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01 私の好きになった相手は、アスリートの様な体系にとても背の高い悪役令嬢でした。

★★新連載です!!★★

お越しいただきありがとうございます。

気分転換に書いた作品なのでとても短いですが、応援して頂けたら幸いです!

『いいか、ノザンにライカ。お前たちは我がフランドルフ伯爵の男だ。妻に選ぶならば必ず悪役令嬢と呼ばれる女性を選べ。悪妻は100年の不作と言うが、悪役令嬢は金の草鞋を履いてでも探せ。良いな!』



――それは、幼い頃祖父と父に厳しく教えられた言葉だった。

我がフランドルフ伯爵家は、代々【悪役令嬢】と忌み嫌われる女性と結婚してきた歴史がある。

だが、ただの【悪役令嬢】では無かった。


祖母はその【悪役令嬢】を売りにして最新のドレスにそれに見合う宝石、化粧品にマニキュアと多岐に渡る女性を美しく彩る物を商売とし、その名声で王妃すらも口答えできない程の地位を持っている。

そして母は同じ【悪役令嬢】であったが、香りには煩い女性だったようで、時間が経てば変わって行く香水や、部屋の匂いを彩るオイルランプを売り出し成功した。


祖父も父もそんな自分の妻をとても愛しており、何より信頼し、互いに助け合い、そして惚気合う程にラブラブで有名だった。

それこそグレンダイザー国王と王妃がドン引く程に愛し合っており、国内一の愛妻家としても知られている。


そんな世界に――私、いや、俺は生まれた。

この世界はあちらの世界……と言うとあれだが、小説の世界だと私は知っている。

【リリーは何があっても諦めない!】と言う小説は、前世流行っているからとまとめ買いした本の一つだった。

でも、全てを読み切る前に過労が祟り過労死した訳だが――。

所謂私は転生者で、この『悪役令嬢を必ず娶るフランドルフ伯爵家』の次男である、ライカ・フランドルフに生まれ変わってきたのである。

――お陰でこの先の展望もある程度は見えている。

と言うか、絶賛その最中な訳だが……。


兄であるノザンは、このリリーと言うヒロインに首ったけだった。

数名の名のある男性と浮名を流すそのリリーと言うのがこの小説のヒロインなのだが、淡いピンクの髪に庇護欲を誘う見た目に大きな垂れた紫の瞳。

私はこのヒロインが受け付けられなかったのだ。

本は確かに買った。

それなりに面白かったと思う。

だがヒロイン、貴様は駄目だ。

どうにも受け付けられない生理的嫌悪感と言うのはどうしてもある。

それがリリーだった。


反対に悪役令嬢のローザンヌの方が面白い女性で強く気高い気がして好きだった。

真っ赤な髪にルビーのような瞳。気の強そうな釣り目に勝ち誇った唇。

目を合わせたら動けなくなりそうな程の目力のある姿は、迫力があって好きだった。


だが、この現実ではこのローザンヌが少々小説とは異なる気がする。

鍛え抜かれたボディ。

女性でありながらアスリート並みの筋肉。

剣術を好むと聞いていたのでその所為かな……と思っていたのだが、余り自分の見た目に対して気にしない豪胆な女性だった。


思わずときめきそうになった。元が女性だと言うのに。

雄々しい姿が格好良かった。

ああ、私の血にも呪われしフランドルフ家の血が流れているのだろうかと悩んだ日もあったが、やはり最初に見た印象が凄いからだろうか?

メディアーナ学園に入学した時に第一王子の挨拶の後、女性代表として挨拶したローザンヌの勢いが凄かった。


声は女性なのだが、明朗快活、活舌の良い物言いに男性のような言葉使い。

女性の割には背も高く、第一王子とさほど身長すら変わらない高身長。

何より何度も言うが、アスリートのような肉体美。

『女性は華奢であれ』をへし折って行くその姿に、一部の男子はドン引き、私はときめいた。


挿絵と違う!!!!

でも、コレコレでアリ!!


迂闊にもそう思ってしまったのだ。

この世界での、初めての初恋であった――。


最後まで読んで頂きありがとう御座います。

もし続きが気になる! や応援等ありましたら

イイネや★よろしくお願いします!!


★★こちらも是非応援を★★

【★完結★】召喚されたけど要らないと言われたので旅に出ます。探さないでください。

【★完結★】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい

【★完結★】石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!

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