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それでも、俺のライラックは虹色に咲く。  作者: 蛍石光
第4章 トラブルメイカー
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えぇいっ、打ち所が悪いとこんなものかっ

今回の内容も少し長い話になります。

前回までは北田さんと足草、竹中のカラミがメインでした。

今回は久しぶりにフルメンバーが登場になります。


転校生というのはいつまでも注目を集めますね。

それが美男美女ならばなおさらのことだと思います。

 七月。

 夏が遅い北海道にもようやく夏の日差しがやってきた。気分はまさしく夏。夏休みに向かって一斉に羽を伸ばし始めるころ。

 あちらこちらから夏の便りが聞こえてくる。海開きなんて言う行事はその最たる例だとは思うけど、海からそう近い場所に住んでいない俺たちにとってはどことなく他人事だった。中学生にとっては、電車で片道千円近くかかるような場所は遠い場所なのだ。それが例え隣町であってもだ。


 そして、夏の便りというのはそういった類のものばかりじゃない。

 なぜか夏になると恋愛関係の話も活発に聞かれるようになってくる。どうしてだろう。非日常的なことが起こりやすいから?もちろんそれだけじゃないだろう。それだと吊り橋効果と大差がないような気がする。薄着とともに開放的になるから?つまり、良くは分からないが、そういうものだということだ。

 そんな時期に三年生の転校生が来たという話はあっという間に広まった。それもそのはず。とっても美人な先輩らしいということだからだ。でも、三年生と言えば当然先輩。おいそれと教室に行くわけにもいかない。下級生たちは、会いに行きたくても行けないわけで、たまたま顔を見ることができた奴はある意味ヒーロー扱いされるわけだった。女子たちからは白い目で見られるわけだが、この年頃の男子というのはそういうものだ。だから、うちのクラスでも例外なく、男子たちはその先輩の話で盛り上がっていた。


「なぁ、夕人よ。例の転校生の先輩、見たか?」


 杉田も興味津々なのか。ちょっと意外・・・でもないか。小町のことも一年生の頃にチェックしてたもんな。


「あぁ、見たよ。」

「うそ、マジでか?」


「別に、驚くようなことじゃないだろ。たまたま、朝、学校に来る時に一緒だったんだよ。別に話したわけじゃないけどさ。制服が違ったから、多分、その人だと思うぞ。」


 俺にとっては大したことじゃなかったんだが、杉田が妙に食いついてくる。


「うそ、羨ましい奴だなぁ。やっぱり、可愛かったか?なぁ、どうなのよ?」

「いや、どうなのかなぁ。可愛いというか、綺麗な感じだったと思うけど。」

「うおぉ、俺も見たい。まだ、見てないんだよなぁ。」

「別に・・・いいんじゃないのか?なんか、その感じってさ、去年を思い出すぞ。」


 杉田も思い出して、ハッとした顔をしている。


「確かにな。そうかも。後輩だったら見にいちゃってたかもしれない。」


 転校したばかりで、知らない人間ばかりのところで話題に上るのは大変だろうなぁ。


「なになに?何の話してんの?」


 二人で話してると、茜も話に入ってくることが多い気がするのは気のせいだろうか。もちろん、話に入ってこられて困るような話は学校でするわけがないから、まったく構わないんだけどな。


