないでいることを、後悔してしまう。

 そんな無限ループに囚われているの。


 いつか、ポジティブな気持ちで、未来を見据え、走り出したい。


 ポジティブな気持ちで、未来を見据え、走り出したいね。


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