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第三枝『惜』
―半年後―
ただいまぁ。
「おかえり、今日もお疲れみたいね」
うん、今日も二件交通関係、五件暴力関係、他も合わせて十数件解決したからね。
「そう、それは大変だったわね」
今日はすぐ寝るよ。
「わかったわ。じゃあ今日の夕飯は冷凍しとくわね」
うん、それで頼むよ。おやすみ。
「おやすみなさい」
―キイ、バタン―
「ふぅ、あの人もだいぶ疲れてるわね」
―プルルルルルル、プルルルルルルル―
「あら誰かしら?」
―ガチャッ―
「はいもしもし木野ですが。ああ教授、お久しぶりです。珍しいですね、かけてくるなん……え? 変な研究? そんなのやってたのは大学の中でだけ……。……、QIのこと、ですね。はい。はい。……分かりました。失礼します」
―ガチャッ―
「ふう、大変なことになったわね」
―翌朝―
「QI、少し用事があるから、家を空けるわ。すぐ戻ってくるから、ここで待っててね」
うん……、わかったよ。
「じゃあ。いってきます」
いってらっひゃい。
―バタン―
それから何年も、七偲は家に帰ってこなかった。




