~お茶会でサンドバッグ状態ですわ!~
それから、何時間かかけて、手入れをしてもらい、私はなんとか見れるような、顔になった。
「レイラ。本当にありがとう!」
「いえいえ。いいのです。少しでもお嬢様のお役に立てれば。」
優しい微笑み。
最近はこんな優しい微笑みを向けられてこなかったな、とクラリスは思った。
せっかく施した化粧や、ケアを台無しにするわけにはいかなく、涙を堪えた。
~お茶会にて~
お茶会には私を含めて5人の令嬢が集まりました。
しかし、集まったものの、何故か私はとても居づらい空気感に襲われました。
「...リーフィティア侯爵令嬢。」
「...はい?」
「あの、そのぅ...」
「...もう、ボンドル侯爵令嬢ったら、焦れったいですわね。
...リーフィティア侯爵令嬢、私たち、皆気になっているのですわ。婚約破棄された、というのは、本当ですの?」
「...実はそうなんですわ。全く、酷いと思いませんか?彼ったら、浮気していたんですの。」
さぁ!皆様、エルス様をなじってくださいまし!
すると、その場にいた全員がクスクスと笑い始めました。
私は驚きました。まさか笑われるなんて思っていなかったのです。
「まぁ、こんなこというのもいかがなものか、とは思いますが...仕方ないことではございませんの?」
「ちょっと、マーレイ侯爵令嬢ったら、はっきり言い過ぎですわっ。」
とは言いつつ、その場の笑いは止まらない。
「たしかに、その体型じゃあ、ねぇ?リーフィティア侯爵令嬢は見た目に気を使っている感じは致しませんもの。」
「私、噂では、サルサード侯爵はリーフィティア侯爵令嬢のことを、ブタと呼んでいたと聞きましたわ。」
サーッと血の気が引く。
まさか、自分が貶されることになるとは...
普段から、皆さん私のことをそう思っていたのでしょうね。
私はショックを受けました。