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9/21

~無理な食事制限ですわ!~

さて、ダイエット、とは言ったものの、何から始めれば...。


やっぱり、食べ物を制限することかしら。

私はきっと今まで食べ過ぎたのですわ。


よし!今日から、食事制限致します!


レイラを呼んで、コックに伝えてもらいましょう!

使用人の中でも古株のリタには伝わらないように...。

リタとは、私の家の使用人の一人です。彼女はメイド長なのです。そして、昔からこの家に仕えていらっしゃる大ベテランの方で、私のことをよく気にかけてくれます。

そんな彼女に食事制限がばれてしまったら、どうなると思います?


ただでは済まないでしょうね...。


「レイラ!」


「お嬢様!どうされました?」


「私、今日から食事制限するので、コックに伝えておいてほしいの!」


「しょ、食事制限?!どうされたのですか、やっぱり、婚約破棄と、この間のお茶会が...」


「それが本来の理由だけれど、メイドたちがお父様とお母様のことを...いや、なんでもないわ!とにかく、私はロールパン一欠片で大丈夫だから!」


「なりません、お嬢様!お嬢様ったら!!!」


普段はレイラの言うことをお利口に聞く私ですが、こればっかりは聞けません!!!


ダイエットなんて、したことがないのですから、よくわかりませんが...。

食べなければ太らないのではないかしら?


しかも、ロールパンだけで過ごすのは仕方ないのです。


この世界には酵素ドリンクなどの概念はないのですから。


そう。実は私、転生してこの世界に生まれたのですわ。


もともと私のいた世界では、酵素ドリンクや、ダイエットサプリがありました。


前世でも私はふくよかな体型でしたが、特に気にすることもなかったので、ダイエットはしたことがないのです。




~夕食~


「クラリス...」


「どうしちゃったんだい、クラリス...」


「お父様、お母様。いいのです。私、頑張ります。」


テーブルの上には、いつものように並ぶお父様とお母様の食事と、私がコックに用意させた、ロールパン一つ。


いつもは、これの...そうですね、15倍以上の量はいただきますわね。


父と母は心配そうに私を見つめました。


でも、この決意は揺るぎません。両親のためにも!

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