セレクション11
Bチームの後半戦のメンバーは変わらないようで
スコアは0 - 1のところからはじまった。
試合時間はハーフタイムありの15分、15分のため
前の試験に比べたら、全然追いつく可能性は
高く設定されているはずだ。
後半戦は俺たちからのキックオフで、
ボールを蹴りにきてくれたのが、
ちょうどハゲだったので、
ちょっとだけ気合いが入るような話をする。
「あいつらが責任感じないように全勝狙おうぜ!」
あいつらと一緒にコイツも辞めちまうかな?とか
思ってたことは、さすがに言わなかったが、
朝から気落ちしてる様子もないので、
あらかじめ知っていたのかどうかくらいきいて
みたいが、俺は今ピッチ上で戦っていて、
さらに負けているのだ、今はそのときではない。
「そうだな。」
静かに試合に集中するタイプのようで、
闘志のこもった重い声で返事を返され少し
驚いてしまった俺はクソだと思う。
みんなここまで真剣勝負で勝ち残っており、今も
これからのプレー一つで簡単に人生が変わるかもしれないくらいシビアな立ち位置にいるのだ。
ーーピィィーッッ!!
静かに気持ちを入れ替えボールを前に蹴り出して
もらい、そのボールをDFのトーマスに戻す。
そこからボールを繋ぎながら ーーーー。
後半戦も見事にきっこうした戦いを繰り広げた。
ハゲの裏へ抜け出しが、あと少しで通らず
得点には結びつかなかったが、
その数分後、コーナーキックのチャンスであがって
きたボールを俺が頭で押し込んで同点になり、
そのままの勢いで勝ち越しを狙った俺たちAチーム
だったが、必死の抵抗をみせるBチームの守備を
なかなか崩せず、焦ってだしたのか敵にボールを
インターセプトされ、攻守が逆転。
前がかりになっていた俺たちのDFの最終ライン
よりも後方だが、ルール上存在が認められている
オフサイドラインのギリギリでボールをもらった
黒人は、そのままゴール前まで突進すると右隅に
シュートを突き刺し再び俺たちを突き放す
ことに成功する。
その後の俺たちAチームは再び同点を目指して
果敢に攻めるも、がっつりと守備を固められた
俺たちは、そのまま試合に負けてしまい。
グループ選抜対抗戦の結果は、敗北という残念な
結果での滑りだしとなった。。。




