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遥か彼方からの探索者  作者: アリカの手帳
エデンアイランド
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素晴らしき場所-δ

…どういう事だ?

一眠りしていたら、ナギサもマイラもいないぞ。

着陸中みたいだが、外の様子がおかしい…


まさか…実在していた、というのか?


外を歩いても、2人は見つからない。


ただ、そのへんを歩いている人に、一応ここについて聞いておこう。


大きな買い物袋を何個も持ってる女性に話しかけてみる。

「おーい、そこのあんた!」

「ん?私か?」

「魔法使いと仮面をかぶったやつがいなかったか?」

「あいつらの知り合いか?」

「まあそんなところだ」

「あっちの方に行ったぞ。

あいつらすごい目立つから、聞き込めばすぐに追いつけるだろう」

「ありがとう」

「頑張れよ!」


…楽園の住人にしては、普通の人だったな。


ーーーー


「魔法使いの嬢ちゃんはユエト丘に行きましたよ」

「ユエト丘?どこだそれは」

「あそこの丘です。

見晴らしのいい丘ですので、ついでに景色も見ていってください」


ーーーー


ユエト丘に行くと、大きな帽子と真っ白な宇宙服の後ろ姿があった。

その先には、ぼんやり輝く人がいた。

どことなくマイラに似ているようで…


マイラはそのまま輝く人の下へ歩いていき、輝く人と抱き合っている。


「なあナギサ…」

「そっとしてあげよう。偶然、楽園に死者と会える場所があったのだから連れてきたんだ」

「そうだな…」


家族の再会を見守り、俺たちはその場を離れた。


ーーーー


「この島に何か役に立つパーツがあるかもしれない。

私はこのまま探索するが、君はどうする?」

「俺もこの島を歩き回ってみるよ。

妙な違和感があるものでな」

「そうか、まあマイラが立ち直るまでここにいるつもりだからのんびりやっていこう」


ーーーー


島の中心の大岩が目印で、大岩は方角によって微妙に異なる模様をしているからそれを使って自分の位置を把握できる…らしい。

しかしぱっと見じゃわからんな。

そんなに広い島ってわけでもないから海岸を歩けばたいていの場所に行けるそうだ。


最初の街とは違う街に着くと、盛り上がってる酒場があった。

興味を惹かれて戸を開くと…


「お!久しぶりだな!」


どうやら故人だけじゃなく、別世界の住人にも出会えるようだ。

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