二月初旬のから騒ぎ
はい。
タイトル通りにフィーヴァー状態です。
そうは言っても楽しいことばかりが起こるわけじゃないのが悲しいところです。
今日は二月一日。
公立高校の入試まではひと月も残されていないし、私立高校の入試に至っては二週間後から始まるっていうこの時期。それなのに・・・何故ゆえに俺はこんな事に巻き込まれてるんだろう。我ながら・・・トラブルに巻き込まれやすい体質なのかって考えてしまうよ、まったく。
「なぁ、竹中。お前、何様のつもりなんだ?」
全くもって訳がわからない。
いや、わからないっていうのは今の状況のことじゃない。自分が置かれている状況はよくわかっている。
眼の前にはあからさまにガラの悪そうな男が十人くらい。チラッと見た感じ木刀のような得物を持っている輩までいる始末。その中心に立っているのが以前にも俺に絡んできた他校の生徒。ほら、覚えているかな?塾で絡んできたヤツさ。女連れがどうのこうのって騒いでいたバカ。そう、アイツだ。
「何様も何も。俺がなにかしたか?」
どうしたらこの事態から抜け出すことができるんだろうなぁ。
「夕人・・・」
しかも環菜まで一緒にいるから逃げるっていう選択肢も簡単には選択できないと来た。
ちなみに環菜は俺の後ろで小さくなって震えている。それはそうだよ。俺だって環菜がいなければさっさと逃げてしまいたいくらいだからな。
「環菜は逃げろ。なんとか時間を稼ぐから。すぐ近くの地下鉄駅まで走っていけ。いいな。」
すぐ後ろにピッタリとくっついている環菜にだけ聞こえるように小さく口にして、目線だけを地下鉄駅の方に向けた。
「やだっ、無理だよっ。怖くて・・・動けないし。それに夕人くんを一人になんて・・・」
やれやれ・・・気持ちは嬉しいけれどさ。環菜を守りながらケンカなんて。そんな事やってのける自信はないぞ?
「おうおう。女を守りながらってか?どこのヒーロー気取りだ、このクソ野郎がっ。」
あぁ・・・こんな時期にこんな事。全くどうしてこうなったよ。
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月曜日は塾に通う日だ。どういう因果があったのか知らないけれど、俺は環菜と同じ教室に通っている。始めから同じクラスに通っていたわけじゃない。去年の夏、二学期くらいに突然に環菜はやってきた。まぁ、塾だし。急に生徒が増えるっていうことはあるけれども、だからってこんな普段の校区から離れた場所にある塾に来るだなんてな。予想もできてなかった。
で・・・そんな回想はどうでもいいんだ。
今日はいつものように塾に来ていた。そう、いつものように環菜と一緒に。
「夕人、今日の宿題やった?」
隣の席に腰を下ろした環菜が尋ねてきた。
「一応な。」
テキストとペンケースをカバンから出しながらそう答えた。
「そう。」
環菜も何事もなかったかのようにただ答えを返してくる。
普通の会話だった。当たり前だ。当たり前の日常だった。ここが学校の教室ではなくて塾の教室だってこと以外はいつも通りだった。
そう、普通に授業を受けた。受験対策の授業だ。
それで授業が終わって帰ろうとしたときだよな。
「夕人。今日の帰りは?」
「地下鉄。決まってんだろ?来るときも地下鉄で来たじゃないか。」
たまぁーに抜けたようなことを言うんだよなぁ、環菜は。
「そうだったね。あーあ、早く雪が溶けないかなぁ・・・」
カバンを手に取りながらため息混じりに口にしていた。
「もうすぐ、だよ。春になれば・・・」
雪は春になれば溶ける。でも、春になるまでにはいろいろなことがある。入試、そして卒業。つまり、それはみんなとの別れ。この仲間たちとの別れを意味することになる。
みんな別の道を進む。
それぞれの夢、いや、目的に向かって進んでいくことになるはずだ。
もちろん、今は当たり前のようにしてこうやって話をしている環菜とも会えなくなる。
「春、かぁ・・・」
再びため息混じりに漏らされた環菜の言葉が聞こえた。
環菜が何を考えてため息を漏らしたのか。それは俺にはわからない。誰だって他人の考えていることなんてわからない。そういうものだろ?
