俺の彼女は寝取られやすい
インターネットの広告やなろうで寝取られ物が多く出たから執筆しました。
俺には彼女がいる。
幼稚園からの幼馴染で、昔は男みたいに肌を真っ黒にして俺を引っ張って遊んでいたのに、いつの間にか肌が色白で髪を伸ばす様になった。
それと同時に幼馴染は自然と女の子と遊ぶ様になり、そのまま俺と疎遠になるかと思ったが、色々あっていまでは晴れて恋人同士になったのである。
俺の名前は佐藤隆司。恋人の名前は伊集院結愛。
お陰様で付き合って七年目のラブラブカップルである。
「隆司。お前の彼女根妬痢 爺郎に狙われているぞ」
放課後、図書委員の仕事を終わらせ帰ろうとした時に委員会仲間の藤原にそう忠告された。
「ね……? 誰だソイツ?」
「三年の先輩……つか先輩て言うのも嫌なレベルの屑野郎。彼女持ちの男から彼女を寝取るのが大好きな糞みたいな趣味を持っている奴。しかも屑のバックにヤクザがいるみたいで、寝取った女の子を薬漬けにして風俗に売っているって噂も流れているんだ」
それは確かに不愉快な話だ。そう言えばクラスの話した事がない男子のグループの一人が最近学校に来ていない。確か隣のクラスに彼女がいたみたいだが、その子家出したみたいでホームルームで先生が何か知っている事があるなら先生に報告する様に言われていたが、まさかその根妬痢 爺郎て男の被害にあったのか?
「俺の友達も小学校からの彼女をアイツに取られて……しかも寝取っているシーンのDVDを送って来て」
「ああ、いいよ。要は寝取り物のエロゲームみたいな事をされたんだろ?」
「……まぁな。友達、今は精神科に入院している」
それは相当エグイ物を送られた様だ。思春期の男子高校生にはトラウマレベルだっただろう。
「お前等すっげぇラブラブカップルで有名だからついにあの屑に知られたらしい。暫く彼女さんを一人にしない方が良いぞ」
「うん、分かった。ありがとう」
俺は幸せ者だろう。こんな風に心配してくれる友人がいて。俺は心配する藤原と別れて学校から家へ帰宅する事にした。
俺が予想していたよりも早くスマホの着信が鳴った。結愛専用に設定してある着信音だったので直ぐに連絡を取った。
「もしもし結愛?」
『……タカ君?』
金糸雀の歌声の様な可憐な声がスマホ越しでもしっかりと聞こえる。しかしその声は涙混じりの震えた声だった。
―――遅かったか
思わず舌打ちしたくなるのを必死に抑えて(そんな事すれば結愛が怯えてしまうから)冷静に結愛の状態を探る事に集中した。
「どうした結愛? 今日は友達とカラオケに行く予定だろ? 何かあったのか?」
『…………私、もう二度と、タカ君に会えない。穢れ、ちゃった……』
グズグズと泣く結愛。電話口から話して俺は大きな溜息を吐いた。溜息を吐いて直ぐに結愛との会話を再開する。
「お前がどんなに穢れ様が俺の隣に居ればそれでいいから。で、今どこ? ……ああ、最近潰れた倉庫の中ね。分かった。準備と着替えを持ってくるから大人しく待ってて。……怒ってないから泣き止んで」
結愛を電話で窘めながらも俺は手を動かし続けた。
『少女殺人症候群』
現在この病気を知っているのは警察関係者と精神科医、一部の一般人だけだ。
この心の病は十八歳未満の少女と言っても過言ではない年齢の人物しか罹患しない。
その名の通り少女達がある事が切っ掛けに殺人行為を行う病気だ。
しかも一度だけ殺人を行えばまるで濁流の様に『殺人衝動』が湧き出てしまう。普通に生活する事は可能だが、無意識に『どうやれば相手を殺せるか』と考えてしまう。日常の品を殺人の道具に変えてしまう能力を得てしまう。
