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官職について
律令制下の官制は三省六部を頂点とする。
尚書六部の下には漢代以来の実務機関である九寺、五監があり、庶務を担当した。
また三省とは別に宮中の文書を扱う秘書省・皇帝の衣食などを取り扱う殿中省・後宮の管理を行う内侍省があり、合わせて六省と呼ばれる。
他に監察機関として御史台があり、官僚たちの監察を行なった。
これらの部署に配置される官僚達は正一品から従九品下までの、一品から四品は正・従に分けられ、五品から九品までは正・従・上・下に分けられた計30階位に分けられている。
この九品以上までが、「流内官」と呼ばれ、それ以外は「流外官」と呼ばれた。
流内官の文武の各品階ごとに実務が伴わない官名が定まっており、文散官・武散官と呼ばれた。
また、五品以上は宰相の推薦による勅任官で、六品以下が吏部に任じられた認証官であった。また、中央にいる京官と地方の外官にも分けられた。
実務を伴う官名は職事官と呼ばれた。
※ この作品では、大体の官職は上記を参考にしていますが、ややこしい部分は省いたり、変えたりしています。
あくまで、ご参考までにご覧下さい。