そして日常へ 1
学校祭編、最後の章になります。
とは言うものの二部に分かれておりますが。
しばらくの時間が流れた。
あの日以来、未だにローザとは会えていない。俺んちのマンションの駐輪場におかれたままになっているローザの自転車が、持ち主に引き取られるのを寂しく待っている様に見えるのは、ただの思い過ごしではないと思う。その自転車を見るたびに彼女のことを思い出し、色々と考える日々。
すでに十月も末。もう少しで北海道特有の長い冬の時期が始まってしまう。その前に彼女は自転車を取りにやってくるのだろうか。
そんなことを考えていた。俺が自転車を持っていけば良いのだろうけれど、家の場所を知らないし、あんなことがあったわけだし。なんとなく会うのは気まずいような気がしないわけでもない。彼女がやってこないのもそういった意味合いがあるのかと思うと二の足を踏んでしまうんだ。
そして生徒会役員としての一年間の任期も残りわずか数日。それに伴うかのように中学生活も残り半年を切った。大一番のイベントである高校入試まではあと三ヶ月程度。やれることはそう多くはないけれど、やらなければいけないことはたくさんある。そんな時期だった。
そう、俺たちにとって人生で二回目の卒業が近づいている。
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「俺たちが生徒会室を使うのも、もうあと少しだけだな。」
十月末の昼休み。俺は生徒会室の私物を片付けながら翔に声をかけた。
「ん?あぁ、そうだな・・・」
翔の反応がいつもよりも良くないな。なんと言うか、いつもの翔らしくない。
「どうしたよ?もしかして実花ちゃんと喧嘩でもしたのか?」
ロッカーをジッと睨みつけているような翔に背後から近づき、肩を組んで声をかけた。
「うーむ・・・」
相変わらず翔はロッカーを睨みつけているな。
なんだ?このロッカーに恨みでもあるのか、っていう勢いだな。まぁ、ロッカーに恨みのあるやつなんているわけがないけれども。
「なぁ?このロッカーがどうかしたのか?」
「いやさ、いつか使おうと思っていた物がな?なんだ、小道具?いや、そういうのもちょっと違うか?まぁ、とにかく、ロッカーにはいろいろと夢が詰まっているんだよ・・・」
は?小道具?夢?何を言っているんだよ、こいつは。ついに頭が逝かれたのか?そんなことを考えていた時にフッと記憶が蘇る。
そういえば・・・以前にこの部屋の何処に卓上のライトやらハリセンやら、何に使うのかよくわからない覆面とか。他にもロープやバット、どうにもこうにも使い道がないものが大量にあったような。まさか、アレがここに入っていて、しかもお前の夢だなんて事を言わないでくれよ?
そして、少しだけ翔から距離を取るようにして離れて、恐る恐る尋ねた。
「あれってお前の私物?てっきり過去の生徒会メンバーの遺物だと思っていたけれど。」
「はぁ?そんなわけ無いだろう。俺が毎日のように少しずつ詰め込んだ宝箱なんだからな、アレは。」
アレが宝箱?どう考えてもガラクタなんじゃないか?いや、それよりも毎日のように家から持ってきていたのか?あのゴミ・・・いや、不思議なものを。その熱意だけは評価に値・・・なんて全然しねぇよっ。っていうかそのロッカーにどれだけ詰まっているんだ?ガラクタという名の翔の夢がっ。
「試しに聞くけれどさ、まさかそのロッカーにたくさんの夢が入っているのか?」
「いや、詰まっているとは言ったけれども、案外とそうでもないかな。うん、特にここのロッカーには。」
待て。今、『ここのロッカー』って言わなかったか?聞き間違いじゃなければ確かにそう言ったはずだ。ってことはもしかして他の場所にアレヤコレヤを隠してあるってことか?
