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東方零異変~Forgotten entity~  作者: ksr123
プロローグ 幻想入り
2/12

第二話 ~八雲立つ出会い~

何故だ。

何故思い出せない。

自分の名前だ、自分が一番よく知ってる。


「あら、どうかしたのかしら?」


クスクスと笑いながら目の前の彼女が言う。

何か知っているに違いない、直感的にそう思った。


「あら、私は何も知らないわよ?」


!?・・・心でも読まれたか?

・・・そうだった。ひとつこいつに聞いておくべき事があった。


「そういえば、俺は死んだんじゃないのか?」


「あら、今更気付いたの?・・・まあいいわ。あなたは確かに死んだ。でも・・・」


「でも?」


数瞬の沈黙、そして彼女は言った。


「・・・やっぱり秘密」


「はあ!?」


思いっきり肩透かしを喰らった。

・・・全く理解できない。何なんだ一体。


「あら、もうこんな時間。早く行かなきゃ。」


などとわざとらしく言い、音もなく長いスカートを翻す。


「あ、おい!ちょっと待てよ!」


彼女は構わず歩く。


「おい!待てって!教えろよ畜生―――――!」


必死で彼女を追う。けれど、距離は近づくどころか離れていく。

目の前が暗くなっていく。その事に気づいた時には、既に彼の意識はなかった。

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