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八八艦隊1934 第三章・F.R.S plus  作者: 扶桑かつみ
Return Match 〜第二次太平洋戦争〜
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Turn 0:開戦直前

 今日のこの日、日本帝国最大の海軍根拠地の横須賀鎮守府、単冠鎮守府、いや、日本そのものが突如としてその眠りを覚まされる事になる。

 

 もちろん、自らの手によってではない。

 我ら合衆国軍の手によってだ。

 


 この日、ダッチハーバーを極秘裏に出撃したアメリカ合衆国海軍・太平洋艦隊所属の精鋭空母機動部隊は、48回目になる日本人達の歴史的偉業をたたえる記念日の式典準備に追われている筈、油断しきっている筈の彼ら最大の根拠地を攻撃する。

 

 もうすぐそのゼロアワーだ。

 

 私の眼下に広がる広大な飛行甲板では、そのための準備が優秀な整備員の手により手際よく進められている。

 すでに準備は最終段階だ。

 勇気と技量と愛国心に何ら不足のないステイツの誇るパイロット達こそ出撃の為の最後の準備中で搭乗していなかったが、アルファストライク状態で手順良く甲板に並べられていく各種航空機を眺めているだけで、作戦の成功は間違いないと確信させられる。

 


 なぜ今私がここにいるのか、鋼鉄の猛禽たちを見下ろしているのか疑問がないワケではないが、それは全てが終わってから、日本に勝利してから考えれば良いだろう。

 

 もちろん、チョットした休憩時間を利用して書いているこの手記を私以外の者が見る事になるのも「戦後」になるだろうが、これから起こるであろう未曾有の海洋戦争を現場の目から記録に残す事には何らかの意義があると確信している。

 

 そう、これから我々は勝利の栄光を掴みに行くのであり、勝利の記録は未来の同胞達に、ステイツに対する誇りを新たにするであろう一助になるからだ。

 


 では、もうすぐ小休止も終わるので、この続きはパイロット達の凱旋を見てからにしたいと思う。

 


 西暦1953年5月27日午前2時18分(現地時間)


 


追伸

戦果を期待していてくれ


(とある合衆国海軍士官の手記より)



 これは、アメリカが日本に宣戦布告と同時に行った日本本土の軍事力に対する攻撃直前に記されたものだが、彼がこの手記の中でふと疑問に感じた『なぜ今私がここにいるのか、鋼鉄の猛禽たちを見下ろしているのか』についての考察を進めつつ、戦争の展開状況、その後の世界情勢などをまとめて、現代を生きる人々へのひとつのメッセージとしたいと思う。

 



■Turn 1:対立要因


Phase 1 日本の近代化と英国の落日 ▼


 ハイ、こんにちは、もしくは初めまして。

 

 当ルートでは、「F.R.S」の「Route3-1」のその後を取り扱っており、筆者の独断により最もスタンダードなグッドエンドとされているので、ここではその状況が継続しています。

 

 そして、ナチを倒している唯一のルートなので、技術暴走、トンデモ兵器も出し放題です(w


 また、前半部は「1934」世界そのものを政治的視点からの再構築を図ろうとしている歴史改竄の復習と言えますので、どこでねじ曲がっていて、何が同じなのか見つけてみるのも面白いかもしれません(笑)

 なお、ある程度の公正を期すため、「Turn 1」と「Turn 2」はアメリカ側、「Turn 3」、「Turn 4」、「Turn 5」は日本側の視点から見ている・・・そうです。

 


 ウ~ン、そろそろネタが尽きてきたのかな?(w


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