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遥か彼方からの探索者  作者: アリカの手帳
棄てられた世界
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みつけたもの‐α

エデナの記憶装置からは非常に多くの事を知れた。

かつてこの世界を襲った大災害、古代人の滅亡、世界樹の喪失、部分的に時を止める機能、そして、いま地上に生きる人間種と魔物の誕生。

あの災害が原因不明な以上はまたいつ起きるかわからないが、考えてもみれば私はこの文明を救う義理などないわけだし、必要なものだけ集めて脱出すれば良い。


さて、改めていま足りないのは反物質(もしくはそれに類する高エネルギー体)と、この惑星・銀河から見てどちらに私のいた銀河があるかという情報の2つだ。

配線、金属板、磁石はあるのでいつでも反物質炉は作れる。


デイヴィッドにはいくつかの遺物を依頼料として持って帰ってもらい、依頼料。

別に私は通貨が大量にあるからそうしなくてもいいのだが。

反物質炉を作るうえでマイラたちが船内にいると危険かもしれない。

そのため近くの街ゲルサルで宿を取ろうとしたらわざわざ王家の執政官が「貴方がたのような英雄を街の宿に泊めさせるわけにはいかない」と伯爵の城の数室を貸し付けられた。

街から遠いせいで不便なんだが、マイラは喜んでるので良しとしよう。

さて、プリンターと設計書を頼りに反物質炉を作ろう。

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