オルクスへ
俺は頭を押さえながら、なぜ自分が神に復讐する目的を忘れていたのかを考えていた。
「・・・・ょぶ?」
「・・・じょぶ?」
「ねぇ、大丈夫?ってば」
すると、いきなり肩を叩かれた。
「ビックリするだろ、いきなりなにするんだよ・・・」
「何回も話しかけたわよ!」
「まじか?」
「ええ、ほんとよ!」
「それは悪かった、ごめん」
「まあ、いいけど・・・それより、頭痛むの?」
「いや、そんなことねーよ?」
「なら、記憶のこと考えたの?」
俺は目をそらしてこたえた。
「・・・そんなんじゃねーよ」
「あなた、嘘つくの下手ね・・・」
「悪いかよ!」
「そんなことないわよ、私は好きよ?」
「そ、そうかよ・・・っつ」
俺は照れくさくて、顔をそらそうとしたら、抗えないほどの痛みに襲われ、意識が途切れた・・・
目を開けると、目の前に夏海の顔があった・・・
「なにしてんだ?」
「あなたが急に倒れたから・・・ん」
「おい、変な声出すなよ!」
夏海は赤くなった顔を隠しながら呟くながら
「あなたのせいでしょ・・・」
「はぁ?どういうことだよ!」
「あなたが私の足の上でうごくからでしょ?」
「・・・え?あ、ごめん・・・」
俺はそれを聞くと慌てて起き上がろうとしたが、
頭を押さえつけられた。
「なんのつもりだ?」
「そんな怖い声ださいでよ・・・いきなり動くとまた倒れるかもしれないでしょ?」
「・・・悪いな」
「べつに、これくらいいいわよ・・・」
(照れてる顔はかわいいな・・・)
「いや、もう大丈夫だ、はやくオルクスにいかないと・・・」
「・・・そう」
夏海が一瞬だけ残念そうな顔をしたように見えたが、理由がわからなかったので、言及はしなかった。
オルクスに向かって、街道をあるいてるときに俺は気になっていたことを夏海に聞いてみた。
「そういえば、戦ってるときに剣を扱ってたけど、その剣はどこにあるんだ?」
「・・・これよ」
夏海はナイフを差し出してきました。
「これはナイフだぞ?」
「ナイフを握って、好きな武器をイメージしてみて・・・」
おれは大剣をイメージしてみると、ナイフが光はじめた。光がおさまると、大剣が出来上がっていた・・・
「変形するのかよ!かっけぇぇ!!」
「どう、驚いたでしょ?」
「すごいな、これ。どうなってんだよ!」
俺は大剣をつかってみたりしていた・・・
「・・・聞いてないわね」
夏海が呆れているのが視界の端にはいった。
「・・・ごめん・・・」
「いいわよ、べつに・・・」
「じゃあ、気をとりなおしてオルクスに向かうか!」
「・・・・・・ジー」
「そんな目で見るなよ・・・」
「だって、どう考えても貴方のせいでしょ?」
「はい、すいません・・・」
「まあ、いいわ、いきましょ」
そういって、夏海は俺の手を引っ張って進んでいきました・・・
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誠に申し訳ありませんが、3月は忙しくなりそうなので、
不定期更新とさせていただきます。
(週1か2で投稿はしていく予定です)
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