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「ちょっと!優奈ちゃん!」
ご近所の梨花ちゃんが私を呼び止めた
「なぁに?」
「一昨日光里くん家にお泊りした!?」
「ふぇっ?なんで?」
「たまたま夕方通りかかって、次の日にあなたが光里くん家から出てくるのを見ちゃったのよ!」
「なんで優奈ちゃんだけ光里くんに特別扱いされるの!?意味わかんない!」
…梨花ちゃんはひーくんのことが好きな子だ。…まあ、ご近所の子は大抵そうなんだけどね
「一昨日は家に誰もいなったから…」
「もう6年生なんだから、留守番くらいできるでしょ!?光里くん家が優しいからって調子に乗んないで?」
「だって…留守番するって言ったら、ひーくんが逆に家に泊まってくっていってるから…そうなった方が迷惑かけちゃうから…」
「へー?自慢?ほんとーに優奈ちゃんは意地が悪いわね!」
「そんなつもりは「何してんの?」」
「ひーくん!」
「光里くん!」
「よ!優奈、梨花ちゃん」
「光里くん!あのねぇ、優奈ちゃんが私にいじわるするのぉ!」
…相変わらず、切り替え速いな〜
「へえー…僕の目からは梨花ちゃんのほうが優奈に詰め寄ってなかった?」
「光里くんの見間違いだよぉ!梨花ぁ、そんなことしないもん」
「ふーん?まあいいや、どうでも」
「ふぇ?」
「優奈、明日遊びに行かない?遊園地のチケット貰ったんだ」
ひーくんがそう言った瞬間、ギロッと梨花ちゃんに睨まれてしまった…
数日後、梨花ちゃん家族は引っ越していった…。
「ねぇ、ひーくんが何かやったの?」
「どうしてそう思うの?」
なにか裏のありそうな顔でひーくんは微笑んだ。
「…」
なんだろう…少し怖い…?
「光里〜、優奈ちゃ〜ん、ご飯よ〜!」
「わかったー」
そのまま有耶無耶になって、話は終わってしまった。
男の子の前と、女の子の前とで態度変える子っていますよね。(作者はそういう子に嫌われるタイプの人間です)(-.-;)←誰も聴いとらん(笑)