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十七話 オカムーの収穫


 最近は、村のひとたちの相談を受けたりしている。


 異世界転生者、ってところで、『外の目』を欲していたらしい。


 お役にたてていたらさいわいだ。



 テレビで観て実戦していた「リンパの開き方」とかを美容情報として出した。


 そしたら女性陣、大喜び。


 聖女、って言う立場からの助言と、そして何よりレインが美女だから。


 普通にリンパを開く体操はしていたから、嘘はついていない。



 ・・・と、言うか、リンパを開く体操は普通、こちらでは上流階級じょうりゅうかいきゅうしか知らないらしい。


 こちらに来る前に王族だったりしたのか聞かれた。


 まーったくの、一般人です。



 なんだったらこちらに来てからのびのび暮らしていて、戻りたくありません。


 ただ、あちらのテレビとかの情報には感謝。


 落ち込んだ時とかに笑ったりとかできたのはテレビがあったから。



 あと、受験のためにラジオ聞いてたりしたなぁ。


 はぁ~・・・前世かぁ。


 なんだか不思議。



 転生したのが美少女でよかったー。



 これで筋肉ムキムキの男性だったりしたら、ずっと泣いてたかも。


 いや、筋肉ムキムキじゃなくても、男性に転生してたら泣いてたかも。


 正直、ブサイクな女性でもなくてよかったー。


 神様、ありがとう。



 聖女とか姫とか、ちょっと肩書きは重いけど、自分なりに頑張るつもり。



 はぁ~・・・アニメとか見ておけばよかったかなぁ?


 なにか参考になる情報とかあったかもしれないのに。


 オタク、って言葉が特に身近にないし避けてた感じがする。


 テレビ見てる件で、料理とか検証番組けんしょうばんぐみばっかりだったんだよなぁ。


 生活に役にたつ、系。


 オタク的アニメが生活の役にたつんだったら、見ておけばよかった・・・


 チャンネルの件で、お金払ってまで導入するものかどうか分からなかったんだよなぁ。



 今さっきも、身体のコリはツボをぎゅーって押すんじゃなくて、周りからほぐしていくとコリにくくなる話をしておいた。


 こちらにはマッサージチェアがない。


 少なくとも村にはない。


 なので子供たちが老人たちの身体をもんだりして、御遣おこずかいかせぎをしている。


 聖女様、子供達からも大人気。


 つまり私の頑張りが反映して人気に比例してきてるみたい。


 奇跡芋は自分のためだったけど、相談は村人さんたちへのお礼のつもり。



 まだまだ彼らと交流をとりたい。


 自分からこんな言葉が出てくるなんて驚き。



 私、内向的でいつの間にかひとの目を見て話すことができなくなっていた。


 それなのに転生してから、妙に自分の弱点である「優しい」が活躍している。


 村の人達、「優しさ」を悪用するひとがひとりもいない。



 ・・・なんて素敵な転生生活!!


 私、元の世界に、戻りたくなーーーーい!!!!



 そんな日記を書いている時にノック音が扉からして、サクラ君が扉を開いた。



「ちょっと、いいか?」


「どうしたんです?」



「オカムーりにいかへんか?」


「おかむー、って何ですか?」



「んん~・・・魚とかエビや」


「ああ、魚とかエビをオカムーって呼ぶんだ?魚介、みたいな?」



「んん~・・・んん~・・・行くか?」


「え、海とかは近くにないよね?」



滝壺たきつぼにおるねん」


「滝壺に魚介・・・?」



 ドレスから普通の服に着替えて、いざ『オカムー』釣りへ。


 竿や釣り糸もあるし、針もある。


 針にエサをひっかけて、滝壺に投げ入れる。



 ・・・ビックリした。


 正直、悲鳴を上げた。


 オカムーって、エビみたいな足を腹に持つ、たいみたいな見た目の魚。



 怖かったけど・・・


 料理してもらったら、美味しかった。

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