四年生 vs 五年生 6
あとがきに数年前の言い訳を並べていますが、
とりあえずここまで読んでくださった方々本当にすいません。
親だと思っていた方に今は面倒見てもらってるんですが、精神的にも肉体的にもかなり重たい病気の状態で、現在カップラーメンばかりを食べる三十路ということになっていますが、生活が苦しく。
修行の甲斐もあって執筆のクオリティはあがったものの、夢を失ったり、全然夜寝れなかったり、現在は執筆の活動自体が難しい状況になってしまいました。
追いつくのに、1年もかけるつもりはないとはいえるんですが。
――――― マテウスがダブルタッチでボールを奪いにきた5年生をいなしてパスコースはサイドの先輩とフェリックスともに確保できていたが、、前半のときから思っていたが、本当にここ一番の動きだしがいい。。
この一瞬でできた裏のスペースにラーンが走りこんでいて、マテウスは身体を寄せられつつも体勢を崩すことなくロングフィードを抜群のタイミングで通す。
綺麗なバックスピンのきいたロングフィードをラーンは見事足下におさめるとそのままペナルティエリア内まできりこんでいき、枠の右側へとシュートを突き刺す!!
決定力が低いとの評判通り、シュートコースがかなり甘く、これは今後みっちりシュート練習だな。なんて思わせてくれるものの、チームが弱腰になっているこの時間にチームのエースが決めた一発はでかく、チームの雰囲気も一気に逆転した。
その後の試合展開は、俺たちの神GKイルクナーの活躍もあり、無失点。こちらはラーンが決定機をはずしたもののフェリックスが1点を決めて紅白戦は5-1で4年生チームが見事大勝をかざった。
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「いやー、ひょっとしたらなんてことはあると思ったがなあ」
俺らはひとしきり喜んだあと、監督のいるところにむかっていき今はミーティングをやっている。ちなみに、アデーレも少し離れたところにいて視線を送ると、かわいい笑顔を返してくれた。
監督の予想では、お互いなかなか攻めきれずロースコアな試合展開を予想していたそうだが、即席チームの連携とは思えなかったととても褒めてくれた。
「それにしても末恐ろしい9歳だね君は!!」
選手としてのプレーもよかったが、監督としての手腕もとてもよかったといわれ、
―――― 確かにこんな小学校3年生どこ探したっていないことに気づいて後悔するが、反省は夜に持ち越すことにして、今は真剣に耳をかたむけミーティングをおえる。
それにしてもすごい試合だった。。
アデーレもサッカー一家に生まれた影響もあって、大のサッカー好きだ。やるほうは双子の弟がいることもあってすぐにやめたが、家族の会話もサッカーの話のことが多いため色んな試合をみてきた。
だが、、そのアデーレからしても今回の試合は異様としかいいようのないものだった。選手のサイズだけでなく、足下の技術も繋ぎのパス1つみればどちらのチームがよりすぐれていることかなんて一目でわかるくらいのレベル差が開いていたのにもかかわらず、チームを率いてこうも大差で勝ってしまうなんて本当にびっくりである。
もちろん、イルクナーさんやあの2人が加わったおかげでもあるのだが、彼の独断であろう。後半10分の彼の采配は世界の名監督顔負けといっていいほどすごいものであり、選手としての動きも地味でこそあったもののスペースを消す動きや、裏のスペースを狙ったロングボールばかりだと警戒されてしまうため、ボールの置き所になって上手く周りを使いながらキープしてみせたりするなど、普段の前へ前へと攻めていくギラギラした姿とはうってかわって、その動きはクールでまさに影の支配者のようであった。
私の目には、ギラギラした彼は才能に満ち溢れたサッカー少年のように写っているが、今日のクールな彼は大人が子供をゲームでぼこぼこに負かすかのような相手をコントロールして倒しているかのようにみえてしまっている……。
おそらく、競技の面で天才が時折恐ろしくみえてしまうのはこういう感じなのだろう。
初めての感覚に少し怖さを感じたが、同時にこうも思った。
世界には、あと何人これほどのサッカーの天才が存在するのだろうと……
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アルセロナ
???「U-11への昇格は蹴ることにしたよ、無双したいし」
「上はえらい期待してたがほんとにいいのか??」
「関係ないね!今は身体の成長を待ちたいとでもいうさ。」
できるやつは無理せずとも着実にきめる。そういうものだと思うし、俺はきっと自分もそうだと信じている。
だからこそ、あの真夏のピッチに戻らなければならない。あの、転生者がひしめくクラブ世界大会で俺から主役を奪ったあいつにリベンジしに……!!
1章完 ~クラブ入団編~
物語の末の部分で悩みすぎた!マジめっちゃ時間
くってしまった!!待たせてたらごめんね!しばらくは改稿の作業にうつっていきます!名前の表記ミスとか前みたらだいぶひどかったので!