「例の転校してきた先輩の話してたんだよ。」


 俺は杉田との会話を茜に伝える。


「あぁ、なんだか美人だっていう話だよね。」


 茜も噂は聞いたことがあるみたいだ。


「そうらしいよね。そんなにじっくり見たわけじゃないからわからないけど。」

「あ、夕人くんは会ったことあるんだ?」


 茜の表情はちょっと冷やかすような感じだ。


「いや、会ったというよりは、見かけたっていう程度だけどね。」

「俺はまだなんだけどな。こいつだけだよ。会ったのはさ。」


 そんなに羨ましいか?というくらいに恨みがましく杉田が言い放つ。


「お前たち、相変わらずヒマそうだなっ。」


 む、この声は小町か。

 ということは例のあれをやらなきゃ失礼だな。そう考えてあえて声の聞こえなかった方向を見る。


 ガスッ。


 向こうずねにケリが入る。

 実際ほとんど痛みはない。もう、挨拶みたいなもんだ。少なくとも俺はそう思っている。


「イテテ。なんだよ。ケリ入れなくたっていいだろ?」


 ちょっと大げさに痛がってみせる。こんなことに怯む小町じゃないことは良く分かってるつもりだ。


「夕人は相変わらず、ネタが少ないなぁ。そろそろ新ネタがあってもいいんじゃないの?」


 おかしい。からかったつもりなのに俺がやり込められそうだ。


「そのうち、新ネタで挑戦するから待っててくれ。」

「あはは、楽しみにしてるよ。なんか面白いやつで頼むよ。それで?何の話してんの?」


 茜が小町に『ほら、転校してきた美人先輩の話だよ。』と伝えている。環菜もワイワイやってる俺たちを見つけて話に入ってくる。


「やっぱり、二人も興味あるの?」


 環菜にそう言われてもなぁ。それは仕方ないだろう。


「そりゃ、そうだろう?男子たるもの、常に美人を求めてるからな。」


 杉田の発言は勇気がある。さすがだ。俺にはこういう返答は難しいだろうな。


「あ、それ、実花ちゃんにいってやろぉっと。」

「そ、それはないんじゃない?茜。勘弁してくれよ。」

「ま、杉田のことは置いとくとして、夕人もそうなのか?」


 置いとかれてるぞ、杉田。残念だったな。


「あ~、どうだろうな。そりゃ、可愛い子を見たら、オッとは思うかもな。」

「二人はえっちいねぇ。」

「茜、なんでそうなる?男の本能みたいなもんだぞ?それを否定しちゃいかんよ。」


 なぁ、杉田よ。もっともらしいことを言っても、すでに俺らは劣勢だぞ?素直に負けを認めるべきだと思うんだけどな。


「まぁ、そんなもんだよね。男の子ってさ。」


 相変わらず環菜は、大人な発言をするなぁ。


「夕人は会ったことあるって言ってたけどさ。名前も知ってんの?」


 名前か?そう言えば名札を見たような気がするんだが・・・う~~ん。


「えっと、確か・・・加藤さん・・・だったかな?」


 あいまいな記憶から何とか引っ張り出して出てきた。たぶんそう書いてあったと思う。


「なんで名前知ってるんだよ?なに?やっぱり話とかしたのか?」

「ないない。何言ってるんだよ杉田。みんな名札してるだろ?だからわかるんだって。」


 そう、やっぱり違う制服着てるからちょっと気になったのは確かだ。そして、その時に名札を見たのは確かだ。


「なるほど。夕人はいつも女子のおっぱいを見てると。」


 な、その言い方は大問題だぞ?女子たちが一斉に胸の前に手を当てて隠すようなしぐさをする。


「夕人くんは、えっちいんだねぇ。」


 茜まで乗ってこないでくれよ。


「いや、だから違うって。」

「夕人。お前、いっつもおっぱい見てたのか?」


 冷たい口調で小町が言ってくる。


「だから、そういうことじゃないって。」


 言い訳したいわけじゃない。本当に名札を見たんだよ。勘弁してくれよぉ。


「ま、夕人に限ってそれはないよな。これだから杉田はダメなんだよ。」

「なんだとぉ、小町。お前のおっぱいも見てあげようか?見るほど大きくないみたいだが。」


 おいおい、その言い方だと完全に犯罪の香りがするぞ。


「うっさいっ。お前になんか見せるもんなんてないわ。それに、ほんっとにお前に小町って言われると腹立つわ。」


 小町の怒りながら口をとがらせる表情がなんとなく可愛い。


「そうそう。今のは杉田くんが悪いね。」


 茜も小町と一緒になって杉田を口撃しだした。


