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~再びメンヘラスイッチon!ですわ!~
「私が...デブだから...重たいから、婚約破棄されたんですよ...私ったら、一人で舞い上がって、馬鹿みたい...。何を勘違いしていたんでしょうね。」
「クラリス...」
「...リーフィティア侯爵令嬢。」
私が、声をかけてもリーフィティア侯爵令嬢は話すのを止めようとしない。
むしろその勢いは増していく。
「もう、これからずっと一人で生きていくのね、私...。」
「リーフィティア侯爵令嬢。」
私はもう一度声をかけたが、聞こえていないようだ。
「婚約破棄されたデブなんてなんの価値もない...もう、もう、生きてる価値も...」
「クラリス・リーフィティア侯爵令嬢っ!!!!」
「っ!」
ビクッとしてリーフィティア侯爵令嬢は、話すのを止めた。
その丸みを帯びた唇を開けたまま。
「クラリス。少し、落ち着きなさい。」
リーフィティア侯爵婦人が声低く言う。
「私...あ、あの、申し訳、ございませ...」
声を震わせて、令嬢が謝ろうとすると、リーフィティア侯爵が、
「アルフレッド公爵、お見苦しいところをお見せしてしまい、申し訳ございません。」
と私に謝った。
「いえ。お気になさらず。」
普段は自分で親バカだ、と言い、にこやかなリーフィティア侯爵は、まるで別人のように凛としている。




