届けこの想い。
君が好き。
大好き!
私と君が過ごしてきた日々。
それは間違いなく私にとっての宝物であり、宝石である。
それが、君も一緒だといいなと思う。
君が、好きって、付き合おうって、言ってくれた時、私は、別にいいけど?って言ったけど、冷静に言ったけど。
本当はね、君が送ってくれた後、私は部屋で、ずっと泣いてたんだよ。
でもね、私知ってるんだ。
私が家に入ってから、君が外で、
よっしゃぁー!
って、大きな声で叫んだこと。
あれにはさすがに笑っちゃったよ。
君はいつも大胆で、優しくて、私がびっくりするようなことをやっちゃうね。
でも、サプライズは、いつも失敗で。
君が、いつも悲しそうにするのが、面白くて。本当はね、サプライズに、気づいてない時もあったんだよ。
でもね、知ってたフリしてたんだ。
そしたらまた、君がサプライズをしてくれるから。
誰よりも記念日を大切にしてくれて、
私を大切にしてくれて、
とーっても嬉しかったよ!
あの子、ぶりっ子じゃね。って、君が友達に言われてたの、知ってるよ。
その度に君は、可愛いだけだよ。って、言ってくれてた事も。
その優しさが、嬉しかった。
君の全てが大好きで。
大切で。
だから私が、
原因不明の病気で、来年まで生きられないと言われていることを、君だけには伝えないよ。
残された人の辛さは、誰よりもわかっているつもり。知っているつもり。
だけど私は、自分が悲しみたくないから、
君が泣くのを見たくないから、
君には伝えない。
ごめんね。
あんなに大切にしてくれたのに。
今も大好きだよ。
それから3ヶ月。
君から毎日、電話やLINEが来るけれど、私は全部無視。
君はきっと、振られたと思ってるかな。
私は、がんでもないのに、
髪が抜け、痩せてきた。
コンコン
誰だろう?
看護師さんかな。
私は、ハイと返事をした。
ガラガラ
静かに病室の扉が開いた。
その開いた扉の先には、
顔をくしゃくしゃにさせて、泣きながら笑っている君がいた。
どうして?
なんで?
私は君に聞いた。
君はただ一言。
お前のことなら、なんでもわかるんだよ。
と、いった。
私は、科学が進み、少しずつ生きながらえていたが、2年前、病気の原因がわかり、
完治した。
それから君と私は結婚した。
こんな私を、いつまでも愛してくれてありがとう。
後から知ったことだけれど、
私の友達や家族、かたっぱしから私がどこにいるのか、どうしたのか、聞いたんだってね。
君はバカだね。
誰にも教えないでって言ってあったのに。
それでも、君のそのバカを、信じてくれた人が、私の状況と、場所を教えてくれたと。
ありがとう。
これからも大好きだよ。