それだけではなく、身体的能力も著しく発達している。原因は運動能力を司る脳の部分がショックによって一部若しくは完全に壊れたのが原因。
此れがどれ程の能力かと言うと、実例の一つとして挙げられるのが『ヤクザ一家壊滅事件』である。
当時、十歳の少女が拳銃を持った五十人を超えるヤクザの男達を、何の武器も無しに全員殺した事件だ。
この件は『ヤクザの内部抗争』と言う形で世間には知られているが、本当は一人のか弱い子供が殺したのだが、そんな事を信じる者は殆どいない。『少女殺人症候群』を知らない者には。
何故この病が世間に多く知らされないかと言うと、現時点でこの病を罹患して生存しているのがたった五人しかいないからだ。
「結愛~? 何処だ~?」
俺は大声をあげて結愛を探した。恐らく人の目を最大限に避ける為に奥にいるだろう。俺は倉庫の奥に歩みを進めると予想通りに結愛と根妬痢 爺郎がそこにいた。
……いや、言葉が正しくなかった。
恐らく根妬痢 爺郎と思われる物体がいた。
何故なら根妬痢 爺郎は人の形を保っておらず、まるで肉の塊の様に赤く染まっており人としての要素が手足だけで何とか分かる程度の物だ。
髪も鼻も身に着けていたであろう服も全て結愛が千切り捨てたか偶々持っていたカッターが何かで切り落としたのだろう。
それよりも結愛の方だ。
結愛は物体の直ぐ近くで泣きじゃくっていた。全身血塗れの姿で。
「結愛~? 大丈夫か?」
「た、タカ君?」
俺は結愛に付いていた返り血を持ってきたタオルで拭う。俺が目の前にいる事に安堵したのか結愛は甘える様に俺の身体に倒れこんで甘えてきた。
その仕草に少しキュンとしたが、今回は俺もちょっと怒っているので此処は心を鬼にして結愛の身体を起こしてしっかりと問い質す。……結愛の頬に引っ付いている汚い体液を拭う事を忘れずに。
「……何で知らない男に着いて行ったの? 俺、言ったよね? 『例えどんなに弱そうに見える男一人だけいても、複数人の恐い人達が後で出てくる可能性が高いから信用しちゃダメ』て。何で俺の約束守らなかったの?」
俺が怒っている事を察した結愛が半べそかきながら俺に汚れた服を着替えさせられていた。
「C、C組の子と一緒にカラオケを楽しんでいたら、と、途中でこの人と合流して……C組の子が気付いたらいなくなっていて、私、私……とこの人と二人っきりに……」
成程。そのC組の子はこの肉塊の被害者の一人だろう。この肉塊に命令されて結愛を呼び出したのだろう。その女に怒りの炎が小さく燃え挙げ始めたが、藤原の話を思い出して直ぐに鎮火する。
薬漬けにされて風俗に売られるなんて誰だって嫌だろう。天秤にかけて他人を犠牲にして自分を助ける行為は誰だって起きる事だ。そのC組の子に対して許そう。…………後でチクリと嫌味を言っても罰が当たらない筈だ。
結愛を着替えさせて汚れた服を紙袋に入れ、結愛の顔から流れている涙と鼻水をふき取ると、此れも持ってきたスポーツドリンクを結愛に飲ませた。落ち着いたのかもう結愛は泣いていなかった。
「分かった。結愛は逃げようとしたけどこの男が中々放そうとしなかったせいで此処まで来てこの結果だと。……で? 何を使って此処までしたの?」
「これ……」
手渡された物は『彫刻刀』だ。それも先端が細い方の。中学生までならまだ分かるが、高校生からは使わない物なのだが何故結愛が持っているのか?
