初恋
始まりは、中学の入学式の時だった。
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「あっ、雪!同じクラスじゃん、やったね!」
美幸が子供のように飛び跳ねている
「やったね!今日からまたよろしくね!」
二人で教室にむかうとなんだか教室が騒がしい
「雪ちゃんおはよー、また同じクラスになれて嬉しいな!」夕凪ちゃんと美幸は、私の友達
「私も嬉しい!夕凪ちゃんと美幸とまた同じクラスになれて」いざこうなると若干照れる
「あはは、またお世話になると思うけどよろしくね!」満面の笑みで喜んでくれる
(この顔見るたび癒されるな♪)
「ううん、こちらこそ!お世話になると思うから、お互い様ってことで!」
こうやって他愛のない話でいつも盛り上がっていた
でも、美幸と夕凪に好きな人ができ、いつも恋ばなになる
「ねぇねぇ、美幸は、あの人のどこが好き?」
また始まった、私は好きとかよく分からなくて
いつも恋ばなが始まると、そこから立ち去る
【ガラ】
「!?雪ちゃんどうしたの?」私が立ち上がると二人がこっちを見てくる
「あは、ごめん何か喉乾いちゃった 水飲んでくるよ!」いつものように嘘をつく
「はーい」ただその場に居ても、二人が話してると私はそこにいない気がした
「はぁ」自販機で飲み物を買い、ベンチで一休みした
「そんな大きなため息ついてどうしたの?」
いきなり話し掛けられ心臓が止まりそうになった
「えっ!」彼は、私を見てクスクス笑っている
「あはは、そんなビックリすんなよ!君たしか雪って言ったけ?」
「えっ!あっ…うん… 何で知ってるの名前」
私は疑問に思ったことを口にした
「あは、あははは、君面白いね♪」大きな声で笑っている彼を見て私は好きになった
これがわたしの初恋