「さぁ、帰ろう。」
環菜に声をかけて教室から廊下に出て。それから階段を降りて外に出る。そして徒歩数分の距離にある地下鉄の駅に向かう。
たったそれだけ。誰にだってできることだ。小学生だってできる。
そのはずだった。
「おい。」
「ん?環菜?」
「なに?」
環菜がかけてきた声じゃない事はわかっていた。だって、明らかに男の声だったし。けれども、知り合いもそういないこんなところで普通に声をかけられることなんて今まではなかった。
「環菜・・・じゃないよな?」
確かめてみただけ。もちろんありえないことだけれども。
「何のこと?」
環菜は目を丸くして俺の顔を見ている。そして、少し大きめに見開かれていた目が、更に大きく見開かれていくのを俺は見た。
「どうした?」
「夕人・・・」
環菜の表情は怯えたようなものに変わっていく。
「竹中・・・相変わらず女連れかよ。」
後ろから聞こえる声。声変わり中の少しだけ低めの声。
「誰だよ。」
振り向きながら声をかけた。が・・・関わらなければよかった。そう思わざるを得なかった。俺の後ろに立っていたのは以前も無駄に絡んできた隣のクラスの男。もちろん学校のじゃない。塾での隣のクラスだ。そして、その他にも数人。ぱっと見は十人くらいはいる。
ヤバイ。
直感でそう感じた。
これから遊びに行こうっていう雰囲気には見えない。
「ツラ、貸せよ。」
ド定番の常套文句。どう返したらいいんだ?
一人だったならどうにでもなるけれども、今は環菜と一緒だ。逃げるにしても何をするにしても軽率には判断できないぞ。
「何か用かよ。」
少しだけ威圧的に言葉を返した。俺だってビビっていなかったわけじゃない。でも、環菜の前で無様なことだけは出来ない。言うなればただの意地。
「いいから付いて来いよ。そっちの女も一緒にさ。」
目の前の男ではなく。少し後ろにいるやたらと背の高い男がそう言った。
「はぁ?お前らは俺に用があるんじゃなかったのかよ。」
わざと両手をポケットにツッコミんで体を大きく見せようとしたけれども、どう考えてもあいつのほうがデカイ。というか不思議なことに基本的に全員が俺よりもデカイ。
まいったな、こりゃ・・・
心の中ではそう呟いていた。
「お前が来ないっていうんなら、そっちの女でもいいんだよ。こっちは十人もいるからなぁ。ぶっ壊れちまわなきゃいいけれど・・・」
また別の男だ。ゲスな野郎だ。環菜をどうするつもりだっていうんだっ。
「わかった。行けばいいんだろう。その代り、環菜には手を出すなよ。もし、手を出したりした時には・・・全員、どんな手段を使ってでも殺してやるからな。」
湧き上がってきた怒りに身を任せて正面の男を睨みつけた。
「へぇ・・・この人数でもその意気がり方。大したもんだ。こっちに来いよ。ボコボコにしてやるからさ。」
またもや別の男がニヤニヤとしながら薄汚い口を開きやがった。
「カスどもが・・・女をネタにしなきゃケンカもできねぇってか。」
吐き捨てるようにしてゴミどもを見下した台詞を口にする。俺、こんな感じのキャラだっけ?なんてことを考えている余裕もなく、ただ、どうやってコイツラを倒すかってことばかり考えていた。
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「なぁ、竹中。お前、何様のつもりなんだ?」
「何様も何も。俺がなにかしたか?」
「夕人・・・」
「環菜は逃げろ。なんとか時間を稼ぐから。すぐ近くの地下鉄駅まで走っていけ。いいな。」
「やだっ、無理だよっ。怖くて・・・動けないし。それに夕人くんを一人になんて・・・」
「おうおう。女を守りながらってか?どこのヒーロー気取りだ、このクソ野郎がっ。」
で、ここに至るって言うわけか・・・
