表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

爆縮と体温の機知(4)

落下脚

ぽとりと落ちる音

家内で聞こえれば

大百足であることが

たまにある

その前には

木の上を

硬く細い物で

もがいている音がする

あの不気味な意図しない音が

寝室の天井近くから

聞こえてくるのだ

人によっては

血の気が引くのだろうが

何処かで

その程度と思えなければ

田舎では暮らせない


目の前に

横幅一センチ

縦の長さが筆箱ほどの

多脚の生物が

物陰に隠れながら

近づいてくる

床や畳の上では

足音などはしない

静かに静かに

生き物の近くに来るのである

一回、棒で触れると

予想以上に早くもなるのだ

スピードアップし

スイッチが切り替わるのだろう


だからといって

余程のことが無いと

噛むことはしない

寝ている時に噛まれるのは

寝ている時の動きを

自らが知らないからである

他の生物にとっては

大きな生物が寝返りをうつだけで

余程のことになるのだ

家が寝返りをうつ

小さな丘が転がって来る

想像してみると

かなりの事柄に思うだろう

人間の大きさとは

それと変わらないのだ


動物に逃げられる

虫に噛まれる

原因の一つは

自らの大きさでもある

人が、大きな生物を怖がるのと

何ら変わりない

僕等は予想よりも

他生物に警戒されている

仲良くなったりするのは

しっかりと

信頼を作る為に

努力をするからである

その形も

一度の失敗で

無に帰す場合がある

人と人も変わらないのかもしれない

しかし

人の場合は

そこに別の物を持ち込むのである




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