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遥か彼方からの探索者  作者: アリカの手帳
アマノガワ
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無限に続く、その先へ-α

あれからどれだけ経っただろうか。

結局反物質炉、次元航行装置には異常が認められず、マイラの言う「魔法の力」が原因ということになった。

あの星の魔法は、遠く離れた銀河にも効果を及ぼしたらしい。

そして魔法を解析するために、あの星へ向かう計画があったそうだが、私の船の航行履歴が滅茶苦茶だし、銀河を数個挟んだ向こう側という途方もない距離なので惑星の特定に苦戦しているらしい。

魔法の研究でマイラやモルニヤを研究しようという話もあったが、すでに私を参考に身体を作り直してしまったあと。

得られるものは何もない。


唯一、エヴァの医療記録には有効なデータが残っているだろうが、彼女自身もそれをどうやって外部に出力したらいいかわからないらしい、今まではアトラスにかわりにやってもらっていたが、もうアトラスはいない。

ある意味ステラを通せば出力できるが、ステラは良くも悪くも観測者の記憶に左右されがちで正しい情報を伝えにくい。

結果魔法は何もわからない、ということだけがわかった。


宿も引き払い、私の自宅で3人と2台が暮らすことになった。

流石に狭い、新築か増築を考えるべきだろう。


マイラはギリギリで言語試験を通過、モルニヤは前世の知識もあって余裕で職業適性検査まで完了させた。

私も本業の探検家としての仕事を増やし、少しでも多くのクレジットを稼ぐ。

やることは山積みだ。


「ナギサさん⋯あの、お久しぶりです」

ある日、久々のお客さんが来た。

「みくるか、どうした」

「えっと、Mさんからお願いされて⋯」

Mか⋯また厄介事だろう。

「返事は保留ってことにしておいてくれ、今は私も家族がいる」

「そのことでも⋯とにかくメッセージを聞いてください」


リビングでメッセージを再生する。

「久しいなナギサ!

忙しい時期に悪いが、ミライ派の奴らがまた怪しい動きをしだした。

クローン、AI、オカルト、次の「ミライ再臨計画」は何かと思えばタイムマシンだ。

過去のミライを拉致ってきて祭り上げようって話さ。

タイムパラドックスを阻止し、ミライがこれ以上辱められないためにまた協力してくれ。


⋯そうそう、きみは家族と呼べるものが増えたんだったよな。

せっかくだしみくるも養子にしたらどうだ。

彼女、一人で頑張って生きているけど、かなり苦しそうだ。

わたしも全力で支えているが、電子生命体にできることは少ない。

肉のある君が寄り添ってくれないと、彼女も不安で仕方ないだろう。


おほん、そういうわけだ。

返事はいつもどおりの方法で頼むよ」


まったく、Mは模倣元の人間のように自由で、優秀で、厄介事を持ち込む。


「了解、またいつも通りやろう、と返事する」

「じゃあ、またやるんですか」

「ああ、ただし、”家族”にはまだ内緒だがね」


私は、家族へのメッセージを残して98式に乗り込んだ。

やるべきことは、山積みだ。

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