超蛇足 その後の夕人たち
玉置環菜
音大にストレートで入学した後、海外の音楽イベントに参加。世界の広さを身を持って知る。大学卒業をきっかけに海外に移住。ピアノ奏者として海外の有名オーケストラなどに参加している。先日、凱旋イベントを日本で開催。会場は美しい音色と暖かい拍手で包まれた。
青葉小町
体育大学に進学。十九歳で体操日本代表候補にまで上り詰めたが、昔からの怪我がたたって体操選手としては再起不能の怪我を負ってしまう。しかし、それで腐ること無く体育教員免許を取得。体操指導コーチの資格も取得し、後進の指導に乗り出す。
小暮茜
無事に芸能界でデビューを果たすも、本人の希望でメディアへの露出は最小限。主に舞台や映画女優として活躍の場を広げていく。近々、自らが脚本を務めた青春物の映画に出演する予定。タイトルはまだ未定だそう。
椎名ローザ
高校卒業後に畔上グレーシアの妹分として芸能界デビューを果たす。社会人バレーボールチームの選手との二足の草鞋を履く。その辛口な発言と可愛らしい容貌から一躍ブレイク。本人はバレーボールに専念したいらしいが、事務所が許してくれないらしい。
畔上グレーシア
映画やドラマに数多く出演。セクシーとシリアスの両方をこなす女優として人気を博す。ローザとのユニットで歌手としてもそれなりに人気があるが、彼女の一番の夢はお嫁さんになること。しかし、浮ついた話題がなく、記者たちを困らせている。
北田奈津子
念願のテレビ局アナウンサーとしての就職が決まる。キー局への就職ではなかったが、本人は満足している様子。ただ、おちゃめな喋りと可愛らしい笑みが全国放送の女子アナクイズ番組で有名になる。近い内に他局に移籍するのではと囁かれている。実はプロ野球選手と熱愛中。
砂川友子
趣味の人間観察を生かすために何故か法学部に進学。恐ろしいほどに素晴らしい成績を収めて司法試験に一発合格。検事として法曹会デビューを果たした。冷血検事というあだ名が付けられるほどに恐れられていることが本人にとっては不満らしい。
稚内貴志
父親の跡を次ぐために弁護士になることを決意。二浪した後に法学部に合格。司法試験には四回目の受験でギリギリ通過。いきなり冤罪事件を担当し、冷血検事と対決。大方の予想に反し無罪判決を勝ち取る。噂では冷血検事の助けがあったとかなかったとか。後に冷血検事と結婚した。
足草次郎
某私立高校卒業後に道内の企業に就職するも三ヶ月で退社。その後いくつかの企業を転々としたのち、ヤバイ仕事に手を出し始める。その後も怪しげな仕事をこなしていき、ついにその筋では有名になる。しかし、欲をかいたことで大失敗して逃亡中。
三好健太
日本人初のNBAプレイヤーを目指すためにバスケットボールが強い秋田県の高校に編入学。インターハイに出場して脚光を浴びる。しかし、秋田で農業に出会い自らの進路を変更。ネギづくりの神様と呼ばれる存在を目指している。嫁は秋田美人だという噂。
杉田翔
高校卒業後にアメリカの大学に進学。飛び級をして二十四歳の時に博士号を取得。すぐに帰国し日本で立て続けに複数の博士号を取得する。世界の顔百人に選ばれるものの写真撮影を拒否。理由は『妻が拒否したから。』だそうだ。天才物理学者として今日も忙しく大学内で遊んでいる。
栗林実花
高校卒業後、札幌市内の企業に就職。そして、二十四歳の時に翔と結婚し同時に退職。その後、二男一女を授かる。翔が出張の際は必ず付いていくという愛妻っぷり。近頃は太ってしまったことをかなり気にしている。結婚式の司会はなっちゃんに依頼していた。
東山明菜
大学卒業後、薬剤師資格を取得。札幌市内の薬局勤務。優しくて明るい性格から男性から大人気。彼女の調合した薬がよく効くという謎の噂が発生したが、当然本人は否定している。ある時、左手薬指に指輪があるのを発見した男性が卒倒したという逸話があり、その後すぐに退職した。
竹中夕人
大学院まで進学し、小・中・高校の教員免許を取得する。その後、道内の高校に勤務し、部活指導や生徒指導に精を出す。人間性を重視する指導方針は親たちにも好評。生徒たちからもなかなかに人気があるようだ。野球部の顧問になった。また、近所のスーパーで奥さんとの仲睦まじい姿がよく目撃されている。




