四十七倭 感謝
意外だったのが、鷹の爪だと思ってた植物が「パリピ」って言う名前だったこと。
普通はパウダーかボトル液体にしてあるらしい。
ピザにかけたりする、って聞いて、ピザがあることが判明。
個人的に「照り焼きキチン好き」と言うと、皆が首をかしげた。
――ああ、そうか「照り焼きチキンピザ」は異世界にないんだ?
嬉しかったのは【新しい魚缶を使ったレシピ考案の依頼】。
差出人は例の漁村で、届けてくれたのは郵便鳥さん。
郵便鳥好きなサクラ君が嬉しそうにしていてご機嫌。
先頭部にいるサクラ君のクール魔法もだんぜん皆を癒やしている。
「トマトとぉ・・・ああ、トマトは足りないかなぁ・・・」
「どうしたんです?アメ?」と牛に乗っているラク。
「うーん。新しい魚缶でのレシピ考案ですよ」
「魚缶とトマト?いっぷう変った味なのかな・・・?」
「そうだ、ケチャップ!」
「ケチャップ・・・魚缶に?」
「当日はルシーナにもふるまわれるんですよね?」
「たしかに手紙にはそう書いてあるな」とサクラ君。
「よーし、今からお返事書くから、郵便鳥さんをおもてなししておいてください」
「よし、俺がしよう!」とサクラ君。
「「大丈夫ですよ、サクラ君」」と兵士の複数。
「・・・そうなんけ・・・残念じゃのう」
「何をするつもりだったんです?」とラク。
「キスかの?」とサクラ君。
「ええっ?」と私。
周りから苦笑。
そちらも苦笑しているサクラ君が私に言う。
「冗談じゃ」
――
――――・・・
そのあと兵糧係が合流してきて、ルシーナ隊は大喜び。
特に私が気に入ったのは、「にんにく」。
◇にんにくの茎のサラダ◇
にんにくの茎を茹でて氷水でしめて水気を切り、マヨネーズパリピソースでいただく。
◇にんにくのつぼみの天ぷら◇
つぼみって食べれるんだね。知らなかった。
油で素揚げするだけだけど、じっくり焼き揚げを試みる。
油も節約しないと。
出来上がりにふんわり塩をかけて食べたら、お酒が飲みたくなった。
それと、一番テンションが上がったのが・・・
◇にんにくの醤油漬け◇
皮を剥いて半分に切ったにんにくの実を醤油で漬ける。
醤油漬けは私の要望。
――ああ、久しぶりのにんにく醤油!!
ルシーナ隊にも大好評。
生のバジルの葉で巻いて食べるのが流行った。
白いごはんが欲しくなったぁ。
その他の物資や食物にも大感謝。
もろこしはヒゲの部分を煮出してお茶にした。
朝食抽選の兵士がひとり、緊張している様子で何か言いた気だ。
「どうかされましたか?」
「あ、あの・・・聖女アメ姫、昨晩・・・」
「ん?」
「昨晩、聞いてしまったのです・・・」
「何を?」
「聖女アメ姫が、異世界転生者であることを・・・」
「・・・え」
「あらら」とラク。
「あの・・・もしよかったら・・・」
「な、なんでしょう?」
「ルシーナ隊で話し合ったんですけど、問題がないなら「あちら」の話を聞きたいです」
「え?」
「興味本位です」
「え、うんうん、わかった。考えておきます」
「はい!」
「「風魔法通信すれば皆に聞こえるじゃん?」」と三人兵。
「ああ!なるほど~」
・・・と言うわけで、前世のあちらのことについて、無難な情報を検討中。