一体何が原因なんだ?どう考えてみても昨日今日で何かがあったという感じはしない。これまでの俺に対する意味のわからない怒りが今ここに溢れているっていう感じだ。
「いいから行こうぜ。」
俺はそいつらの顔を見ながら無謀な言葉を口にする。
はっきり言ってケンカには自信はない。俺は浦飯幽助みたいなケンカ無双なやつじゃないからな。ケンカをしたことがないわけじゃないけれど、それだって小学校の頃にヤンチャしていたくらいなもんだ。中学校に入学してからは・・・あー、入学式にやらかしたことくらいしか記憶にない。あれだって、俺自分は全く手を出していないわけだし。
『こりゃ・・・ヤバイな・・・』
寒空の中、背中に嫌な汗が流れるのを感じる。
でも、環菜だけはなんとか守らなくちゃ。そのためには少しでも環菜からあいつらの注意をそらさなくちゃいけない。
「はっ・・・付いてこいよ。」
そう言って目の前に立っているやつがクルリと向きを変え、それに付き従うかのように後ろに立っていた奴らも背を向けて歩き始めた。
「環菜、行けよ。さっさと帰れ。」
小さな声で環菜にそう告げた。
「ダメだよ・・・夕人・・・行ったらダメ・・・」
環菜の声は震えている。無理もない。俺だって怖くないって行ったらウソなんだ。女の子である環菜が怖くないわけがない。
「いいから行ってくれよ。環菜に何かがあったほうが後悔するから。」
奴らの行動に注意をしながら無理矢理に笑みを浮かべ、そっと手を伸ばして環菜の手を握る。少し冷たくて、汗ばんでいる手。それだけで環菜の緊張が伝わってくるようだった。
「でも・・・」
「行ってくれ。一人ならどうにでもなるから。さっさと地下鉄に乗って帰ってくれっ。」
そして環菜の手をぐいっと引っ張り、地下鉄駅の方に向かわせた。
「夕人っ。」
環菜の声はもちろん耳には届いていた。けれども、あえて返事はしなかった。
「どこまで行くつもりだよ。」
薄暗い地下鉄高架の下。夏は駐輪場として使われている場所。冬期の今は放置された自転車が数台あるだけ。そして、高架のおかげか他の場所に比べて雪は圧倒的に少ない。ところどころアスファルトの地面が顔を覗かせている。
「ここでいいか。」
リーダー格のやつなのだろうか。俺に声をかけてきた男が立ち止まり、俺の方を向きなおる。
「そうっすね、いいんじゃないですか?」
他の男たちもその声とほとんど同時に振り返った。
もちろん、奴らの手には未だに得物が握られている。こんな物騒な奴らに関わろうとする大人なんていない。環菜と一緒にいた時にあたりにいたはずの大人たちは蜘蛛の子を散らすようにいなくなっていた。
「で、一体どういう用件なんだよ。」
震えそうになるのをこらえながら、腹に力を入れて声を出す。
「ムカつくんだよ、お前。」
ムカつく?何を言ってるんだよ、こいつは。
「はぁ?俺がお前に何をしたっていうんだよ。」
バカなのか?いや、バカなんだろうさ。いきなりこういう展開に持っていこうとするようなやつだからな。
「わけがわからないな。」
ため息を大げさに漏らし、そう言ってやった。
「あ?お前のその目がムカつくんだよ。その見下したような目がよっ。それに女連れっていうのも気に入らねぇ。」
あぁ、本当にバカなんだな、こいつは。そう思った時、思わず笑みと同時に声が漏れた。
「はっ・・・見下した目?何のことだよ。俺がいつお前のことを見下したんだ?だいたい、俺はお前とはほとんど接点がないだろう。それに、始めに因縁をつけてきたのはお前だろうが。」
自分でもこれほど饒舌にしゃべるとは思わなかった。考えていたことがそのまま口から出てしまう。そんな感じだった。
「んだとぉ?てめぇ・・・痛い目に遭わなければわかんねぇみたいだなぁ。」
