表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

72/448

第72話 装備品購入と修繕

 先週と今週で稼いだダンジョン予算は、トータル120万円ほどだ。


 武具店の商品ラインナップで、今の俺たちに有用なアイテム類をリストアップすると、こんな感じになる。



コルセスカ……35万円、槍、攻撃力21

アルシェピース……170万円、槍、攻撃力28

ククリ……25万円、短剣、攻撃力20

ルーンクリス……130万円、短剣、攻撃力25、魔法威力+2

ソーサリースタッフ……30万円、杖、攻撃力11、魔法威力+3

ウィザードスタッフ……150万円、杖、攻撃力16、魔法威力+4

スケイルアーマー……10万円、胴、防御力27、敏捷力-2

チェインメイル……40万円、胴、防御力33、敏捷力-2

ブレストプレート……50万円、胴、防御力21

プレートアーマー……200万円、胴、防御力51、敏捷力-4

スティールシールド……盾、25万円、防御力12

ヴァイキングヘルム……兜、4万円、防御力12、敏捷力-1

アーメット……兜、20万円、防御力24、敏捷力-2

ウィザードローブ……180万円、胴、防御力15、魔法威力+4

ウィザードハット……100万円、頭、防御力9、魔法威力+2

毒・麻痺除けの指輪……25万円、毒と麻痺を50%の確率で無効化する

毒無効の指輪……100万円、毒を100%の確率で無効化する

麻痺無効の指輪……100万円、麻痺を100%の確率で無効化する



 武具店に置かれている最上級の武具までひとまずリストアップしてみたが、100万円を超えるような品はまだ手を出しづらい。


 とりあえずは俺に上位槍のコルセスカを、弓月に上位杖のソーサリースタッフを購入して、攻撃力を強化した。


 風音さんの短剣もランクアップしたかったが、一個上の「ククリ」は現在装備している「クリス」(攻撃力13、魔法威力+1)と違って、魔法威力増加効果が付いていない。


 それでは高い金を払って買うにはやや微妙だろうという話になって、風音さんの短剣強化は一時おあずけになった。


 そのもう一個上、130万円の「ルーンクリス」が掛け値なしに優秀なんだよな。

 風音さんにはなるべく早めに、せめて一本でも「ルーンクリス」を買ってやりたいところだ。

 だが金が……金が足りない……!


 しょうがないので、残りの予算を使って「毒・麻痺除けの指輪」を二つ購入、俺と風音さんで装備した。


 これは「毒除けの指輪」「麻痺除けの指輪」の上位版アイテムで、その名の通り、毒と麻痺の両方を50%の確率で無効化してくれる。


 それまで装備していた「毒除けの指輪」は、一個は売却し、もう一個は弓月に装備させた。


「弓月が毒を受けることはまずないと思うが、一応装備しとけ。俺のお下がりで悪いけどな」


「先輩がうちに指輪をくれるなんて……ぽっ♡ せっかくだから、先輩の手でハメてほしいっすよ♡」


「はいそこ、頬を染めない。左手の薬指を出さない」


「でも火垂ちゃん、そんな安物でいいの?」


「あっ……や、やっぱダメっす! あっ、先輩、ダメって言ってるのに無理やりハメるなんて──ギャーッ!」


「大地くん、無理やりハメるなんてひどぉい! そこは女の子の大事なところなんだよ!」


「うわぁあああん、風音さぁ~ん! 先輩がひどいっす~!」


「よしよし、大地くんてばひどいね。火垂ちゃんの気持ちとか全然考えてくれないもんね」


 俺の手で無理やり指輪をハメられた弓月が、風音さんの胸に飛び込んでいた。

 風音さんは弓月を抱きしめ、慰めるように頭を優しくなでる。


 ていうかジョークで大事なところを差し出すほうが悪くない?

 俺は理不尽な圧力には屈しないぞ。


 ともあれそんな具合に装備品も強化し、準備は調った。

 来週は第八層に突入だ。


 装備品の変更内容をまとめると、以下のとおり。



六槍大地

 武器:パルチザン(攻撃力15)→コルセスカ(攻撃力21)

 指:毒除けの指輪→毒・麻痺除けの指輪


小太刀風音

 指:毒除けの指輪→毒・麻痺除けの指輪


弓月火垂

 武器:ルーンスタッフ(魔法威力+2)→ソーサリースタッフ(魔法威力+3)

 指:(装備なし)→毒除けの指輪



 あと俺には、明日と明後日の休日二日間を使ってやるべきことがあった。


 俺はダンジョン探索を終えたあとの、更衣室に向かう風音さんに声をかける。


「風音さん、『黒装束』を脱いだら、俺に渡してください」


「あっ、そっか。休日の間に回復してくれるんだっけ」


「はい。休日はMPが余ってますから、その間にできるだけ【アイテム修繕】で【耐久値】を回復しておきます」


 俺は今週のレベルアップで獲得したスキルポイントのうち1ポイントを使って、【アイテム修繕】というスキルを取得していた。


 これは16レベルになったときに取得可能スキルリストに新規で出てきていたもの。

 このスキルを使うことによって、減少した武具の【耐久値】を回復させることができる。


 ただ使用にはMPを消費する上に、その消費量が10ポイントとかなり大きい。

 かつそれで回復できる【耐久値】は、たったの1ポイントだ。

 武具の【耐久値】の最大値(新品状態)は一律100なので、きわめて辛い。


 ゆえにダンジョン探索をしない休日、MPが余っている日を有効活用する必要がある。

 ほかの武具はともかく、「黒装束」は一品モノだから、大事に使わないといけない。


「うん、分かった。それじゃあお願いね、大地くん。……でも自分が脱いだ服を好きな人に渡すのって、なんかドキドキするね」


「うっ……。へ、変なこと言わないでくださいよ。意識しちゃうじゃないですか」


「ふふふっ。もっと私のことを意識するがいいよ、大地くん」


「……あーっ、今日も猛暑っすねぇ。暑い暑い」


 横で見ていた弓月が、手でパタパタと胸元を仰いでいた。


作品を気に入ってもらえましたら広告下の「☆☆☆☆☆」で応援してもらえると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