脆弱
君はいつでも、近いようで遠い存在。
一言では表せない、とても神妙な関係性。
何日も何年も追いかけた。願っても叶わないことをしっていながら。
待ちに待った好機さえ、逆に私を苦しめた。
つらくて、かなしくて、心苦しくて、言葉では現せなかった。
気持ちを伝えても、返ってくる言葉なんてものはなかった。
どうして、好きになんてなったんだろう。
恋がこんなに苦しいなら、恋がこんなにかなしいなら。
最初からこんな好意、抱くんじゃなかった。
全てをリセットしたかった。
そうして、避けるようになった、目も合わせなくなった。そうすることで、全て終われる気がしたから。
でも、胸の中ではまだ好きだった、忘れられるわけがなかった。
恋ってずるいね。
そう思いながら、私は私は深い闇の中にどんどん、堕ちていった。