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エピローグ
「報われたんだね」
雨彦は、にこやかに、でも少し寂しそうに微笑む。
あめたろうが雨彦の足に擦り寄ってくる。
「ふふっ……ありがとう。あめたろう、私も解放されたいよ」
雨彦は、あめたろうを撫でながら目を細める。
「……でも、きっとそれは叶わないな。ここが、私と君の天国なんだよな」
あめたろうは「わん!」と鳴く。
雨彦は、窓際に飾ってある写真に目を向ける。
「あめたろう、私とこれからも、一緒にいてくれるか?」
あめたろうは、また「わん!」と鳴く。
その時、ドアが開いた。
雨彦は立ち上がって、優しい微笑みを浮かべる。
「いらっしゃいませ。ようこそ、“雨宿り“へ」




