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四年生 vs 五年生 3

かいこうしました。すいません


皆さんブクマと評価よろしくお願いします。


あと少しで1300なりますよー

―――――――――――――


開始早々、狙い通りの形でボールを奪ってから、見事な連携プレイで早々に1点目を獲得。


これでリズムを崩した上5年生チーム相手に2点、3点と決め続け個人成績も既に2ゴール1アシストと大暴れをみせた俺だが、静まりかえった姿をみせるまで、そう時間はかからなかった。






あっれーーー!!!給水ボトルのカゴもってるこって!え!あれ絶対アデーレじゃん!クッソ!!気まずーー!!



大活躍をみせられて嬉しい、恥ずかしい、嘘をついて陰でこんなウハウハにサッカーしてるのみられて罪悪感でキツいし気まずい!!うわー、ベンチ戻りたくねぇー!




俺はユニフォームの袖に顔を隠して表情をみられないようにしつつも、むこうの監督からはなにか指示があるかもしれないし、試合が終わればどうせ逃げられないのだ。



複雑な感情を胸に、袖で汗を拭いてるふりをしながら給水ボトルのカゴを遠ざけながら、そのままピッチの外まででると、そこに腰かけていかにも疲れたふりをする。


「ハインツ!ほら!お前も飲めよ!!」



FWのラーンがボトルをもって俺のほうへよってくる。


でかしたぞ!!ありがとう!!と思ったのもつかの間、とある人物がそのゆくてを阻んだ。



「やめろやめろ、こいつのお世話係はもう決まっている。」



なっ!!なにを邪魔しやがる!と思った直後あることに気づく、少し考えたらこいつの協力なしにアデーレが今日ここにこれるはずがなかったことに。



あいつー!!裏切りやがったな!!



今日ここにきてることがバレたら契約してチームに混ざるかどうか疑われかねないし、デートも嘘ついて断ったし、友情崩壊する可能性まであるというのに、あいつはなにを考えているんだ!!



「まぁハインツよ俺もお前はしっかり話すべきだと思うぞ」



芝のうえに腰かける俺の腕を引っ張りあげ、俺を立たせたあとチームのみんなを集まるように先導し、アデーレと俺が2人きりになるムードを作りはじめる。



むこうをみると、アデーレもちょうど背中をフェリックスに押されていて、こちらへむかってくる。



照れ笑いを浮かべながら近づいてくるアデーレをみて、怒っているような様子をしていて思わずホッとしていると、




「おはよう!ハインツくん!いい前半だったね!!はい、水」




思えば、この前もサシャの怪我があったりでせっかく勝利したのに直接話すのは久しぶりであることに気づく。



「ありがと」



とりあえず、先にボトルをお礼をいいつつ受け取り、一気にあおる。そこでひと息つくと




「今日は嘘ついちゃってごめん。。それとあと1つ話が、、」



まだ誰にも話していない。ついさっきくだした決断について

話をした。



「その話って、もうあの2人には話したの?」



ぼくはそれに対して首を振って否定をした。この決断をしたときは、彼女に一番最初に伝えようと思っていた内容だからだ。



「私が一番かあ!嬉しいな!でも、、残念だなぁー!」




本来なら、謝罪をしているときに話す内容の話じゃなかったことだと思う、これは悪手だと。



だが、いけるとよめた。普段から『頭脳明晰』を使うことで脳味噌が鍛えられたせいかな?なんて思いながら、アデーレの顔をみつめる。




その表情からは嬉しそうな気持ちや悲しそうな気持ちも伝わってくるが、嬉しさが勝っているようにみえる。



「おーい!悪いがそろそろハインツ借りていいかー?」



時間にしたら5分ほどのちょっとした間でしかなかったが、腹を割って話したことをアデーレが笑って受け止めてくれた。



ハーフタイムに話し合うことも多いだろう。なんせ全体的な実力はむこうのほうが上なのだ。前半同様上手く連携していかなければ簡単にひっくり返される可能性があるのだ。



「少しまってくれ今いく!!」



フェリックスに一声かけたあと、アデーレへと向き合う。



すると、、、



ぼくがなにかいう前にアデーレのほうから口を開く。



「ほら、いってきて!後半も一番活躍してきてね!」



「もちろんだよ!あっといわせてみせるから!!」



口にしようとしたなにかをいうことわとりやめ、俺はみんなが集まっているとこへと急ぐ。



これを今いうよりは、口よりも先に行動で示したほうがカッコいいと思うから!



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