「…………護身用品のつもりで持ってたの?」
「………………うん」
「は~駄目だろう。そんなあからさまな物は最悪警察沙汰になったら正当防衛が認められない可能性があるだろう。彫刻刀は没収」
血塗れで刃毀れた彫刻刀を結愛の身体にこびり付いていた赤い体液を拭ったタオルで包み、汚れた服が入っている紙袋に放り込む。
「それじゃあ綺麗になったし、俺は今から此れを掃除するから。何時もの人が来るから俺が帰るまでその人と一緒に居てね。反省会は帰ってからしよう」
「うん……タカ君」
俺の手を握り申し訳なさそうに眉を下げる結愛。
「…………ゴメンね。いっつも私の尻拭いばかりして」
「良いよ。小学校の頃からやっているからもう慣れているし。それに……」
結愛の小さな身体をしっかりと抱きしめて、柔らかな髪を撫でた。
「あの時約束しただろう? 何があろうとお前を守るって。世界中が結愛を批難しようと俺だけはお前の味方であり続けると約束しただろう? ……この話はもう終わり。そろそろ迎えが来る頃だから」
丁度タイミング良く外から複数の車のエンジンの音と人が降りて車のドアを閉める音等のザワザワした雑音が聞こえてきた。
バタバタと此方に近づく足音がしたと思うと、数人の防護服を纏った真っ白な人達を引き攣れた眼鏡のスーツの男が現れた。
この人は一応俺の上司に当たる人で、色々扱き使われてはいるがこんな風に色々迷惑を掛けているので甘んじている。
俺は何時も通りに俺が羽織っていたパーカーを結愛に被せて上司達と結愛の顔が見えない様にした。
「全く。暫く大人しくしていたと思ったらこの有様ですか。貴方彼氏なんですからしっかりと彼女の手綱を握っていなさいと何度言ったら分かるのです?」
「すみません。俺も結愛も暫くそんな輩と会う機会がなかったものでして。コレの事を知ったのはつい最近でして」
「どうせ貴方の友人・彼女以外の人間の事等、興味がなかったのでしょう?」
全くの図星だった為思わず乾いた笑い声を出してしまった俺。上司は眼鏡を上げてながら、呆れた様に頭を左右に振り溜息を吐いた。
彼の後ろで一人の女性がすっと現れ、結愛に近づいた。
彼女は結愛が懐いている女性で、何時も俺が『仕事』でいない時に結愛と一緒にお留守番してくれるとても良い人だ。
「さぁゆーちゃん。御家に一緒に帰りましょう?」
彼女は結愛の手を引いて家に帰って行く。
「よろしくお願いします。……結愛も俺が帰って来るまでお風呂に入って大人しく待ってな?」
「うん」
懐いている女性と一緒にいるお陰か、大人しく俺に小さく手を振って家に帰った結愛。
遠くなる結愛の後姿を確認すると、直ぐに立ち上がって用意していた防護服に着替えた。
『それで俺が言っていた通りでしたか?』
防護服で少し声が籠った声になる。上司は後ろにいた防護服の人からパソコンを受け取り、カタカタとキーボードを叩いた。
「ええ。貴方の言う通り根妬痢 爺郎と言う男のパソコンやスマホ、周辺人物を調べて見ましたが……短時間ながら中々面白い情報が沢山集まりましたよ」
『と言う事は、俺の友達が言っていた事は大まかに本当だったと?』
「大まか所か殆ど本当の話でしたよ。しかもご友人とやらは小物ばかりだと思ってましたが、予想以上の大物ばかりで。……此方も少々忙しくなりそうですよ」
この人が此処まで言うのだから、よっぽどの人間が関わっているのだろう。大企業の会長か政治家かそこら辺だろう。一体どんな風にそんな人達と知り合えたのだが。……悪趣味繋がりだろうな。
兎も角防護服に着替えたし、早速『掃除』に取り掛かろうとした時だった。
『アレ?』
早速生ゴミから取り掛かろうとして、身体を動かすと蚊の鳴く声程の苦痛に蠢く声がした。
『オイオイ此奴こんな状態でも生きているのかよ?』
『あー……多分結愛が使った武器が彫刻刀だから、殺しきれなかったのかも』
『ゲー。こんな状態になってまでオレは生きたくないね』
「口を動かさないで手を動かしなさい! この後も仕事があるのですからね!」
