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セレクション19

めちゃくちゃ遅くなって申し訳ありません。

皆様お久しぶりです!!

これからはコンクールにむけて、別作品のほうを

優先にかき進めていくつもりなので、相変わらずの

亀更新になるとは思いますが、最低月2回ほどは更新

していきますので、新たな作品のほうと共に、

応援よろしくお願いいたします!!


女主人公のバトル×恋愛ものになっております!

イケメンをいっぱいだしたいと考えてます!

「大丈夫か!!サシャ!!」


意外と強くひねったようで、立てないのか、

ひきつった笑みを浮かべながら、こちらを手招きしてくる。


思えば、試合開始から終盤というところまで走り続けているため、足の疲れもピークに達しているだろうって状態で走り続けていたのだ。

加速する瞬間に突然、足をかけられて走り続ける

ほうが難しいはずだ。


「ハインツ君ちょっと肩かしてよ!」


急いで足元に近づいた俺がサシャを抱き起こそうとしてると、サシャは俺にむかって、


「最後の最後にやっちゃったけど、残り頼んだよ」

苦悶な表情を浮かべながら話す彼に対し、


「もちろんだ。だから、最後までベンチで見守っていてくれよな!!」 サシャをベンチに連れていき、ゆっくりと椅子に降ろして、俺はピッチに戻る。


「メンバーの交代を行います!」


ファールをされたサシャと、相手チームのファールをした人の他にもう1人相手チームは新たな選手を投入してきた。

攻撃的な選手であろうその選手がピッチに一緒に入ってくる。


「ちんたらしてないで早くボールを蹴れ!」


(はっ?ちゃんとかけあしで戻ってきたじゃねぇか!)


それなりに疲労もたまってるし、短い間ながら一緒に戦ってきた仲間が怪我をして落ち込む気持ちもあるのだ。

闘志は燃えていても、気になることは気になるし、こっちはまだ子供だ。こんな恐喝じみたことをしていいはずがない。


(くそっ、まずは試合に集中するしかねえな。)


最後に、サシャのほうに視線を送ってからピッチのほうを眺める。

(こんなにがっちりとマークつけてくるとはな。)

ポストプレイが売りのハウールなら良いターゲットになってくれるだろうが、落としたボールを拾ってくれる選手がいなかったら、そのままカウンターになってしまう恐れがある。


(守備の枚数は足りてるが、、)


すると、6番くんは気が利くようで、サイドに開きながらおりてきてくれたので、少し強めのグランダーパスを送る。


(やっぱりうまいな、彼は)


きれいに足元でトラップをすると、相手の寄せがくる前にトーマスのほうにパスをだす。トーマスは、そのボールをそのまま

ハウールの頭のある位置にロングボール蹴りこむ。


(チャンスになる!!)


ハウールが、とんできたボールを先ほどサシャと交代してきた選手のスペースに綺麗に落とすと、抜け出してきた彼は右足を振り抜き、見事1点をもぎ取った!!


(今のはアピールになったけど、もったいないな彼は)


残り3分弱で入ってきて、見事1点をもぎ取ったが、残念なことに、タイプがオリバーと似ているのだ。

今ので評価を大きくあげたのは、ハウールのほうだろう。悔しいが、ポンコツコーチの考えはハウールのポストプレイヤーとしての能力をもってして、見事に的中したし、これからエースストライカーとして活躍するであろうオリバーとの相性のよさを期待させるものだった。


「クソッ、全然ボールこねえじゃねえか!!」


オリバーは目に見えてにキレており、守備もしないで身勝手な発言をしている彼だが、彼は意外とそこまで悪くなかったりする。


まず、守備についてだが、確かにやるべきことだとは思うが、

最終ラインに張り続けるという行為は、彼なりのプレイスタイルであるし、それなりの脅威になり得ているので、文句をつけるほど悪くはないと思った。


次に攻撃についてだが、彼はワントップだったが、サイドに流れる動きを全くしてこなかったのはマイナス点なのだが、


彼のいう通りボールが全然こないという問題は、俺のポジショニングのよさが光っていたのもあるが、彼らの実力不足なのもあったと思う。彼らがもう少し上手ければ、

オリバーはもう少し試合に入れていたであろうからだ。



―――――――――――「ピッ、ピッ、ピィー!!」



2点めを決めたあと、残り時間の2分間は何事もなく経過していき、試合はAチームが2-0で勝利となり、

俺たちAチームは見事全員合格を勝ち取ったのだ!!


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