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それでも、俺のライラックは虹色に咲く。  作者: 蛍石光
第7章 Two of us -俺たちの中の二人-
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Two of us -小町と実花-

タイトル通りに小町と実花の話になります。


ちょっと珍しい二人の組み合わせでの会話をお楽しみください。


二人ともマイペースなところはありますが、優しい女の子たちなんです。

 一方、銭湯でお湯につかりながらかなりリラックスモードになっている小町と実花はどうなっているのだろうか。

 とても気になるところだけれど、女の子の入浴シーンを覗くのはいろいろと問題がある。

 ということで期待している人も多いだろうが、音声だけで我慢してもらおう。


「ねぇ、実花。」

「なぁに?小町。」

「もう、キスとかってした?」

「ん~、まだだよ。」

 

 二人は並んで湯に浸かっているらしい。


「そっかぁ。」

「そうだよぉ。したいんだけどね。」

「ふ~ん。」

「小町はさぁ。夕人くんといい感じになったの?」

「ん~、なってないかなぁ。」

「そっかぁ。」


 まるで手抜きみたいに思われるかもしれないが、二人は湯船につかりながら話してる。

 つまり、かな~り良い気分になってるわけで、こんなのんびりした感じなのだ。だが、それを細かく実況中継するわけにはいかないのはわかってほしい。


 しかし、せめて表情だけでも伝えられるように、かな~り濃い湯気さんに登場してもらおう。


「今日はさ、なんで二人で来たの?小町さ、翔の家知ってるじゃない。」


 実花がうつ伏せに湯につかりながら小町に問いかける。


「え?はっきりとは覚えてなかったんだよ。だから、一緒に行こうって昨日言ったの。」

「え?昨日?」


 驚いたような表情で小町をみる。


「あ・・・いや、昨日、一緒に買い物に行ったんだよ。それで、その時に。」


 小町が顔を赤くして答える。顔が赤いのは温泉に入っているせいだけではなさそうだ。


「へぇ~、買い物に行ったんだね。二人で行ったの?」


 実花はうつ伏せのままだ。


「うん。二人で行ったよ。」

「そうなんだねぇ。それってデートだったの?」

「それは違うよっ。そういうのじゃなくって。」


 小町はガバッと立ち上がってそう言った。当然、小町の全身が露わになる。


「そんなに一生懸命に否定しなくてもいいのに。小町って最近変わったもんねぇ。」


 相変わらずのんびりお湯につかっている実花と立ち上がってしまってから周りの目線を気にしながら湯船に戻る小町。


「変わってないよ。」

「そうだねぇ。変わったっていうより、戻ったっていうほうがあってるのかもね。」

「そうかなぁ。」


 首を傾げる小町。


「ふぅ。ねぇ、露天風呂のほうにも行ってみない?」


 実花は話を変えるようにと突然切り出した。


「あ、そうだね。行ってみよっか。」


 二人は湯船から上がり、露天風呂に向かって歩いていく。


「私って、なんでこんなにちっちゃいんだろう。」


 小町が自分の胸と実花の胸を見比べながら言った。


「えぇ?そんなの考えたって仕方がないじゃない。気にしないほうがいいって。」


 実花はあっけらかんと言い放つ。


「けど、うらやましいよ。」

「ダメダメ。考えたってさ。あたしたちは茜みたいにはなれないしねぇ。」


 アハハと笑いながら言う実花。


「それはそうだけど・・・」

「なんていうかさ。そんなことを気にしてるよりも、もっと考えないといけないことあると思うなぁ。」


 露天風呂には、テレビがついているちょっと大きめの湯船がある。二人はそこに入っていった。


「もっと考えなきゃいけないことって?」


 小町が質問をかえす。


「ん~とねぇ。小町ちゃんがどうしたいのかなぁってことかなぁ。」

「私は、今みたいにみんなで仲良くしてたい。」

「そっかぁ。そうなんだねぇ。それならいいんじゃない?今のままなら大丈夫だと思うしね。」


 実花は『はぁ~、お風呂って気持ちいいねぇ。』と言って目をつぶっている。


「うん、いいんだ、今はまだ。あ、それより、さっきの話なんだけど、変わったってどういうこと?」

「あぁ、その話ね。うん、小町ってさ、二年生になったとき男の子っぽい話し方してたよね。昔は違ったように思うんだけど。」

「・・・・・」

「けどさ、ほら、夕人くんが北田さんとひと悶着あったあたりからかなぁ。また、女の子に戻ったよねぇ。話し方。」

「・・・・」


 小町は何かを考えているかのように無言で俯いている。


「ありゃりゃ?答えてくれないんだねぇ。まぁいいや。何かの心変りがあったというか、演技しきれなくなってきたんかなぁって思ってたよ。」

「そうかもね。」

「あ、答えてくれたねぇ。でも、今みたいな感じのほうがね?かわいいくていいと思うよ?」


 そういって実花はいきなり小町の胸を揉みだした。


「ちょっとぉ、何するの?実花。やめてっ。」


 そう言われても実花は手を離さない。


「小町、大丈夫。ちゃんとおっぱいある。それに思ってるより大きいよ。ほら、あたしのと比べてみ?」


 そういって小町の手を自分の胸に持っていく。


「ね?そんなに違わないでしょ?小町は体のつくりが小さいから、アンダーも細いのよ。」

「・・・・かもしれないけど。でも。ちっちゃい。」


 しょぼんとした表情で湯船に座り込む小町。


「別に、それでいろいろ決まるわけじゃないじゃん。」


 そういって小町の前に仁王立ちになる実花。そしてこう言う。


「気にしないのっ。人それぞれなんだからね。」

「そうだね。でも・・・」

「もう。でも、とか言わないのっ。」


 実花は両手で小町の顔を挟む。


「小町はこんなにかわいい顔してるんだから。いいじゃない。ね?」


 実花は、実花なりの方法で小町を励ましているようだ。


「うん、ありがとう。実花。」


 小町は笑顔で実花の顔を見た。

ここまで読んでくださってありがとうございます。


胸の話になりましたね。

色恋沙汰の話も大事ですけど、やっぱりそう言うところがきになる年頃といったところなのでしょうか。


実花が「私たちは茜のようにはなれない」と言ってましたが、いったいどれほどのものなのでしょうかね。

実際のところ、実花のスタイルは結構良い方です。出るところはでてる。背も低くはない。

そんな感じなんですけどね。


で、小町はと言うと、全体的に小ぶりと言ったところです。

体操をやっているせいか、痩せていながらもしっかりと筋肉はついてきていると言う感じです。


隣の芝は青いってことなんです。

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