同僚達と好き勝手話していると上司からお叱りの言葉が出たので慌てて俺達は取り掛かった。
「ば、化け物……」
その言葉に俺は一切の動きを止めた。
近くにいた同僚達は『あ~あ』と言いたげな雰囲気になっているし、上司もめんどくさそうに眺めに長めの溜息をしている。
「…………すみません。此奴の臓器はどうしますか?」
「……身体の方は手を出すんじゃないですよ。死んでも使える物はありますし。目の方は使えそうにありませんからそれで手を打ちましょう」
「分かりました」
許可が出たので俺は思いっきり根妬痢 爺郎の頭を踏みつけた。
「化け物だ? ふざけんなアイツは化け物じゃない。普通のか弱い女の子なんだよ。結愛があんな風になるのはお前みたいなゴミ屑に襲われた時だけなんだよ。『少女殺人症候群』の発症条件は恐怖が最高値に達した時に発症する。この最高値に達している状態は殆ど全て『性的暴行を受けそうになった時』
分かる? 犯される寸前に火事場の馬鹿力で相手を撃退する事は別に可笑しな事ではない。……相手を殺しても自分の身を守りたいのも人間の性だ。
けどな。普通の少女が人を殺すと言う罪に耐えきれる訳がない。この病気に罹患した少女達の殆どが一週間以内に自殺しているんだよ。
本当に理不尽極まりないよな。ただ、自分を守ろうとしたのに相手が勝手に死んでその罪の意識に耐えかねて死ぬ。……本当に可哀そうな女の子達。
アイツだって。結愛だって本当は俺の様な平凡で何の取柄もないイケメンではない俺なんかと付き合う理由なんてなかったんだ。もっと良い男と付き合って結婚して幸せになる筈だったのに、お前の様な屑の為に人生めちゃくちゃになって……」
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネ死ね!!!!!!」
…………足に手応えが無くなったと思って足元を見たら、奴の頭が無くなっていた。
……………どうやら夢中に踏み続けたら、踏みつぶしてしまったようだ。
俺があんまりにも熱中してゴミを踏み潰していたのを、周りの同僚や上司が呆れ半分ドン引き半分で見ていた。……恥ずかしい。
『……すみません。少し燥ぎ過ぎました』
『燥ぎ過ぎで済ます奴じゃないぞ其れ。それの片づけお前がしろよな』
同僚に突っ込まれて冷静になった俺は早速『掃除』をし始めた。
「貴方の彼女。此れからどうするのです?」
『掃除』も終わり、同僚達も其々家路に付いている。俺は一人で帰るつもりが、上司の御厚意で乗せて帰って貰っている。
ベンツの広い車内で隣同士で座るのは何とも気まずく、何の会話のチャンスも得る事が出来ず暫く無音が周りを支配していたのを、上司が急に話を切り出した。
「どう、とは?」
「貴方の彼女は望もうが望まないがああ言った腐れ外道を引き寄せる体質です。その度に殺して貴方が掃除してもイタチごっこです。『組織』もこれ以上付き合いきれませんよ」
成程。上司の言いたい事は分かった。確かに上司の言う通りにこう言った事が何度か続いたら組織も色々と処分を俺達に下すだろう。結愛の暴走も高校に入ってからは今回で初めてだけど、中学の頃はほぼ毎日と言っても良い程屑掃除してたしな。
上司の性格上、自分の地位が揺らぐ様な事は避けたい筈だ。此れは俺達を心配しているからではない筈だろう。
「……高校卒業まで待ってくれませんか?」
「何故?」
「その頃には結愛と結婚して、結愛は俺が買ったセキュリティが最新の高層マンションに住まわせます」
これは結愛と俺が話し合って決めた事だ。
俺の家族は良くも悪くも放任主義で、俺達が決めた事に対して尊重している。……マンションを買うお金の出所について色々聞かれたが、ご自慢の口八丁手八丁で何とか誤魔化した。