「なんだよ。おっぱいをいつも見てるのは夕人だろ?なんで俺が責められるんだよ。」

「夕人くんは、『名札』を見てるんだよ。おっぱいじゃないもんね。ね?夕人くん。」


 茜に言われて、『そうだよ、見てないよ』と答えたものの、実際はどうだろう。そう言われてみて、目の前にいる女子たちのについて意識しないわけがない。


「あ、夕人くん、ちょっと顔赤いよ?」

「な・・・そんなことないぞ、環菜。俺は別におっぱいなんか・・・」

「はぁ・・・まぁ、男の子だもんねぇ。」


 ため息をつきながら茜が環菜と小町に同意を求める。それに対して二人も『まぁ、ねぇ。』と相槌を打つ。


「おい、お前ら。俺の時とはずいぶんと対応が違うんじゃないか?」


 杉田・・・。俺にはお前の気持ちがよ~くわかるぞ。けど、最初に切り出したお前が悪いんだ。だから迷わず成仏してくれ。


「なぁ夕人。その・・・やっぱり・・・おっきい方がのが好きなのか?」


 小町がいつもより少し高い位置で腕を組みながら聞いてきた。


「ん?なんだよ、小町。まさか気にしてるのか?」

「バカ、気にしてないよ。」

「いや、身長のことな?」

「バカ、アホ夕人っ。全然気にしてないもんっ。」

「あぁ、今のは、夕人くんが悪いね。」

「あぁ、夕人は悪人だな。」

「コンプレックスを責めるのは最低だね。」


 しまった。矛先が杉田から俺に向いてしまった。こういう時は、話を逸らすのが得策だな。


「あ~、えっと。ごめん小町。もう忘れてくれ。で、さっきの話だけど。」

「話逸らすなよ、バカ夕人。」


 そう言ってケリを入れてくる。くぅ、失敗か・・・


「まぁまぁ、小町ちゃん、まだ気にするような時間じゃないよ。」


 茜が小町の頭を撫でながら意味深なことを言う。どっちのことを言ってるんだ?茜に言われてもあまり慰めにならないだろう。そもそも、最近の茜は成長が著しい。いわゆるナイスバディってやつだ。いや、見たことないからあくまで想像だけどな。それに比べて小町は相変わらず小さい。でも、可愛らしさも相変わらずなんだよ。俺は小町みたいな感じも好きだけどなぁ。


「ねぇ、その話はもうやめよ?誰も喜ばないし。」


 そういう環菜も成長していると思う。いや、もちろん環菜のも知らないけどさ。でも、あの時の公園のことを思い出すと、無駄な肉もついてなくて、思ったより痩せてるって思ったことを思い出す。精神的にはこの三人の中で最も大人だと思うけど、案外そんなこともないのかもしれない。茜のほうがうまく場をまとめることもあるし。よくわからないもんだよなぁ。


「で、やっぱり美人だったのか?夕人。」


 まだ続ける気か杉田。


「まぁ、綺麗だったとは思うぞ。」

「へぇ。そんなに綺麗な人なの?」


 茜や小町は結構こういった話に乗ってくるけど、環菜が興味を示すのは珍しいな。


「横顔を見たくらいだからなぁ。そんな気がしただけだよ。たぶん。」

「そう言えばさ、背が高いって話は聞いたな。」


 杉田よ。お前もなかなかの情報収集力だな。感動するぜ。


「身長か・・・」


 小町がポツリと呟いた。


「女の子の魅力は、人それぞれだって。小町ちゃん。」

「茜ちゃんの言う通りだよ。」


 茜と環菜が小町を慰めるようにいう。慰められると泣きたくなる時ってあるよね。


「というかさ。三人ともさ。それぞれがそれぞれでいいとこあるんだからさ。それでいいと思うけどなぁ。」


 あまり考えずに口から出てしまった言葉だったが、三人は敏感に反応した。これには正直言って驚いた。


「どこかな?」

「どこだよ?」

「どんなとこ?」


 三人がほぼ一斉に聞いてきた。


「なんだよ、そんな同時に聞いて来たら驚くだろ?なぁ?杉田。」

「そうだな。俺もちょっと驚いた。」


 杉田も目を丸くしている。


「それで、どこさ?」


 小町が杉田を無視するような勢いで聞いてくる。


「え、ほら、俺が思うのはってことだよ?それでもいいのか?」


 三人に圧倒され、たじろぎながら答えた。


「うん、いい。」


 小町の目はいつもと違ってマジメだ。


「そうなのか?それなら・・・えっと、小町はさ。その可愛らしさっていうのか?悪い意味じゃないぞ?そういうのあるじゃないか。それに元気なとこもいいと思うし、あと、ノリのいいとことかも好きだな。」


