現状の原因
最高神が話したことをまとめると、僕の幼馴染み+クラスメイトが異世界に召喚される→僕も巻き込まれる→異世界に転移中にたまたま次元の狭間に落ちて死ぬ→不憫だから最高神が魂を回収してくれた←最後は何故か声が震えてた
らしい。
一言、運悪いなぁ。まぁいいか。
「最高神様?嘘はよくないですよ?え?」
ウリエルさんが、物凄く冷たい声で右手をあげている。
「う、嘘?な、な、な、なんのことじゃ?」
明らかにうろたえる最高神。うーん、嘘ってなんのことだろ…………そういえば最後の方は声が震えてたなまさかそこの部分?よし!聞いてみよう!
「最高神……嘘……ついてたって……僕が……たまた次……元の狭……間に落……ちた……とこ?」
「そ、そ、そ、そんなことないんじゃよ!断じてないんじゃよ!」
明らかにうろたえてる。これは間違いないかな。
「本……当……は?」
と、少し低めの声に怒気を込めていってみた。
「すんませんしたーーー!怒られた八つ当たりにちょっと次元の狭間揺らして不安定にしました!まさか、人が通ってるとは思ってなく……マジ、すんませんしたーーー!」
猫なのに土下座してきた。おまけにキャラ変わってるし。
「許し……あげ……る」
そういうと、最高神はパッと顔をあげて
「ありがとうございます!ありがとうございます!ありがとうございます!ありがとうございます!」
と、何度もいってきた。ただ、僕もこれだけで許すことは決してない。
「でも、……条件……ある」
「条件?」
僕の条件それは、男の夢である
「転生……させて……チート付きで
小説読みながらこうなったらいいなぁ、と思ったことを口にしてみた。まぁ、無理かもしれないけど。
「最初からそのつもりじゃが?というか、ここに呼んだのも授ける能力のそうだんじゃしの」
まさか、本当にしてくれるとはさて、何をつけてもらおうか……そんなことを考えていると
「さて、能力を考えてるとこ悪いんじゃが渚くんが転生する世界の説明をしてよいか?」
こくり、とうなずく。
「さて、では説明するか。渚くんが転生する世界の名前はアウリルという名前じゃ。科学技術はあまり発展しておらず、魔法が代わりに発展しておる。文明レベル的には中性ヨーロッパじゃな。地球の3倍の大きさで大陸は8つあるの。そして種族は大まかに分けて4つじゃ。1つ目は人間、2つ目は獣人、3つ目はエルフ、4つ目は魔族じゃ。この、4つの種族は8つの中で仲良くやっているところもあれば、争っているところもあるの。まぁ、こんなもんかの。なにか質問はあるかの?」
ある。異世界物だと、スキルや称号とかが登場するのがよくある、それがあるのか……「残念ながらそういうのはないぞい」……ないのか、残念。
「さて、そろそろ、どんな能力を与えるかいってもいいかの?足りなかったら付け足しをしてくれても構わんのじゃ。できる範囲で答えるのじゃ。」
こくりと、またうなずく。
「よし、1つ目は無限の魔力じゃ。そして2つ目は全属性の適正、3つ目は創造したものを具現化する能力、4つ目は最高に頑丈で力が物凄いからだ、5つ目は魔法の使い方及びアウリルの基礎知識じゃ。とりあえずこんなもんかの?他に何かあるか?」
思い付くものか……
「使い魔……や、魔武器が……ある……なら最高品質……の……ものになる。あと、無詠唱で……魔法……放てる、適正……属性と魔力の……隠蔽…… オリジナル……魔法を……簡単に作れ……、ありと……あらゆる武器……の扱い方」
「ふむ、まぁよいじゃろ。それ」
神様が指パッチンをすると体が淡く光始めた。
「今から転生を始めるぞ。特別に今の年齢のまま転生させてやろう。向こうについたら空間属性のアイテムボックスの中にしばらく暮らせる金が入ってるからそれを使うのじゃよ」
こくりと、うなずくと体の光がより一層強くなった。一瞬の浮遊感のあと、回りからは風できがゆれるおとがした。