結愛の家は……悪い人達ではないのだが、要領の良い結愛のお姉さんばかり優先する事が多く結愛の事を後回しにする事が多いから別に後で知らせても良いだろう、と結愛が言った。俺はキチンとその辺のケジメとして話した方が良いと言ったが、『どうせパパもママも私の事はあまり関心ないから大丈夫だよ』と悲しそうな顔で言うのでそれ以上言えなかった。
だから結愛の卒業と同時に家に囲い込むつもりだ。本当なら大学まで行かせてあげたかったけど、間違いなく結愛はヤリサーの奴らに目を付けられる。その未来は死屍累々の血の海だ。
「……貴方は彼女と結婚するつもりですか?」
「まぁ……この先結愛の『心の病』事愛せる人がいれば託しても構わないんですけど……今の所いないんで」
そしたら上司は呆れた様に深い深い溜息をまた吐いた。
あの日から決めたんだ。
七年前に結愛から『助けて』と電話を貰った時から。
呼び出された先の近所で有名なゴミ屋敷の主のオッサンが頭から血を流して死んでいる死体を見つけた時から。
泣きながら俺に縋りついて来た時から。
ゴミ屋敷を俺が放火した時から。
俺は絶対に結愛を守ると決めたんだ。
「タカ君」
「ん~?」
「大好き」
「……俺も。結愛を一番愛しているよ」
そうして今日も俺は結愛と生きていく。
寝取られやすいとは言ったが実際に寝取られる訳ではない。
登場人物
・佐藤隆司
この話の主人公。ごく普通の男子学生。ただし証拠隠滅が非常に得意。
結愛の殺した証拠を隠しに隠していたら、裏組織の恐い人達から目を付けられその才能を高く評価され『掃除屋』にスカウトされる。(掃除屋とは文字通り色んな物を綺麗さっぱり『掃除』する職業)
彼が小学校の頃に自宅の電話から結愛が泣きながら電話を掛けてきて、急いで結愛がいる場所に走って行くとゴミ屋敷の中から頭から血を流してい死んでいる汚いオッサンと、服が乱れて泣いている結愛がいた。
彼は結愛を守る為にゴミ屋敷を放火する。この件は事故として処理された。
それ以降、結愛がうっかり殺人を犯す度に証拠を消している。
結愛の幸せを何よりも願っており、結愛を一番愛している男がいれば譲るし、もし結愛の罪がバレそうになったら自分が罪を被るつもりでいる。愛が重いヤンデレ気味。
結愛が初恋で、結愛が幸せならそれで良いと思っていたのに、彼女に近づく男達が揃いも揃って屑ばっかでマジキレ中。
因みに『掃除屋』としては非常に優秀で年収は四桁万円はある。
・伊集院結愛
親が優秀な姉を若干贔屓される家庭に育ったが、それ以外は普通なのでこのままいけば普通の人生を送っていた筈。
寝取りをしたい男に狙われやすい体質で、相当数な男達を殺している。
何故隆司に連絡したのは本人すら分からない。ただ、隆司の事を顔が浮かんだそう。
現在は本人もしっかりと防衛しているので、根妬痢 爺郎は高校生になって初めて殺した。将来隆司のお嫁さんになって、贅沢を言えば隆司との子供が二人欲しいのが夢。
学校でも結愛の方から隆司にベタベタしているので、同学年公認のバカップルとして見られている。
・根妬痢 爺郎
寝取りが好きな下種野郎。同じ趣味の偉い人達との繋がりがある厄介な屑。
今まで好き勝手していたが、結愛を標的にしたのが運の尽き。最後は隆司に頭を潰されて死んだ。オトモダチは尻の毛まで全部搾り取られて、死んだ方がマシな目に合っている。
因みに被害者達は裏組織の慈善活動で手厚いメンタルケアや保障を受けている。
恐らく転生しても虫か豚等の家畜しか生まれ変わらず、人間には二度となれない。
・上司と同僚達
裏組織の人間。隆司の結愛への重い愛を知っているし結構ドン引きしている。
上司と隆司の出会いは中学生の頃で、組織が狙っていたあるドラ息子が何時の間にか殺されていて、プロもビックリな手掛かりとなる物が消されていたので調べた所二人の事を知った。
上司は二人の保護を条件に隆司を『掃除屋』に入らせた。想像以上に優秀だったので内心ホックホクである。
同僚達は息子位の年齢の隆司の事を可愛がっており、若いのにこんな仕事をして憐れんでいたが、結愛関係でブチ切れている姿を見て『成るべくしてなった』と納得している。