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Case_00_02-2

■アルベルト・ケッセルリンク元帥 第二航空艦隊司令兼中東方面軍総司令


 「ケッセルリンク君、君の勇名は今なお衰える事ないと聞いている。今は遠くバビロンの地にまで足を運んでいるそうではないか。全く君の献身と努力を他の将軍達にも見習わせたいものだ。

 さあ、空戦のみならず陸戦にも長ける君の口から、ゲーリングの法螺とは違った言葉を聞かせてくれたまえ」

 

 ポーランド、フランス、英本土、ロシア、地中海、そして中東、ドイツが戦った全ての戦場を経験した部隊を率いる男は、形こそいまだ一個航空艦隊の司令官だが、かつて劣勢を言われた実際の権力は空軍大臣を既に凌いでいると言われる。

 

 全ては実務能力と決断力、実戦で最も必要とされる能力を持つ者だけが到達できた地位であり、それだけに彼の言葉は重いものとなるだろう。

 


 要約すれば、以下のようになる。

 


 ハイ、総統閣下。

 

 現在ドイツ空軍は、ほぼ完全編成の5つの航空艦隊と地上の高射砲部隊、そして空挺部隊・空軍師団で構成されています。

 

 つまり、予備機を含めて3000機の第一線用航空機と同じ数の高射砲、高射兵器と、10万の陸兵を有している事になります。

 また、航空機の数は予備部隊用を含めると、おおよそ二倍の規模になり三ヶ月の準備期間を与えられれば、これらの動員も可能となります。

 

 そしてこの状態は、機材の変化を除けば、基本的に第二次世界大戦が終わり動員解除された時より、規模以外は大きな変化はありません。

 

 ですが帝国の拡大により、その展開範囲は極めて広大で、陸海空三軍全ての中で最も大きな負担を強いられています。

 

 簡潔に述べるなら、本土防空を担当する第一航空艦隊、地中海、中東に展開する第二航空艦隊、西欧担当の第三航空艦隊、ロシア・東欧に駐留する第四航空艦隊、そして実質的な海軍用の海上航空隊となった第五航空艦隊と分ける事ができるでしょう。

 

 また、本国とフランス、ベネルクス地域に、我が空軍の地上部隊の過半が駐留しており、英国に対して睨みをきかせております。

 これについては、海軍と共に行動する第五航空艦隊も同様です。

 


 ハッキリ申し上げると、我が空軍の配置の過半は、英国もしくは英連邦に対してその主力が指向しており、この状況を軍事的に解決するには、二度目のアドラー・タークで彼らを撃滅しなければ変化する事はない、という事になります。

 

 そして、敵性国家としての英国が存続し続ける限り、我が本土防空を担う第一航空艦隊と高射砲部隊主力が他の地域に展開するという事は、皆無と言えるでしょう。

 

 なればこそ、我が空軍は中東で東洋人達の跳梁を許しているのです。



__________________


 1. 他の者の話を聞く

  (Case_00_02- のどれかへ進む)

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 2. もう終える

  (Case_00_02_06 へ進む)

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