表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
素晴らしきふざけた世界に雄叫びを  作者: 阿樹の紅もみじ
1/2

俺は可愛いだろ?

この小説は一通りのキャラを短編形式で紹介して後、茶番話を通じて世界観や社会情勢に触れるような話になります。


今回はILアイエルアンブローズについてのお話になります。どうぞお楽しみください!

I.L. Ambrose (アイ・エル・アンブローズ)は夜になると隣町のバーやレストランで1人寂しそうに食事を取ることがある。ある意味出会いを求めているが、決して純粋な目的などさらさらない。


ILはボーイッシュな若くて魅力的な女性の姿を誇る人。気に入りの青いパーカーの下におへそ、自分なりのチャームポイント、を出すような短いキャミソールを上部に纏い、太ももを引き締まるようなデニムジーンズを履いている。


髪は肩まで届く程度で、凝ったこだわりを覚えるセットにしている。言ってしまえばかなりセンスにこだわりのある女性の印象があり、ILを見る男は魅入ってしまうのである。


今夜もILに初めてあった男は同席を促し、一緒に食事する代わりに奢ると言ってきた。もちろん最初は断るILだったが、しつこく男は粘ったらILは遂に折れて男の良心に甘えることにした。


ILの内心はこうだった。


「チョロいわ」


夜に夜に隣町まで移動するのはこのためである。ILは自分の女性としての魅力を駆使し惹かれた男にご飯などお金を使わせている。この時代では女性との出会いから一晩の楽しみに続くのがその後の定番だが、ILは1度もそれをしたことが無かった。


男とILは食事をしながら楽しく会話をして、快い時間を一緒過ごしていた。一見に2人はこのままいい雰囲気になっていくと男は期待が増していく一方だが、内心に「プックスクス、こいつヤル気じゃん、やべぇ」とILは笑いを堪えるのに必死であった。


酷い女と思うでしょう。実は違う。


食事を終え、今日は早めに帰って残りの課題をせねばとILは感謝の言葉に伴って言ったら男に止められた。


「待て、結構俺たちいい雰囲気じゃなかった?もうちょい遊ぼうよ。」


あと少しだけ時間を潰すのもいいが、場所を変えてからやはりこんな優しい奴をこれ以上騙したらさすがに可哀想だからと思ってILは急用があると男に言って離れるようにしていた。


しかし今度は男に腕を掴まれて止められた。それもかなりの迫力で。


「夜はまだ若いぞ、お姉さん。もうちょっとだけ楽しもうよ。」


人影のない場所に立ち止まっているせいか、男はいまやゲスい笑顔になり自分の本心を晒すようになった。


彼は隙をつつかれて混乱しているILを壁に押し付けて逃げられないようにした。


腕を掴まれたILと言えば、普段の女性なら怯えて体の身動きが取れなくなってしまうが、そんな普通の女性とは比べ物にならない。


第一、男を騙すことを趣味のようなものにする女性なんてまともな人はいるものか。それに、ILはハッキリ「女性」と一言も言っていない。


「ほう、やるってんのか?」


ILもゲス顔になり、男の手を離すように追い払った。そして男が驚きのあまりに固まってしまった隙にILはそいつの顎に気持ちの良いアッパーカットを喰らわせた。


「可愛いからって戦えないとでも思ってんのか?舐めてんじゃねぇぞ、ヤリチンが!」


一気に口の悪い人に豹変してしまったILは自分を明かした。「俺はエライザ・ピーターソンの教え子だぞ。」


その一言で殴られて倒れた男は怒りに満ちた目からキョトンとした表情へ、次第にようやく話を理解したかのように怖がる目に変わった。


エライザ・ピーターソンと言えば何年か前に逮捕されて矯正院に送られた名門青年ギャングの頭だったが、その教え子と言えばかなりのイカれたものに違いない。


「美味い飯をご馳走様でしたぜ。もう二度とナンパしてんじゃねぇよ。」


「は、はいいぃぃ!!」


その後、男は尻尾を足に巻いて力の尽くす限り場所を去った。ILはそれを見ながら満足した笑になり、帰ることにした。今日もかなりいい晩御飯になりました。デザートまでありましたし、運動も出来ました。


ILは女装が昔から好きな人ではない。中学校の途中まで至ってまともで普通の男のだったが、エライザに絡まれたことから何もかも自分の生活が全て狂わされた。教えられた女性の魅力、男や女を自在に踊らせるスキルや喧嘩に必要不可欠な体術はたしかに今になって便利だが、いい思い出ではなかった。


エライザに犯される日は何度もあった。何日間も監禁され犯され続けたことも指折り回数だがあった。


彼はそれを覚えると鳥肌が立って八つ当たりに男を騙している。これも皮肉なことにエライザに教えられた技術である。女性的な魅力の見込みがあるからと言って女装をするよう教育されて振る舞いも教えられた。


犯されるのが限界の果てに警察と協力してエライザの逮捕まで促したが、それでもつけられた傷は治る様子はなかった。


だからといって、彼はエライザに教えられたことを全て駆使して今の自分を作り上げた。強い男、騙されない犯されない男になるために自分を作り上げた。


背伸びをしてILは小笑いをしながら帰り道に向かうのだった。

私の別の小説は長い間更新してないとお気づきの方々、打ち切りじゃありません(;´∀`)グダグダなだけです(はよ仕事しろ)大学四年生なんで論文で忙しいから勘弁してくださいお願いします。


グダグダ投稿で申し訳ありません_(꒪ཀ꒪」∠)_


まだまだ自分の作品でたくさんの方々を楽しませたいと思いますので、是非ともこれからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