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遥か彼方からの探索者  作者: アリカの手帳
アマノガワ
99/100

適応-β

検査は最大で1ヶ月かかるんだって。

それでもしかしたらここ、宇宙港?って場所で1ヶ月過ごすんだって。


「さ、市民登録のために窓口に行くぞ」


ナギサに連れられるまま、人がたくさんいるところに。


「⋯となると、もう元の星に帰らない永住を⋯」

「⋯永続的な市民権を⋯」

「⋯教育レベル⋯倫理観⋯」

「⋯穏やかで⋯片方は前世が⋯」

「前世!?⋯ああなるほど⋯」


受付っぽい人とナギサがずっと喋ってる。


受付っぽい人が奥にいなくなって、しばらくしたらまた帰ってきた。

なにかをナギサに渡して、頭を下げた。


「市民章だ、これがあれば市民クリアランスの権利が使える」

「よくわかんないけど、とりあえず生きていけるってこと?」

「そう、これで口座を作ったり、職についたりできる。

また適応支援で言語学習や就労支援がある。

言語学習は対面と遠隔がある。

それを修了すれば報奨金がもらえるから、やっておいてくれ」

「魔法が使えないと、言葉も学び直しなんだね⋯」

「今はステラの翻訳に頼ってる状態だ、自分の口で喋れるのが理想」

*わたしもゲンゴガクシュウしたい、ホンヤクセイドをあげられるかも*

<ナギサさんの記憶以上に情報はあるでしょうか>


「次は連絡端末だ」

連れてかれるまま、


「一番安いプランの⋯」

「えぇ〜こんなサービスが」

「要りません、接続と連絡ができれば十分です」


「はいこれ、私との連絡がこれで取れる」

「えっと、どうすれば⋯」

「AIアシスタントが丁寧に教えてくれる」


試しにでんげんぼたん?を押すと、

「こんにちは!

ワタシがこのホーンを案内します!」

と誰かが喋ってるみたいに。


ーーーー


大体わかった、これでナギサといつでも連絡できるんだって。

便利だなぁ、魔法でも連絡は時間かかるのに。


「居住区画で過ごすのが一番だろう、一番引力が安定しているし、地上と一緒の感覚で暮らせる」

「そういえば、どこで寝泊まりすればいいの?」

「適当な宿に泊まろう、事故原因次第では宿泊費が補償されるし、そこそこ以上の宿を取ろう」


その、きょじゅうくかくって場所に行くと、これまた人が多いんだけど、さっきよりも時間がゆっくりっていうか、急いでる感じがない気がした。

さっきまではみんな小走りだったし、ずっと何かの大声が聞こえてたけど、こっちでは人が歩いてるし、声も小さめ。


「3名と2台、最大一か月予定だ」

「さいですか、そうなると504号室が丁度いいでしょう。定員6名ですので余裕があります」

「1週間毎に支払う、食事は⋯朝だけ頼む」


部屋はすっごく広い!

6人?でいっぱいらしいけど、この部屋の広さ、床で寝れば12人は寝れるよ!

「ベッドも寝心地がいいなぁ⋯」

モルニヤさんはやい、わたしもベッドに飛び込んでみると、ふわっふわ。

「柔らかすぎて寝心地が悪く感じたら、枕右のダイヤルを回すと硬さを調整できる」

どんな技術よ。


ベッドに寝転がり、さっきナギサにもらったしみんしょうってやつを見る。

なんて書いてあるのかわかんないけど、名前が書いてあるらしい。

じゃあ、この文字の読み方は私の名前の「マイラ・ルベライト」になってるのかな。

全然文字数合ってないけど。


ふと横をみると、ナギサはずっと何かしてる。

ここに来てから、全然休んでる気配ない。


⋯にしても、相変わらず綺麗な横顔だな〜。

女の子でもおかしくないし、男の子でもおかしくない、でもあれで大人なんだもんな〜。


急にナギサがこっちを向いて喋った。

「食事に丁度いい時間だ、商業区画に向かうぞ」

「お腹減った!新鮮なもの食べたい!」

「新鮮さを感じるものならあるかもな」

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