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感情論  作者: 楸 椿榎
1/7

第一枝『恋』

―ピピッ―

起動ボタン入力確認。

起動用エネルギー充填確認。

回路伝達に問題なし。

カメラスタート。

―シュカーッ―

「おお、カメラが起動した! 順調順調♪」

生命体確認。

形態認証。

データベースより検索。

認証中、

認証中。

確定。

『人』

「そう、私は木野七偲(きの ななし)。『人』の、木野七偲よ」

キノ、ナナシ。

「そう。木材の『木』、野原の『野』、漢数字の『七』、人偏に思想の思の『偲』。木野七偲よ」

木野七偲。

登録。

保存。

完了。

「私があなたを造ったの。これから一緒に住むのよ」

……。

「あれ? 返事が来ないなあ」

関係情報、未入力。

「あ、そっか。迷いに迷って結局決めてなかったんだった。やっちゃったなあ」

……。

「そうねえ。それじゃあ……。私の恋人」

恋人?

「そう、これから私たちは恋人として生活していくのよ。それでいい?」

関係情報確認。

『恋人』で保存。

完了。

発信言語の調整。

「なんか照れるなあ」

照れる、んですか?

「そりゃ照れるわよ」

僕の名前は、なんて言うのでしょう?

「名前? ああ、あなたの名前はQIよ(……ていうか一人称、僕なんだ)」

QI?

「ええ。進化学習式安全確保用人型二足歩行武装ロボットであるあなたへ、私なりにつけてみた愛称。それがQIよ」

そうですか。

「敬語じゃなくていいわよ。恋人なんだし」

……。わかったよ、七偲。

「ふふっ。これからよろしくね。QI」

これが、握手。……あったかい。

「あら、ありがとう」

あったかい。七偲。

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