 う~ん、改めて言うとなんだか恥ずかしいもんだな。


「そっかぁ。そう見えてるんだ。」


 小町がちょっと顔を伏せ気味に言う。


「あくまで、俺は、ってとこを忘れないでな。」

「うん。」

「じゃあ、私は?」


 茜もニコニコしながら聞いてくる。


「茜か?茜はさ。みんなに優しくできるとこだよな。やっぱ一番はさ。それから、ポジティブなとこかな。そういうとこってすごいと思うよ。あと、美人だしな。背も高いし。モデルになったら成功するんじゃないかなって思うし。」


「ぽじてぃぶなと?」


 まさか、わからなかったのか?やっぱり、この辺はちょっとだけ残念だよな。


「ポジティブ、ね。前向きってことだよ、考え方が。」


 杉田、ナイスフォロー。思わず親指を立てて合図を送ってしまったぜ。杉田も間髪入れずに返してくるあたりがさすがだ。


「私も聞いてみたいな。」


 環菜がこんなこと言ってくるなんて、初めてのことじゃないか?


「環菜はね。う~ん、説明が難しいんだけどさ。大人なところかな。みんなが熱くなってても冷静に判断できるとことか。あと何でもできてソツがない感じのところかな。ピアノとかも超絶にうまいし。でも、なんていうか。その・・・」


 環菜のほうに目をやる。過去の色々なことが思い出されてくる。俺は環菜のいろんなことを知っている。もしかしたら、ここにいる誰よりも知ってるのかもしれない。でも、それを言うわけにはいかないよな。


「その、何?」


 環菜が続きを急かしてくる。


「あ、えっとさ。その、周りが見えてる事、かな。」


 うまくごまかせたかな。どうだろう。


「そっかぁ。そんな風に見えてるんだね。」


 あれ?なんかまずいこと言ったかな?


「そう思ってたんだけど、違うかな?」


 質問に質問で返すのは反則だよな。


「ううん、そう言うことじゃなくて。夕人くんからはそういう感じに見えてるんだなって思っただけだよ。」


 何か含みがあるように感じたのは俺が環菜に対して負い目を感じているせいなのだろうか。


「あくまで、俺が感じたこと言っただけだし、今言ったことだけが三人の魅力じゃないと思うけどなぁ。」

「夕人ぉ。お前って意外にしっかり見てるのな。ちょっと驚いたわ。」


 杉田が目を大きく見開いて俺の顔を見て言った。そして小さな声で『変態だな。』と言ったのも聞こえていたからな。


「ほんと、そうだねぇ。小町ちゃんと環菜ちゃんのことなんてその通りだって思っちゃうもんね。あ、でもやっぱり、男子から見たのと私たちが見てるのってちょっと違うんだね。」


 なんですと?それはそうだろうけど、そう言われると俺の言い方が悪かったようにしか聞こえないぞ。マズい発言でもあったのかな?


「じゃぁさ、俺と夕人はどんな感じなのよ?」


 え、聞いちゃうのかよ?杉田よ。俺は聞きたくないけどなぁ。


「そうだなぁ、杉田くんはね。頭が良くて、ちょっと変わってて、面白い。はっきり言うとね、ちょっと残念なイケメンかな?だって、ねぇ?なんかねぇ。」


 茜がズバッと言ってくる。しかも他の二人も笑いながら頷いている。


「あとはさ、ノリで生きてる感じに見えるな。」


 小町も笑いながら強烈な言葉を放ってくる。杉田よ、まだヒットポイントは残ってるか?


