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それでも、俺のライラックは虹色に咲く。  作者: 蛍石光
第10章 Heated battle -白熱戦-
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それってやっぱりセ○ウェイですか?

体重移動で動く乗り物が世界中に溢れてきたら楽しそうだと思うんですけどね。

クリーンだし。


でも、その動力は電気。

電気をつ売るためには・・・と考えていくときりがないのでやめておきましょう。

 俺と翔はオセロ大会から早々に離脱。翔の部屋に移動して発明品の研究に取り組んでいた。

 そうは言ってもさっきの体重移動で動く乗り物の開発は不可能だろうけど、翔がいろいろ考えていたものを再度見直しているところだ。それにしても随分いろいろ考えてるんだなぁ。ノートには思いついたままに様々なことが書かれている。


 なになに?磁気に頼らないデータの保存?

 なんだこれ?レコードか?

 テレビの電波を利用した時計?何の意味があるんだ?正確な時間を表示?

 電気分解による消臭?匂いって分解できるのか?

 ラジコンヘリによる空中からの撮影?何に使うんだこんなもの・・・


 まぁ、すげぇな。よくわからない内容が並んでいるけどさ。これをどうやって俺達の力でものにしていくんだ?考えはすごいがその解決策が示されていないな。それに電気化学の知識がないとさっぱりわからない内容だよ。おっ、これならできるか?えーっと・・・


 ローラースケートと運動靴の一体化・・・


 できるだろうけどさ・・・何の意味があるんだよ。これなら電動自転車のほうが意味のある発明品だろうな。


 よし、電動自転車から考えるか。あ、でもこれは試作段階まで進んでるんだっけ?


「なぁ翔、電動自転車はどうなった?」

「あ、あれか?ん~、拾ってきた三輪車で試してたんだけどな。もう一年も前のことだろう?放置されてるわ・・・。」


 なんてことだ。途中で投げ出したのか?


「なに、途中でやめちゃったのか?」

「いやぁ、やめたというよりさ。勝手に動く三輪車になりそうでさ。」


 それって電力がかかりっぱなしってことか?


「あぁ、それなら簡単だろ?ペダルをこいでいる間だけ電気が流れるようにスイッチみたいなのをつければいいんだよ。」

「おぉ、で、その仕組みは?」


 翔の顔がパァっと明るくなる。


「いや・・・それは考え中だけどさ。う~~ん、例えば車輪が回っているときだけ接点を持つようにスイッチを動かすとかかな?」

「ほぉ、そうか。そうすればいいのか。」


 なるほどといった表情で右の拳を左の掌に打ち付ける。っていうか、いろいろ閃くけど細かいところまでは考えていないって感じだな。


「ふーむ。先は長そうだなぁ。まぁ、どちらにしても俺達には知識が足りなすぎるよ。きっと基盤みたいなもので回路とか作ってそれでいろいろ制御してやるのが正解なんだろうな。わからないけどさ。」

「そうなんだよ。その辺が俺にもわからなくてさ。ほら、さっきの体重移動でっていうヤツ。あれもさ、いろいろ必要なんだよなぁ。」

「あ、でもあの辺はもしかしたら水平器なんかを応用することで何とかならないかな?」

「お、なるほど。液体の移動から角度を感じとるってことかっ。それは行けるかもしれない。」


 あぁ、それにはそこまでの考えがあって言ったわけじゃないんだけどな。


「あ、うん、まぁそんな感じ。」

「で、その液体が移動したときの重量でモーターに流れる電流の向きを変更してスイッチが入るようにしたら・・・とりあえずは動くな。」


 やっぱりコイツの頭の中は普通とは違うんだなぁ。


「でもさ、それだと一定の速度しか出ないんじゃないか?」

「そこはさ、スイッチにかかってくる重さから段階的に動くスイッチ、つまり多段式のスイッチを作れば行けるような気がするな。」

「な、なるほど・・・」


 もう付いていけない内容になってきた・・・

ここまで読んでくださってありがとうございます。


実際のセグ○ェイもこういった構造なんでしょうか。

それに電動自転車も。

中学生の知識レベルで作れるものなんでしょうか。


できなかったとしても、楽しんんで何かができればそれは将来に役に立つのかもしれないですね。

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