希望⋯?-β
ナギサが目を覚ました次の日、こっそり私とモルニヤさんはエヴァに呼び出された。
なんでも<とっても大事な話があります>ということ。
「で?話って?」
エヴァは背を向けたまま話しだして、
<みなさん、ナギサさんは常に特殊な服を着ています。
それはなぜでしょうか>
「そりゃあ、この星の環境に合わないからだ」
モルニヤさん。
<そう、合わないから。
では、ナギサさんに合った環境はあなたがたに合うのでしょうか?>
「⋯いいえ、だよね?魚が空で生きられないみたいに」
<そうです。
ナギサさんは帰ることが目的、つまりあなたたちに合わない環境の場所に行くのです>
それってつまり⋯
「いつかはお別れしちゃうってこと?」
<そうです>
エヴァがこっちを向いた。
<しかし、あなたがたをナギサさんと同じ体の構造にしてしまえば、彼と一緒に行ける可能性があります>
わたしも、モルニヤさんも固まった。
<偶然にも、ナギサさんとあなたがたの身体はよく似ている構造でした。
免疫と肺機能を改善するだけで適応できる可能性が高いです>
やっとわかった、私たちを変えるつもりなんだ。
「それって、本当にできるのか?」
<まだわかりません、あくまで可能性の話です。
お二人は、ついていきたいのでしょう?>
わたしは頷く。
モルニヤの方は見えなかった、エヴァを見ていたから。
<では決まりですね。
お時間は掛かりますが最高品質の治療をご期待ください>
と言って、街の外に向かって行った。
「⋯なあマイラ、エヴァって本当に身体のことなら何でもできるのかもな」
「そうみたい」