「えーっと・・・」
俺はとりあえず気を取り直しながら両腕を胸の前で組み、そして再び尋ねた。
「もしかしてだけれど・・・他の場所にも小道具なるものが?」
翔は俺と同じように腕組みをしながら一瞬だけ俺の方に振り向き、そして大きく頷いた。
「マジか。どこに隠してあるんだよ?俺、全く気が付かなかったぞ?」
大体にして、学校内に私物を置いておくことができるような場所なんてほとんど無いだろう?それに、どうやって持ってきたんだよっ。カバンか?でかいカバンでも持ってきていたのか?いや、しかし、翔がそんな大きなカバンを持っている姿だなんて見た記憶がない。俺には見えないカバンなんていうものがあるなら是非とも見せて欲しいものだ。
「よっと。」
俺の心の声が聞こえるわけがない翔は掛け声と同時に勢い良くロッカーの扉を開けた。
「お、おぉ・・・」
いやさ。こんな声を出してしまったけれど、他の奴らがこれを見ても同じような声を上げると思うぞ?だってな、開かれた扉の中には俺が想像していたものとは全然違うものが入っていたんだからな。
「まぁ、このくらいあれば大丈夫だろうとは思っているんだ。」
何がだ。何がこのくらいあれば十分だっていうんだ?これだけ詰め込んでおいて、一体何をやるつもりでいたんだよ。とは言え、これが小道具?どういうつもりだよ。
「いやさ、お前。これは小道具ではないだろうよ。」
だから俺は少しだけ冷ややかな目線を翔に向けながらそう言ったんだ。
「お前、わかってないなぁ。女子たちと楽しく話をするような時にお菓子は必需品だろう。つまりは小道具ということになる。違うか?」
翔はロッカーに詰め込まれた宝物という名の小道具を満足そうに見つめ、ニヤニヤと笑みを浮かべている。
うむ・・・妙に説得力のある言い方だけれどさ。お前がここに女子たちを呼ぶ?実花ちゃんじゃなくて?いや、それよりも学校のロッカーいっぱいに詰まっているお菓子。本当に異様な光景だとしか言い様がないぞ。一応言っておくけれども、校則ではお菓子類の持ち込みは禁止だからな?それに、今までにそんな場面に出くわしたこともない。まぁ、バナナはオヤツに入らないとは言われたりするネタがあるけれども、それも今は関係がないよな。
「まさかとは思うけれど、その考えを実行したことがあるとか言わないよな?」
「実行してみたいと思ったことはある。」
なるほど?つまりは思っていただけで行動を起こしたことはない。そういうことで良いんだな?少しは安心したよ。実花ちゃんを除け者にして日々ここで如何わしい行為を・・・ということではなくって。
「何も学校でする必要はないだろう?」
「バカだなぁ。ダメって言われていることをするのって少し楽しいじゃないか。」
呆れたような表情を浮かべながらも、どことなく笑みを浮かべているようにも見えるこいつのことを、俺はよく知っているつもりでいる。理由のないこと、無駄なことはしない。そういうやつだ。俺にとっては無駄に思えても、コイツにとっては何か理由がある。まぁ、その理由を理解できないときもあるのだけれど、それは翔らしいと言えばそれまでのことだった。
「これ・・・いつの間に?」
「いや、大したことじゃないさ。体育でジャージを持ってくるときとかに少しずつな。」
あぁ、そうだろうさ。ネタなんて割れてしまえば単純なもんだよな。実際のところ、そんなときにしか持ってこれないのは確かだからな。風紀委員が行う抜き打ちでの持ち物検査とかもあるわけだし。いや、それにしても良くこれだけのものを持ち込んだものだ。
「一体、何をするつもりなんだ?」
そう尋ねた俺に対して翔はニヤリと不敵な笑みを向け、そして静かにロッカーの扉を締めた。翔のやろうとしていることだから大丈夫だろうとは思うけれど・・・一体全体、何をやろうっていうんだ?
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そしてその日の放課後。翔が『小町を連れて生徒会室に来るように』と言うから仕方なく向かうことにした。どういう理由があるのかわからないけれど、昼休みに見たあのお菓子の山が関係しているのではないだろうか。俺はそう睨んでいた。
「生徒会室に来いって言われたの?」
隣を一緒に歩いていた小町がそう尋ねてきた。彼女の表情にはほんの少しだけ不安が現れているように見えたのは気のせいだろうか。
「あぁ、小町を連れてこいって言われた。つまりは一緒に来いってことだろう?たぶん。」
俺も呼ばれている理由はわからないからそう答えるしかなかったんだ。それにしてもお菓子の山と小町との関係性が見いだせない。どういうことなんだろうか。
「杉田は何を考えてるのかなぁ。」
腕を組みながら必死になって考えている仕草。それがなんとなく可愛らしく見えて思わず吹き出してしまった。
「ちょっ、なによー。笑うことはないでしょ?」
明らかに不服そうな表情を浮かべながら俺の腰のあたりに軽くパンチを入れてきた。もちろん、本気のパンチではないのは鼻っからわかっているから躱す気すらない。
「いや、なんか面白くてさ。」