「そんな感じなのかぁ。良かったよ、一言で『変態』って言われなくてさ。」


 杉田は胸をなでおろしながら、言わなくてもいい一言を自分で言う。


「あ、その表現が一番合ってるかも。」


 環菜まで悪ノリしてるなぁ。


「う、自分で言うのは良いけど、女子に言われると結構堪えるな。俺のガラスのハートが砕け散るわ。」


 胸を押さえて、銃で撃たれた時のようなポーズをとる。


「何言ってんだか。杉田のハートは防弾ガラス仕様だろ?」


 辛口小町降臨だな。何というか小悪魔みたいな感じだ。


「あぁ、もう、俺は死んだわ。次、夕人にいってみよっか。」


 マジか、この勢いで言われたら本当に死ぬんじゃないか、俺。


「夕人か~、なんだか難しいなぁ。」


 小町は首を傾げながら言う。


「そうだねぇ。ちょっと難しいねぇ。」


 茜も小町の意見に同意するように頷く。


「それ、どういうことだよ。」


 難しいとか言われると余計に身構えちゃうじゃないか。


「ん~、なんていうかさ。夕人ってさ、みんなに優しいんだよ。だから、よくわかんないとこがあると思うなぁ。いろいろとさ。だからさ、誤解されそうな気がするんだよな。特に、夕人のことよくわかってない女子にさ。」


 小町の言い方だと、優しいのがダメみたいに聞こえてくるぞ?


「そうそう、それにね。基本的に考えすぎ?そんな感じがする。そうだなぁ、他人のことを気にし過ぎ?あと、意地っ張りな感じ?」


 あぁ、茜はそんな感じに思ってたのか。なんかいいとこを言われたっていうより、ダメ出し?


「でもさ、私が思うのはね。なんでもできる人って感じかな。けど、そのせいで何を基準にしていいのかわからなくなってるみたいに見えるよ。もっと、自分に自信を持てばいいと思うよ。」


 環菜が付け加えるかのようにとどめを刺してきた。


「あ、あのさ。なんか俺、ダメ出しされてるようにしか聞こえないんだけど、気のせいか?」

「お、俺も、そういう感じにしか聞こえなかった。」


 やっぱり杉田にもそう聞こえたよな。男子二人で女子の怖さを知った。


「え~、そんなことないよねぇ。結構褒めてたと思うんだけどね。」


 茜がそう言うと、『そうだよ』と相槌を打ってくる。


「そか・・・、杉田、俺たちはダメンズみたいだな。」

「そうだな。なんか泣けてくるな。」


「何言ってるんだよ、二人とも。女子はさ、本当にダメだと思ってたり嫌いな奴になんか興味ないからさ。嫌いな奴にこんな言い方しないって。そのくらいわかんないかなぁ。」


 小町はこういうが、男ってのは結構もろいもんなんだよ。

 簡単に凹むもんなんだよ。

 繊細なんだって意外に。

 そこんとこをわかって欲しいよなぁ。


「そうなのか?俺と杉田は、もう、立ってられないほどの精神的ダメージを受けてるぞ?」

「えぇいっ、打ち所が悪いとこんなものかっ。」


 杉田よ、久しぶりのガンダムネタなんだが、女子たちはキョトンとした顔してるぞ?

 まさに、打ちどころが悪かったようだな。


 とにかく、この日、杉田と俺は女子たちが思っている俺たち自身を知ったわけだった。

 怖いぜ。怖すぎるぜ。

ここまで読んでくださってありがとうございます。


フルメンバーから栗林さんが抜けていました。

クラスが違うのでなかなかほんとうの意味での全員が揃えないみたいですね。

夏休み辺りに合宿でもやってくれませんかね。

そうしたら全員のいろいろな話が聞けると思うんですけど。

出演者たちに相談してみたいと思います。


ここで四章は終了です。

次章からは怒涛の展開が始まります。

期待せずにお待ち下さい。

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