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遥か彼方からの探索者  作者: アリカの手帳
アマノガワ
98/100

探検終了-α

応急整備が終わった船に乗り、今回の探検最後のフライトをする。

コース、ケプラー90ステーション。


次元航行開始。


ーーーー


次元航行終了。

ケプラー90ステーション⋯目視。


「こちらホライゾン1、ケプラー90管制へ、入港許可求む」

「⋯こちらケプラー90統合管制、貴殿の入港許可は3週間前に期限切れだ、再発行まで待て」


「再発行完了、8番ゲートへ。おかえりなさい」

「了解」


「検査官だ、探検終了後の検査を行う。

さっき寄ったステーションから、船外に何も出していないことを確認したとある。

各種物品について説明義務が発生する」

「はいはい、尋問どうぞ」

「まず⋯この2名、出発時にはいなかったはずだ。

また君が探査を行った惑星では文明が存在していなかったはずだが」

「あとで航路データを見てもらえればわかるが、次元航行の事故で未知の惑星に漂着し、そこの人間を人道的観点から救助したものだ」

「⋯ふむ、同意は取れているようだ。

文明保護法第四条、星系文明から人を運び出すことは禁ずる。ただし戦時下や災害下で人命が危ぶまれることが誰の目にも明らかであり、その人が星系から離脱することで文明に大きな影響が与えられず、運び出した当人がその後の生活・銀河社会での地位を保障できる場合はこの限りではない。

それで、何があって彼女たちは連れてきたんだ」

「私にかかわったことで指名手配をされている。

また現地文明が人権の発見に未達であり、彼らにいかなる処置をするか不明であったため、また私が漂着しなければ彼らは無事であったため、責任を持ってこの通りの対応を行った」

「交流規則七十七条、我々は異邦人であることを自覚し、原住民との交流は控えること。

また交流によって不利益を被る原住民が発生した場合は交流したものに財産生命を保護する義務を課す。

となると君は彼らの保護者になるわけだが、よいか」

「もちろんである」


検査官は次に格納庫を見た。

「なんだこの⋯質の悪い鉄板は」

「現地で調達した修理資材だ。

スクラップ業者に売却する予定だ」

「特に有害物質はないな、よし」


「格納庫に部屋があるんだが」

「普通に開けて大丈夫だ」

扉を開けると。

<こんにちは>

*はじめまして*

「彼らは?」

「調査用に現地で拾得した人工知能搭載ロボットのようなものだ。

自己意識と感情をある程度持っていることが分かっている」

「となると寄贈義務が免除されるな、2人は彼と一緒にいたいのだな?」

首を縦に振る2人。

「一定以上の自己意識を持つ人工知能は人間と同等に扱うべきと規定されている。

人間は所属を自分で選ぶ権利がある、ならば彼らにも権利がある。

もちろん、共生する義務もだ」


「⋯一通りの検査は終了だ、違法な物品はなし、ただし特例を利用してかなり『私財』が増えてしまっている。

次回の納税は今までのものより増えるだろう」

「承知の上だ」


「さて次だが、なぜ1ヶ月消息を絶ったかだ。

なぜ遠くの星に漂着した」

「わからない、が自己申告だ。

次元航行装置が突如暴走し、気がついたら未知の惑星だった。

そこから必要な資材を集めて修理を完了するので1ヶ月かかった」

「そもそも次元航行装置の事故から生還した事例がほぼない。

検査のため、君の宇宙船はしばらくこちらで預からせてもらう」

「没収だけはしないでくれよ」

「残念だが現行の法では罪を犯してない市民の私財を没収するのには戦時中の物資不足の状態か没収する物品が歴史的物品である必要がある。

この98式の民間仕様は平和な今は没収できない」


「おまたせ、毎回こんな感じだ」

「長かったね〜」

「ともあれあとは君たちの市民登録さえこなせば手続きは終わりだ、もうちょっと付き合ってくれ」

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