「面白いって、なんか失礼な言い方だよね。私が何かを考えていたらおかしいっていうの?」
言葉はキツめだが口調そのものは優しい感じだ。大体にしてさっきのパンチだって何一つ痛くない。そう、いわばじゃれ合っているようなそんな感じだと思っている。
「いやいや、小町が面白いってことじゃないよ、うん。なんだか可愛らしいよ。」
「はぁ?ここでそんなこと言うかぁ?」
プイッと顔を背けてから大げさに肩をすくめてみせたのは照れ隠しなのかな。そんな仕草をするような子だったなんて、出会った頃には想像できなかったな。
「だってさ、翔だぞ?何を考えているのかわからないけれど、おかしなことはやらないだろう、多分。だから考えるだけ無駄だって。」
俺も気まずくなるのは嫌だから、話を翔の話題に無理やり戻そうと思った。
「今はその話じゃなかったと思うけれどねぇ。」
そう口の中で小さく呟いて、夕人の右腕に腕を絡めるようにして歩き始める。
「・・・可愛いって言ったんだよ。」
俺は明後日の方向を向きながら小声で言葉にした。
「・・・バカ夕人。」
その言葉とともにほんの少しだけ右腕への圧力が強くなったように思う。
「うるさいよ。バカとか言うな。」
そうして、ほんの少しだけの沈黙が訪れる。ちなみにここは学校の廊下だ。二人しかいない空間ではないわけで、当然のように俺達のことを見ている奴らがいる。だから、少しだけ気恥ずかしくなって小町から腕を引き剥がすようにして、再び話をそらしたんだ。
「だから、大丈夫だって。何をやるのかわかってしまったら、『あぁ、なるほど。翔らしいな。』って思うはずだからさ。なっ?」
わざとらしかっただろうか。そう考えながら小町の表情から感情を探ろうとしてみる。良かった。いつもの笑顔だ。ホッとする笑顔がそこにあった。そして我に返る。
「うん、そうだね。」
小町に対してはこう言ったものの俺にだって不安はある。なんといってもあのお菓子の山だからな。見つかった場合は結構な問題になるかもしれない。
「でもなぁ・・・」
だからか。思わずため息とともに言葉が漏れた。
「やっぱり、何か不安なの?」
俺の顔を下から覗き込むようにして俺と同じように不安そうな表情を浮かべている。
「いや、きっと大丈夫さ。」
小町の頭にポンっと軽く手を載せてそう声をかけ、小町は特に何も言うこと無く頷いた。
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「お、夕人たちが来たからこれで全員かな?」
扉を開けて部屋の中に入るのとほぼ同時に翔の声が聞こえる。
「俺たちが最後だったのか?」
小町と顔を見合わせてから生徒会室に集まっているメンツを確認してみる。
翔に砂川さんがいて・・・ん?どういうことだ?それから実花ちゃんに茜と環菜。それからなっちゃんにデコ・・・いや、むっちゃんがいる。どう考えても生徒会メンバーの集合とは思えない。
「実は生徒会運営についての引き継ぎを行おうと思ってさ。」
翔が俺たちの不安そうな表情を読み取ったのかみんなを集めた趣旨を話し始めたけれど、どうにも腑に落ちない。だって生徒会運営の引き継ぎをするんだったら小町たちがここにいる理由がわからない。新旧生徒会のメンバーだけでいいはずだろ?しかも、重要なはずの新旧生徒会メンバーが揃っていないのはどういうことだ?
「すみません、遅くなりました。」
そう言って生徒会室入口のドアをノックする音と同時に声が聞こえる。
「あー、入ってくれよ。」
翔は声の主を確かめることもなく中に入るように促した。それはまるで誰が来るのかが完全にわかっているようにしか見えなかった。
「失礼します。」
そう言って日高さんがおずおずと入ってくる。なるほど。新生徒会長は呼んでいるというわけか。
「その・・・会長業務の引き継ぎをしたいって聞いてきたんですけれども・・・」
日高さんの表情にも少し困惑の表情が見える。引き継ぎだって聞いていたのに呼ばれたのは自分だけ、しかも、やたらと大量に先輩たちがいる。緊張するなって言っても難しいよな。
あぁ、日高さんが新生徒会長ってことを全く説明していなかったけれども、今回の生徒会選挙は対立候補の立候補がゼロという完全なる信任投票だった。翔はしきりにつまらないって騒いでいたけれど、それは仕方がないだろう。
何と言っても俺たちは生徒会として色々とやりすぎた感があるからな。古い慣習を壊しつつ、新たな手法を用いてイベントを実行していった。だから、後を継ぐといっても今までのように過去を踏襲していけばいいって言う訳にはいかない。それなりの、いや、かなりの覚悟が必要だったと思うわけだ。なんといっても翔のやることは派手だったし、あのカリスマを活かした先導力はすごかったからな。
そう。だから、日高さんや他に立候補を決めた後輩たちはそれなりの気合と覚悟がある人達だけなんだろうと思う。俺自身は日高さんなら次期生徒会長をきちんとこなせるだろうと思っていたし、去年のあの時よりもずっと成長しているように見えた。