同時に後ろの輩共も得物を構える。
くそ・・・こっちもなにか武器になるものがあれば・・・なんとかやり過ごすこともできるんだろうけれどなぁ。素手で十人、しかも木刀っぽいものやら、わけのわからない細い金属っぽいものを持っているような奴らとどうやって渡り合えっていうんだ・・・
『あぁ・・・大怪我すっかもなぁ・・・』
自然と体の力が抜ける。肩に掛けていたカバンが地面にドサッと落ちた。
『カバンっ。無いよりはマシか。振り回せばそれなりの威力もあるだろうし・・・』
考えている時間はない。目の前のイカレ野郎はズボンのポケットから見たこともないような不思議な形をした刃物を取り出したのだから。
「おいおい・・・それはマズイだろう。」
後ろにいた輩も少し驚いたのか、うろたえたような感じでそんな言葉を口にしている。
「うるせぇよ。この野郎、この期に及んでもスカした表情してやがるからなぁ。こうでもしないと俺の気がすまねぇんだよっ。」
興奮状態にあるのか、既に気が触れているのか。はっきり言えばもはや、どんな理由があって絡まれているのかもわかりゃしない。
「マジか・・・いきなり光り物って・・・」
死ぬかも。そんな思いが思わず頭をよぎった。
ローザだったら・・・もっとうまく切り抜けることができたんだろうか。
小町だったら?機敏な身のこなしでさっさと環菜と逃げてしまっていたのかも知れない。
茜だったら?俺以上にヤバイことになってそうな気もするな。前に絡まれていた時のことを思い出した。
環菜は無事に地下鉄に乗れただろうか。環菜のことだから大丈夫だと思いたいけれど。
明菜は・・・こんな場面に出くわしたら泣いちゃうかな。
翔や実花ちゃんならどうするんだろうな。あの二人なら口八丁でなんとか乗り切るのかも知れない。
そんな事を思い出していたら思わず笑みがこぼれてくる。こんな場面なのにもかかわらずだ。
「なにがおかしいんだよっ。」
目の前のバカは完全に頭に血が上っているみたいだ。
それにしたって言われのないことでケンカを売られ、下手したら死ぬかもなんて。そんなくだらない状況が本当に起こるだなんてな。はぁ・・・もう少し、素直な生き方をしておくべきだったか。
「おかしくないさ。別に。」
はは、笑っちまう。今になって足が震えてきやがった。
「じゃぁ、もう死んじまえよ。」
「断る。」
足が震えて動けやしないのに口だけは動く。
ははは・・・呆れてくる。
握りしめている拳が汗ばんでいるのが自分でもわかる。
手に持っているカバンがずっしりと重たい。
「だまれっ。」
なんだよ、なにが最善だったっていうんだ。
もう、わけがわからないや。
目の前のバカの動きがやけにゆっくりに見える。
これが滝咲いた現象・・・じゃない、タキサイキア現象ってやつなのかな。ゆっくりに見えるけれども体は動かない。必死に刃物を避けようとして身体を捩ってみてもわずかに左手が動いただけだ。
クソッ、体が重いっ。カバンも重たいっ。
そう思った時、ふっと左手から重さが消えたような感じがした、そして、それと同時に目の前のバカが視界から消える。
あれっと思った時にはスローモーションの世界は終わっていた。
「クソがっ。」
バカは意味不明に地面に倒れていて、俺の左手に重さが戻ってきた。そして、不思議な遠心力まで感じてよろめいた。
どうやら、無意識のうちに左手に持っていたカバンを振り回したらしい。
「・・・大丈夫か?」
こんな時に普通に声を掛けるとか、バカは俺の方なのかも知れない。
「てめぇっ、ふざけんなよっ。」
馬鹿野郎は地面から起き上がりながら、尚も威嚇してくる。
「もう・・・やめようぜ?」
「ふざけんなっ。」
