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衝動
もうすっかり仲良くなったし、女どうしだし、ボディータッチぐらい狙ってもいいだろって思った。
彼女は拒まなかった。それがかえって私を宙ぶらりんにして、とうとう降りられなくなった。
約20年間使い込んだ肌の上から染み込んできた体温と摩擦に溺れてしまっては、理性も鈍るに決まってる。撫でたり抱きついたり、しがみついたりしても拒まれなかったけど、手をつなごうとしたときはさすがに引っ込まれた。
そこで初めて、体の奥が瞬時に凍った。
自分のやりすぎだとわかっていた。
それでも、彼女は私とそれ以上のことはしたくないという現実によって、視界から色を失った。
告白したわけでもないのに、自らフラレに行ってしまった。
彼女が私を拒むことがちゃんとあるということがわかった。
それまでの体温たちがどれだけ熱くても、私がそれを喜んだ理由がなくなった。
彼女は、いつも通りだった。
私はそれを、救いと呼べなかった。