まぁ、俺や翔に比べたらすごく真面目っぽいしな。それに、あの日から生徒会長に立候補すると公言してきた子だから何も心配していない。実際に成績も中々優秀な上に性格も良いと来た。そういうわけで先生たちや生徒たちからの評判も上々らしい。
と・・・日高さんについて語るのは、また機会があったときだな。大体にして他の新生徒会メンバーのことを俺はよく知らないわけだし。
「引き継ぎなら何で私を呼んだの?それにどうして実花や茜たちまで呼んだの?」
俺の代わりに隣の小町が問い返した。
それにしても、だ。妙に女子率が高くないか?俺と翔以外は女子だぞ。
「それはねぇ、ちょっとした意味があるんだよ。」
茜がニコニコと笑顔を浮かべて答えてきたけれど、その理由までは説明してくれないわけか。できれば理由を早めに教えてほしいもんだ。日高さんもどうしたらいいのかわからないっていう表情をしているじゃないか。
「会長業務の引き継ぎっていうのは本当さ。とは言ってもやることはたくさんあるからな、一日で終わるわけじゃない。それに、本番はそっちじゃなかったりする。」
翔の言葉はどうにも的を射た答えじゃない。なんとなくはぐらかしてしるような気がしてならない。
「本番?」
俺よりも早く小町が言葉を発してしまったせいで言葉を失ってしまっていた。そのおかげで中途半端な感じに口が開きっぱなしになり、マヌケな表情になってしまう。
「いい加減にさっさと言いなさいよ、翔。」
実花ちゃんに厳しく諭されながらも、翔は表情を一つも変えることをなく実花ちゃんを軽く制しながら話を続けた。
「うむ、そうだな。無意味に引っ張っても仕方がないからな。ではここからは本題だ。ほら、夕人と小町って誕生日が近かっただろう?確か、小町は十一月七日とかで夕人は一日。だからさ、その誕生日会をやってしまおうかっていうことなんだよ。」
は?学校で誕生日会?未だかつてそんな企画があったか?確かに、今までは仲の良い奴らを集めて誕生日イベントとかをやったことあったけれどさ。ここでやる?このタイミングでさ。引き継ぎはどうなるんだよ。わざわざ日高さんを呼んだんじゃないのか?
いろいろと言いたいことはたくさんあるんだけれど、とりあえずは隣にいる小町の表情を見てみた。
「え?そうなの?えー、なんか嬉しいな、ありがとうっ。」
ふむ、なるほど。そう来るわけか。そして、なぜか小町は俺に抱きつくようにして飛び跳ねていた。そんなに嬉しいなら企画してくれたであろう翔に飛びつくのが普通じゃないのか?
「夕人、なんかおかしなこと考えてない?」
環菜に釘を差される。何かおかしな表情でも顔に出ていたのだろうか。全く自覚がないのが恐ろしい。いや、未だにマヌケな表情になっていたのなら別なのだけれど。
「まっ、そういうことでさ。生徒会の引き継ぎっていう名目があれば日高さんにも来てもらえるしな。」
翔が自慢げに胸を張っている。けれどな?そういうことならどうして現生徒会メンバーの後輩たちには声をかけないのか。新生徒会のメンバーは日高さんしかいないのか。いろいろと突っ込みどころが満載だろう。
「いえ・・・その普通に声をかけていただければ参上しましたけれど。」
日高さんが冷静に言葉を返す。そして、むっちゃんが溜息混じりに言葉を続けた。
「まぁさ。ここのいるメンバーはさ、言いにくいけれどあの時のメンバーでもあってさ。杉田はそのことも気にしてたんだよ。竹中さぁ。そういうところも察してやったら?意外にシャイな所あるんだから、杉田は。」
「ななな・・・誰がシャイだと?シャイボーイで悪いかっ。」
翔がシャイ?うーむ、そうなのか?出会ってからのことを思い出してみたものの思い当たることがない。アレだけの振る舞いができるかけるがシャイだと言うならば、世の中の殆どの人間がシャイだということになるのではないだろうか。
「そういうことにしておこっか。じゃ、そろそろ始めない?あんまり遅くなると怪しまれちゃうし。ね?そうしよう?」
話が進まないことを気にしてくれたのか、茜が手をパンパンと軽く打ち鳴らした。要は話を切り替えて行こうってことだ。
「ん・・・なんか照れくさいところもあるけれど、うん。ありがとう。嬉しいよ。」
ようやく、本心を口にすることができてホッとしたのだった。
「ほんとよね、私も嬉しいよっ。みんな、ありがとうっ。」
こういう時の女の子って、素直に気持ちを言葉にできるよな。羨ましいなぁ。そう考えながら軽く苦笑いを浮かべて小町の顔を見た。
可愛らしい笑みを浮かべている。そう、素直に思った。もちろん、ここでは口にはしていないけれど。そうしてフッと疑問が頭をよぎる。
「稚内くんは?」
俺の言葉を聞いて翔の動きがピタッと止まる。
「・・・誰か、稚内くんに声をかけた?」
翔が皆の顔を見回していたが、何かのリアクションを起こした人は一人もいなかった。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
学校祭が終わった後の日常を描いています。
それにしても・・・あまりに突然の別れがあったにも関わらず夕人はいつも通りですね。




