四年生 vs 五年生 6
あとがきに数年前の言い訳を並べていますが、
とりあえずここまで読んでくださった方々本当にすいません。
親だと思っていた方に今は面倒見てもらってるんですが、精神的にも肉体的にもかなり重たい病気の状態で、現在カップラーメンばかりを食べる三十路ということになっていますが、生活が苦しく。
修行の甲斐もあって執筆のクオリティはあがったものの、夢を失ったり、全然夜寝れなかったり、現在は執筆の活動自体が難しい状況になってしまいました。
追いつくのに、1年もかけるつもりはないとはいえるんですが。
―――― 『ダブルタッチ』
ボールを奪いにきた5年生を上手くいなして身体を綺麗なバックスピンのきいたロングフィード。
――それを走り込みながら追いつくーー!!
足の甲でパシッと受けとるラーン。
(裏のスペースに走りこむ動き。タイミングからトラップまで最高にバッチリだな)
バシュッ!!
ペナルティエリア左からボールを枠の右側へとシュート!!
バシッ!!
(かなり甘いな……。)
ドカッと蹴り上げたコースは評判通り、かなり悪い。みんなが口を揃えていうだけあるな。
(ドリブルで変化をつけてもよかっただろう。)
………これは今後みっちりシュート練習だな。
チームにエース候補がいてくれた。そう思わせてくれたこのプレーから、
「きたっっっ………!!!!」
バサッ。
10分後だったが、
2つ年上で身長も俺より高いマークをラクロケタというメッシも使う幅広めのダブルタッチで抜いてミドルシュート。
(しばらくは相手チームとの雰囲気が逆転してたが、――やったぜ!!)
俺自身のゴールでチームの勝敗の流れを無事変えられた模様……。
その後の試合展開は、俺たちの神GKイルクナーの活躍もあり、前半は無失点。
その後、オフェンス側はラーンがまた1回決定機をはずしたものの、
ラーン、フェリックス、俺の2点目が決まり、1失点こそしたものの圧倒的な快勝!!
5年生チーム 1 -4 4年チーム
――――――――――――――――――
「いやー、ひょっとしたらなんてことはあると思ったがなぁ。」
「だからなーーー!!!」
俺らはひとしきり喜んだあと、5年生が近くにいるため気を遣って黙って移動し、
もう1回今度は全員で喜んでいる……。
(どんな反応するかな……。)
監督のいるところにむかって集合。
全員が出揃いミーティングがはじまるなか、
アデーレが少し離れたところまで歩いて。出迎えきてくれている。
(かわいいな。)
「お互い、なかなか攻めきれず。ロースコアな試合展開を予想していたよ!即席チームの連携とは思えなかった!」
監督の声は元気に満ち溢れていて、フェリックスの叔父さんの人柄が伝わってくる。
( たしかに上手い先輩がいたりするチームを相手によくやっただろう。)
俺達特にフェリックス、マテウス、俺、上手くなればラーンの4人は世界レベルだ。
( 間違いなく、今後も上手くうえに登っていけるはずだ。)
「それにしても末恐ろしい9歳だね君は!!」
――1選手としてのプレーもよかったが、リーダーとしての手腕もとてもよかった!!と言われた。
( 確かにこんな小学校3年生。どこ探したっていないかもな・・・。)
初対面の奴らはほとんど全員上級生なのに、時折明るく自然に指示してたの全然気づいてなかった――。
( 皆と離れたら反省しないとだな俺 )
「おまたせ。」
「すごい試合だったよ!!」
サッカー一家に生まれた影響もあって、大のサッカー好きだと思っている私だけど……。
( ハインツくん達のレベルがやっぱりものすごく別格に感じる試合内容だった。)
父子ともに世界的スターを目指している双子の弟と比べても全然上のレベルに感じる試合内容だった。
――あいつは全然パスださないからサッカーが下手で当たり前だけど。
力をいれたいって感じがでてたから蹴る方はすぐにやめたが、家族の会話もサッカーの話のことが多く色んな試合をみてきた。
(特にあの2人・・・。)
選手のサイズだけでなく、足下の技術も繋ぎの連携の動きも、基本は全部5年生チームのほうが優秀。そう思えるくらいのレベル差が周囲には開いていたのにもかかわらず、個の力でこうも流れを変えて、チームプレーでこうも大差で勝ってしまうなんて本当にびっくりである。
もちろん、優秀なGK、FW、フェリックス達も大変活躍していたのだが、
試合開始から世界の名選手顔負けの選手としての動きで、シンプルでこそあったものみるみる敵を追い詰め。
リーダーシップをとりながら、裏のスペースを狙ったロングボールばかりだと警戒されてしまうため、ボールの置き所になってドリブルをしてもとられない。
―――どこまでのレベルの選手なんだろう。
むこうの監督は――、わたしにマテウスとフェリックスなら5年生のチームでもスタメンレベルと教えてくれた。
――ここに残るのかなぁ…………。。。
今日の彼は、大人が子供をゲームでぼこぼこに負かすために、相手をコントロールしようとボールをさげて遊び倒す。
ギラギラした少年。もとい申し込み用紙を破られて途方にくれる少年には見えなかった。
天才が時折恐ろしくみえてしまうのはこういう感じなのだろう。
世界には、あと何人これほどのサッカーの天才が存在するのだろうと……
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アルセロナ
???「U-11への昇格は蹴ることにしたよ、無双したいし」
「上はえらい期待してたがほんとにいいのか??」
「関係ないね!今は身体の成長を待ちたいとでもいうさ。」
できるやつは無理せずとも着実にきめる。そういうものだと思うし、俺はきっと自分もそうだと信じている。
だからこそ、あの真夏のピッチに戻らなければならない。あの、転生者がひしめくクラブ世界大会で俺から主役を奪ったあいつにリベンジしに……!!
1章完 ~クラブ入団編~




