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それでも、俺のライラックは虹色に咲く。  作者: 蛍石光
第3章 今でも・・・
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行動後につきまとう結果

新たな章に入り心機一転!


定期的に挿入される定期試験ネタです。

今回も成績バトルがあるのでしょうか。

 定期試験も終わって、宿泊研修の熱もかなり冷めてきていた。

 中学生にとって、大切なのは過去よりも未来。気分は夏休みに向けて一気に加速!

 と行きたいところだけど、厳しい現実もある。うちの学校では定期試験の総合順位が発表されるのだ。しかも、全員分。成績と人間性から、おのずと作られるヒエラルキーと人間関係。いつの時代でもそういうものだ。

 でも、俺たちは、違うよな?


「夕人~、順位張り出されてるの見に行こうぜ~。」


 杉田は本当にお気楽だな。俺はあいつの点数を大体は知っている。毎回、あいつは信じられない点数を取り続けていた。俺もかなり頑張ったんだが、奴には届かなかった。


「まぁ、行くか。どうせ、お前が一位なんだろうけどな。」

「ふっ、今回は自信あるぜぇ。」

「今回は?何言ってるんだ、いつもだろうよ。」

「いやぁ、いつもはあんたらと一緒にいても悪い気はしないけどさ。こういう時はツライわ。」


 おや、またどこかからか声が。周りを見渡してみる。


「だからっ、それ・・・もう。いつか見てろよ?」

「まぁまぁ、そんなに怒ってたら怖い顔になっちゃうよ?」


 小暮さんが青葉さんの頭を撫でている。この展開も、もうお約束だな。


「わかった、わかった。悪かったって。」


 俺も小暮さんと一緒になって青葉さんの頭を撫でる。


「ちょっ・・、何すんだよっ。」


 青葉さんが慌てて俺の手を振り払う。


「あ、ごめんごめん。小さいからつい、さ。」

「小さいは余計だって。」

「そうそう。小さいは余計だよなぁ。なぁ、小町。」


 う、杉田の言う通りだ。確かに余計だったな。


「杉田も一言多いっ。それと、お前に小町って呼ばれるとなんかムカつくわ。」

「うおっ、ごめん。悪かったって。」

「二人はダメだなぁ。」


 小暮さんの言う通りだな。


「ごめん、悪かったよ。小町。さ、見に行きますか?」

「・・・そうだね。行こうか。夕人くん。」






一学期末試験 総合順位


一.杉田翔     四九九

二.竹中夕人    四九三

三.釧路沙織    四八三

七.玉置環菜    四五六

 ・

 ・

二一.青葉小町   四三七

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

一八六. 栗林実花  二四六

 ・

 ・

二〇〇.小暮茜   一八九

 ・

二一八.足草次郎   七一

               以上






「いやぁ、今回はなかなかの出来でしたな。」


 杉田の鼻息が荒い。大方自慢したくたまらないってとこなんだろうなぁ。


「なかなかって。お前のあの点数はなんなんだよ。」


 四九九点ってどうやってとるんだよ。ほぼパーフェクトじゃねぇかよ。


「いやぁ、でも、夕人くんの点数もすごいよね。私なんか・・・」

「茜ちゃん、大丈夫だって。私もイケてないし・・・」


 いつの間にか栗林さんもいる。


「実花はなぁ、何回教えてもあれだからなぁ。」


 杉田よ、その言い方はないと思うぞ。


「はぁ?それは翔の教え方が悪いからじゃん。」

「お前がちゃんとやらないからだ。」

「あたしはやってるって。やってないのにできる奴に言われたくないわ。ねぇ?そう思わない?夕人くん。」


 俺に振ってくるなよ。


「まぁ、俺がとやかく言うことじゃないと思うけどなぁ。それに、俺も比較的頑張ったんだけど、奴には負けたしな。」

「その二人の勝負ってさ、ハイレベルすぎでしょう。」


 玉置さんか。彼女だって、結構ハイレベルだと思うんだけど?


「次は、私も二人の間に割って入りたいけどね。無理かな?」

「環菜ちゃんならいけるって。」


 小暮さんはもう立ち直ったのか?


「なら、次回も翔の家で勉強会開催かな?」


 栗林さんも乗り気だな。


「おぉ、それはいいねぇ。またやろうよ。お菓子とかいっぱい持ち寄ってさ。」

「いいよ。やろうか。せっかくだから毎月でも。」


 ニヤニヤしながら杉田が言う。


「え・・・」

「いやぁ・・・そこまでは・・・」


 乗り気だった二人が急に静かになった。俺も毎月は嫌だなぁ。


「ま、毎月はどうかと思うけど、テスト前にはやろうよ。」


 青葉さんまで乗ってくるとは思わなかったが、それにしても、杉田の点数は本当にあり得ない。勉強では勝てないだろうなぁ。今回の俺は、かなり本気で臨んだんだけどさ。きっと、本当の天才っていうのはあいつのことを言うんだろうな。

ここまで読んでくださってありがとうございます。


杉田の点数、素晴らしかったですね。

あそこまでいくと、何で減点されたのか知りたいところです。


え?知りたいですか?


漢字の書き間違えでの減点(社会)です。彼らしいですよね。


次回からは、足草、北田、竹中という珍しい組み合わせで話が進んでいきます。

少し長くなりますが、一連の話になるので、一気に書き上げます。

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