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感情論  作者: 楸 椿榎
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第六枝『憎』

誰かの声が聞こえる。

男だ。

しかも大勢。

「ここにあったのかよ、ポンコツ。

 お前があの日動いてりゃ、あいつは死なずに済んだのになあ。

 まあ、殺したのは俺らだけどな」

他の男共がゲラゲラ笑う。

「警察も墜ちたもんだ。

 俺らを見て見ぬフリするんだからなあ。

 ひでぇ奴らだ」

また下衆共が笑う。

「最後まで喚いてたぜ。

あの人が助けにきてくれる。

 家で待ってるあの人と私は繋がってるんだから。

 ってな。

 はんっ。

 笑い話だ。

 機械に心がある訳ねえっての。

 しかも繋がってるとか、デンパにも程があるってんだよ。

 まあとにかく、お前はこれから俺らのもんだ。

 せいぜい頑張ってくれや。

 元救世主、現超危険兵器の

 ポンコツよお」

僕はいつの間にか『オン』になっていた。

『意味』が見つかったんだ。

彼女を殺したこの虫けら達を。

この世界を。

全部破滅させてやる。


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