どうやら言葉の選択を誤ってしまったようだ。やつの怒り心頭の沸騰した頭から湯気が上がっているように感じられた。思わず後ずさりをしながら周囲を見渡すが事態を好転させられそうなものは見当たらない。
と、そんな時。
「こらー、お前らそこで何やってるっ。」
少し離れたところから足音とともに大人の声が聞こえてきた。
「やべぇ、サツだっ。」
バカの仲間のうちの一人がそう言ってさっさと逃げ出そうとした。
「こらっ、逃げんな、てめぇらっ。」
サツという言葉に反応したのか、輩どもは次々とこの場から逃げ出していき、件のバカの言葉には耳も貸さないようだ。
「サツ?」
後ろを振り向くといくつかの光が揺れながらこちらに近づいてくる様子が見えた。
「こっちっ、こっちですっ。」
女の子の声?まさか・・・
光と足音はあっという間に俺の近くまでやってきて、そして、目の前のバカ男と俺は複数の警官に取り押さえられた。
「クソがぁっ。」
あいつは無駄な抵抗をしているらしい。
それにしても・・・なんで俺まで・・・
「違いますっ、彼は違うんですっ。」
地面に押さえつけられながらその言葉を発したであろう人間を見ようとした。もしかして、環菜なんじゃないか?そう考えて。
しかし、そんな俺の思いは見事に裏切られた。
「ここはいいから、逃げたやつを追えっ。」
俺を押さえつけている警官が他の警官たちに指示を送っているようだった。
「おとなしくしろっ。」
おとなしくしてます。さっきから。
「くっそぉ、離しやがれっ。」
あいつはまだ暴れているのか・・・
「ナイフから手を離さんかっ。」
大ごとだ・・・怪我こそしなかったけれども、大変なことになった・・・
冷たい地面に押さえつけられながら、意外なほど冷静にそんな事を考えていた。
しばらくして、俺はようやく地面と抱き合うのを辞めることができた。俺のことを押さえつけていた警官からの拘束を解かれたからだ。
「話を聞かせてもらうからな。」
俺を取り押さえてきた警官が厳しい口調で話しかけてきた。
「はい・・・」
「でも、彼は絡まれていただけですよ?女の子を守ろうとして。」
その女の子・・・女の子?あれ?あれれ?
「しかしね、キミ。彼から話を聞かなければ簡単には判断はできないよ。」
警官は厳しい表情を浮かべながら女の子たち(・・)の顔を見ているようだ。
「まったく・・・なんでキミはこう、バカなのかねぇ・・・」
女の子たちのうちの一人、色白で髪が短めの女の子がそう口にした。
「ごめん・・・ローザ・・・先輩・・・」
そう、声の主はローザ。そしてもう一人は村雨先輩だった。
「まぁ、私たちも一緒に行くから。キミの保護者ってわけじゃないけれど、一応は目撃者としてね。それから、玉置さん。あの子もちゃんと無事よ。向こうで他の警察官と話をしているから安心しなさいな。」
それを聞いて急に力が抜けるのを感じた。安心したんだ。
「よかった・・・」
「ほら、こっちに来い。話を聞かせてもらうぞ。」
厳しい口調は相変わらずではあったけれど、俺のことを押さえつけていた手は離されて、自由に身動きができる状態になっていた。
「わかりました。」
俺は素直に警官の言葉に従った。あのバカとは違って。何か訳のわからないことを喚いているみたいだな。暴れたって仕方がないのに・・・
ここまで読んでくださってありがとうございます
夕人はトラブルに巻き込まれやすい体質なのか、それともトラブルを呼び込む体質なのか。
それはどうでもいいことなのですけれども、絡んできたほうが悪いわけですしね。
でも、それには彼自身の普段の行動が影響しているはず。
無意識の行動でしょうけれどもね。
女子と仲良くしている女子を見ているとイラッとする奴らもいるということです。
『リア充、爆発しろっ。』的な。
だからって、光り物は反則すぎですねぇ・・・




