星との別れ-α
バッテリーオン、電源稼働。
姿勢指示器調整開始。
核融合炉、反物質炉、停止。
バルブ確認、全閉鎖。
フライトコンピューター始動。
「起動中です。臨時星図使用の際は起動前に挿入せず、起動後に挿入してください」
環境保持システム、稼働開始、TG-SS-ETの平均気候にセット。
気圧確認、漏れ箇所なし。
対環境シールド展開、対戦闘シールドロック。
残燃料確認、水素タンクは水素エネルギー1957グラム相当充填、反物質タンクは反水素エネルギー836グラム相当充填。
一応もう一度必要燃料計算。
反物質タンク、安定度99.9%。
N6亜高速エンジンスタンバイ、冷却器作動。
亜高速エンジン出力0%セット。
水素バルブ、核融合炉バルブ解放、エンジンスタート。
核融合炉、正常稼働開始。
バッテリー充電モードへ。
姿勢指示器調整完了。
A26反物質エンジン簡易テスト、オールグリーン。
各種警告灯点灯テスト⋯あ、オーバーヒートだけ破損してる。交換しておこう。
「ステラ、エヴァ、環境調整完了した、速やかに処置してくれ」
<タイムアタックです、ここから1分以内に適応させます>
*つぎメがサめるときは、アタラしいジブン*
人工引斥力発生装置、正常稼働開始。
船内加速度制御システム起動。
星図セット。
あとは4人待ちだ。
ーーーー
<処置完了、脳損傷観測できず、やってやりましたよ>
*おはようふたりとも、キブンはどう?*
「うーん、あんまり変わんない感じ?」
「俺は懐かしい気がするな」
<副作用というかなんというか、魔法は使えなくなってしまいます>
*マホウもまた、このホシだけのユメだったみたい。
ナギサのセカイでは、そもそもつかえない*
「早く座席についてくれ、次元航行はさすがにシートベルト必須だ」
クルーの着座、安全装置装着の確認。
航路計算完了、設定。
必要燃料⋯水素1400グラム、反水素600グラム、よし。
亜高速エンジンスタート、出力10%セット。
閉鎖再確認、よし。
離陸、ギア格納。
出力80%。
上昇、海面高度3.5万キロメートルまで。
「故郷は見納めだ、じっくり見ておこう」
「こう見ると、空からって国境が見えないんだね」
「河川や稜線は割とはっきり見える。
境界が見えないというのはよく見えないだけだ」
「面白くないこというなぁ」
バルブ開放、反物質炉稼働開始。
正常稼働確認、燃料系統オールグリーン。
ゼロトロンスタンバイ、確認。
スイッチ切り替えから20秒スタンバイ、亜光速エンジン停止。
⋯18、19、20。
エネルギー充填、確認、シャッター始動、隔壁安定性確認。
「わ、急に雨戸が閉まったみたい」
ゼロトロン発射、次元航行開始。
「景色は楽しめない、楽しまないほうがいいかもしれない」
「どういうこと?」
「4次元は通行できること以外何も分からないのだ」




